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「いろいろなことがあった。でも、俺は大地君のおかげで、ホームランを打つことができたんだ」と田村が言うと、
「田村にそんなドラマのようなことがあったなんて、俺は予想もできなかったよ。まさにお前は奇跡の人だな」と私(白鳥)が言った。
「俺はそのような人間じゃないよ。ところで、11月中旬から12月上旬で、宴会場を押さえることができる日を教えてもらえないかな? 本来なら球団側で手配をすることになっていたんだが、マスコミに気付かれる可能性もあるので、俺が頼んでホテルを変えてもらうことにしたんだ」と田村が言うと、
「どうもありがとう。ぜひとも協力させてもらうよ」と私(白鳥)は言った。
後日、私は田村へ連絡を入れ、12月11日(土)12時に宴会場を押さえたと伝えた。
その3日後に、クイーンズホテルの営業担当の久賀がジャガーズの球団事務所へ行き、打ち合わせをした。
ジャガーズ側の要望としては、マスコミには伝えないこと、そして、今回の目的は田村のホームラン王を祝う会であったが、宴会席名を伏せる条件があった。
集まる人数はジャガーズの選手、球団関係者約40名、一部の野球評論家、そして、招待された大地の家族を含めて、約50名であった。