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ボイプラ、最終順位発表だ。
1位の発表。
「ジャンハオです、!!!」
そう、歴史を作り上げた瞬間だった。
初めて国際人が1位でデビュー。
ハオヒョンはやっと自分が1位になったことが分かり、俺に泣きついてきた。
ずっと、俺の胸で泣いた。
その時から、守りたいと思っていた。
「ハオ、おめでとう、ㅎ」
一緒に手を繋いで座席に座った。
その後も泣きながらユジナを迎え入れた。
ハオヒョンはまだ泣いていた。
話を掛けてみた。
「ハオ、」
可愛い振り向き方をして、こちらを涙目で見つめてきた。
「ハオの方が、1位に相応しいよ、ㅎ」
「ぅ、、ぐすっ、、、はぁ~っ、、」
そうやって肩を震えさせながら泣いた。
泣き虫なんだろうな。
そう思い始めた。
この人は、俺たちが守ってあげないと。
…
ライブで、感動泣きしてるハオヒョンが居た。
「はぁっ、、ん~、、」
必死に堪えてる。
可愛いな。
守ってあげないと。
「ハオ、おいで。」
また、俺の胸に飛び込んできて、泣いた。
ああ、やっぱり守らないと行けない存在だ。
…
「みんななんか大っ嫌い、!!!」
泣きながら部屋に戻って行く。
そう。
俺達は彼を泣かせてしまった。
彼がこうなるほど、俺達は彼と喧嘩をした。
喧嘩内容は、まぁ、、ドリアンについてだ。
ドリアン早く食べろと強い口調で何度も何度も言ってしまった。
「ねぇ、ハオヒョン聞いてる、?!」
そうやって怒鳴ってしまった。
そしたらハオも泣き出してしまい、言い返してきた。
「ドリアン探して早めに食べようと思ってるじゃん、!!なんでそんなに急かすの、!!!あんな量のドリアンを全部1人で一瞬で食べ切るとか、無理に決まってるじゃん、!!!!」
言われてみれば、そうだった。
今回、ハオは忙しいスケジュールのために、ドリアンをいっぱい買って、隙間時間に食べていた。
なので、ドリアンの消化が遅く、匂いもまだ完全には慣れてなく、苛立っていた。
早く食べろとか、さすがにこの量を一日で食べ切るのは無理だった。
それに、ドリアンを食べようと思っていたところで俺たちはあんなことを言った。
俺達が間違えた。
「もう、みんななんか大っ嫌い、!!!!!」
こうして泣きながら部屋に入っていった。
ああ、やらかしてしまった。
「どうしよう、、」
「僕、行ってきます。」
ユジナがハオの部屋のドアをノックした。
「、、、なに。」
ハオに声は明らかに泣いているとわかるような、震えた声だった。
今もぐすぐすしている。
「ユジンです。ハオヒョン、さっきのことについてはごめんなさい。強く言いすぎたことについては反省しています。僕を中に入れてくれませんか、?」
…
僕はハオヒョンにお願いをした。
「、、入って、ゆじなだけ、、」
僕はゆっくりと扉を開き、暗闇に包まれた部屋に入った。
まず、ベッドの傍にある控えめのライトをオンにして、布団に身を隠してるハオヒョンの隣にゆっくりと座った。
「ハオヒョン、、顔、、見せれますか、、?」
布団からゆっくりと可愛い、乱れた顔を出した。
目は腫れていて、鼻はトナカイのように赤い。
腫れている目からはまだ数滴涙が垂れ落ちる。
「ごめんなさい、、」
片方の手を頬に当て、親指で涙を取る。
「もう泣かないでください、、」
「ぅぅっ、、ゆじなぁっ、、、」
僕に抱きついてくるハオヒョン。
なんて愛おしい。
「泣いたらせっかくの可愛い顔が台無しですよ、、?」
ハオヒョンは安心した。
「皆さん、本当はあそこまで怒ってないですから、、ただ、僕たちにはまだドリアンの魅力はわからないです、、これから、もっと教えてください。その時は、ハオヒョンが何してもいいですからね、、?」
「っ、、!うんっ、、!」
元気を少し取り戻したハオヒョンはとても愛しかった。
「ハオヒョン、みんな、ハオヒョンに言いたいことがあって、、それで、一度でいいので、みんなに会いに行きません、、?」
「、、、わ、わかった、、、」
ハオヒョンはゆっくりとベッドから体を起こし、僕の手を掴んで、不揃いな恋人繋ぎにして部屋を一緒に出た。
「ハオヒョン、、」
「ん、、?」
「、、いや、なんでもないです、」
「そう、、?」
なぜ呼んだのか分からない。
なんか、皆に会うのが嫌だった。
こんな可愛いハオヒョンを独り占めしたかったのかもしれない。
でもそんなの、他メンバーが許してくれない。
そんな考え事をしている内に、リビングに着いた。
「み、、みんな、」
「、、ハオ、、」
「ごめんなさい、ハオヒョン、、泣かせちゃって、、」
最初に謝ったのはテレヒョンだった。
テレヒョンを始め、次から次へと謝り始めた。
ハオヒョンはぎゅっと僕の手を少し強く握った。
ああ、なんて可愛い。
なにか言いたげそうにパーカーの下部分を弄る。
口を開いた瞬間、出た言葉は、
「ぼくも、、きゅうに、こえをあげて、ごめんっ、、」
だった。
ハオヒョンが謝ることなんてないのに。
やっぱり、心が優しいんだ。
心が綺麗なんだな。
僕たちと違って。
だから感情も豊かなんだな。
だから、
「そういうところが、ずるいんだよ、ハオヒョンは。」
台詞をリキヒョンに取られてしまった。
まぁ、みんな、どうせ同じことを思っているのだろう。
「ハオヒョン、これからもドリアンの魅力、教えてくださいね、ㅎ」
「うん、!ゆっくり教えるよ~、ㅎ」
嬉しげに微笑んだハオヒョンは、とても魅力的に見えた。
もっと、守らないとな。
守りたい ~完~