次の日の朝、男と少年は町に出て探しに行った。だが、この世界は広い。人ひとりの家族を探すなんて無茶もない。数時間探し続けていた時、突然猫の形をした化け物が現れた。
「な、なんだあれは!!」
少年がそう言うと、男が早口でこう言った。
「あれはある物の霊から生まれた化け物だ!たまに町や山に現れて人を襲うんだ!早く逃げよう!」
そう言って男は少年の腕を掴み走り出した。でも少年は立ち止まった。
「まずいよ!このままじゃあの人たちが死んじゃうよ!助けないと、、」
「何を言ってるんだ!無力の俺たちは戦っても無意味だ!早く逃げよう!」
化け物はビルを破壊し、ケラケラと楽しそうに笑っている。逃げなければ殺される。だが少年は、、
「ダメだ!僕だけ逃げれないよ!人を見殺しになんてできない!!」
涙が出てきた。どうすることもできない無力感。ただ人が殺されていくのを目の前で目の当たりにしたのだ。その時だった。
「ズドーン!!!!」
化け物の上に大きな雷が落ちた。そして、化け物は倒れた。その日は天気が良かったのに、いきなり雷が落ちるのはおかしい。そして、少年がふと自分の手を見ると、、黄色い光が手の中で渦巻いていた。
「なんだこれ!!!」
びっくりして後ろに転んだ。周りの人達は僕を見ている。自分でも分からなかった。何が起こったのか、、パニックになっていると後ろから誰かが声をかけてきた。
「もしかして、飛羅(とら)!?!?」
僕と同じくらいの歳の少年が声をかけてきた。
「飛羅って、どういうことですか、、」
「やっぱり、、そうだったのか、、」
話しかけてきた少年は僕と同じ家に住んでいる友人だと言った。
「てことは、、僕の名前は飛羅ですか、?」
「うんそうだよ。とりあえずここは危険だから一旦家に行こう。その力の話は後でするから」
(“力”ってなんなんだ、、僕には不思議な力があるのか、、、、、)
〜あとがき〜
こんにちは。かーびです。第2話完成しました。不思議な力とはどのようなものなのでしょうか。そして、話しかけてきた少年は誰なのか。まだまだ序盤です!第3話もお楽しみに!
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