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指宝病
指先から宝石になっていく。 その宝石は様々な色をしている。 進行すると感情を失う。
発症原因:不明
治療法:自分の心を理解してもらう事
ここは、奇病院内にある診察室この世界では、どのような結末になるのか…
嶺耶(れいや)「あぁ、また増え始めた。」
珀斗「ふむ、これは…タンザナイトだね。」
薫「タンザナイト?」
珀斗「石言葉は【知性】、【高貴】、【冷静】など、嶺耶にはお似合いの言葉だね」
嶺耶「そう?」
珀斗「普通だったらまた増え始めた程度じゃ済まないよ…」
薫「普通じゃない?」
珀斗「うん、わかった、君たち2人は神経が図太い者として見ていくことにするよ」
珀斗「それじゃあ、今はスモーキークォーツ、アウイナイト、タンザナイトの3つか…」
薫「それで?規則性は見つかったの?」
嶺耶「それ私も気になる〜」
珀斗「いいや、なんの規則性も無い、恐らく不規則に増えると思う、そして必ず複数で生まれるそれしか分からない」
薫「使えなっ」
珀斗「ひどっ、これでも頑張ってるのにぃ(泣)」
【珀斗はメンタルに138のダメージを受けた。】
珀斗「嶺耶…変なナレーション入れなくていい…」
嶺耶「えぇ〜面白いから良いじゃん?」
薫「ところで発症原因と治療法とハーゲンダッツはまだ?」
珀斗「一つおかしなもの入ってない?」
嶺耶「私の分も〜」
薫「良いわよ〜これの財布から出すから好きなだけ買いなさい」
珀斗「発症原因は未だ不明のまま、治療法は人に自分の心を理解してもらう事、これが今の時点でわかってること」
嶺耶「・・・・」
珀斗「それで、過去に何があったか話してくれないかな?もしかしたらそこに発症原因があるかもしれないから」
嶺耶「これは高校入学してすぐのこと…」
いつも通り、学校からの帰りに猫がいたのその子の名前は【ミケ】親に相談しても買えないって言われた。
だから、コンビニによって猫用おやつ買ってミケのいる場所に向かって言ったの。
そしたら、ミケが…ボロボロになって死んでたの…
笑い声が聞こえてそっちの方を向くと、いつも話してた男子が…
男子高校生A「いや〜いい声で鳴いてたなw」
男子高校生B「ミャッ」
男子高校生C「お前似すぎだろwww」そう言ってたの。
嶺耶「それからのことは覚えてない。気が付いたら家に居たから。これが私の話せることの全て」
珀斗「なるほど、発症原因は何かしらの絶望か…」
薫「指宝病が進行すると感情を失うのは、過去に感情を棄てたくなる程の絶望を味わった為…」
珀斗「ありがとう、辛かったね。すこし、病室に戻ってゆっくりしてて」
薫「また明日の朝迎えに行くわね。」
嶺耶「・・・・」
薫と珀斗が言い終わると、何も声を出すこと無く病室へと戻って行った。
珀斗「どう思う」
薫「さぁね、結果は明日分かることよ」
次の日の朝薫「おはよう、起きてる?」
嶺耶「・・・・」
薫の問い掛けに対して何も反応しない、その姿は、感情をすべて失った廃人だった。
珀斗「どう?」
薫「結果は正解、絶望を思い出せば症状は悪化する。」