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あなた___

1 - 第1話

♥

31

2024年02月17日

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私が貴方に出会ったのは、

中学一年の頃だった。

中学に上がった時、すぐに噂が広まった。

それは、貴方のこと。

その時は分からなかった。

貴方の魅力、すべてを。



あの時どうしてすぐ気付かなかったのか。

入学式の時やけに騒がしい団体がいた。

小学校では目にしなかった人ばかり。

私は気にすることなく式を終えた。

だけどほんの一瞬、

貴方と目が合った気がした。



クラス替えで私は4組、

あの人は1組だった。

関わることもないと思っていた。

少し経つと学校中で噂が広まった。

みんな貴方を見ようとしていて。

私はその時初めて貴方を見た。

友達とクラスへと行ったとき、

すぐに貴方だとわかった。

その人は相変わらず人気者で、私たちのことなんて見向きもしないほどだった。

クラスへ帰ろうとした時ふいに視線を感じた。

振り返ると貴方が遠くから見ていて。

私をボーッと見つめて、

私はすぐに目を逸らした。

クラスへ帰ると友達は貴方の事ばかり。

みんな夢中になって一目惚れした子までいた。

私は貴方をどう想っていたのか、

今はもう覚えていない。




私が貴方に初めて触れたのは

1年の中盤あたりだった。

私は卓球部、貴方はサッカー部。

その頃も相変わらずモテていて

女子は彼女が居ないかで騒ぎになっていた程。

ある時集会で表彰が行われた。

私が卓球のシングルで優勝したときだった。

表彰のところに並んでいた。

すると横に座ったのは貴方で。

私と目が合った。

貴方は少し顔が赤いような気がした。

貴方は嬉しそうに賞状を受け取って。

私に”俺の事覚えてるか”って、。

私はその時覚えていたのに、

おぼえていないフリをした。

どうしてかは、おぼえていない。

ただ、私は貴方のそんな顔を見たのは

今日が初めてで、そう言ったのかもしれない。

それは私のなかで気持ちが動いた、

貴方の魅力に気付いたときだったのかも、

なんてそう思っていた。




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