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#GL
真冬の花火🐢🐢🐢🐢🐢
246
#曲パロ
慌ただしい日々が続いた。
学校、訓練、学校、訓練と繰り返していき、アリアとハクトも徐々にクラスに馴染んできていた。
ミズキとハルはトウマの落ち込みを心配していた。
「大丈夫だよ、心配かけてごめん。仕方ないよ、割りきるしかないから。」
声をかけても帰ってくる返事はそれだけだ。
「なんか、気になるよな。」
「やっぱり?でも、どうしていいかわからないんだけど。」
2人は頭を抱えていた。花村達には相談したが、そっとしておく方がいいと言われた。
それでも2人がこそっとトウマの部屋を覗くと、昔から使っている実験器具を触っている姿をみかける。
なんの解決策も浮かばないまま、文化祭前日となった。
今日は1日かけて準備となるため、朝からクラスが騒がしい。
「重くて持てないなぁ。」
「アリアちゃん、代わりに持つよ!」
「助かるー!」
その横でハル、トウマ、ハクト達は衣装を着て接客の練習をしていた。
その時もトウマは繕っているのがわかる。
「雨音さん!」
「!」
ミズキは落ちてきた看板を咄嗟に交わした。
「雨音、怪我は?」
すぐに担任が来た。
「大丈夫です。避けられたので。」
足元にはバラバラになった看板が散らばっていた。
「あちゃぁ、作り直しか。」
「ちゃんと固定しなかったから!」
「どうするのよ、明日なのに!」
前日あるあるなのだろう、対立が生まれ、雰囲気が険悪になってきた。
「大丈夫、僕がなんとかするよ。」
「でもトウマ君は」
「心配しないで、衣装は汚さないからね。」
そう言ってトウマはクラスメイトの申し出を断り、1人で資材室に行く。
「•••ごめん、ここお願い。」
「雨音さん!」
ミズキはトウマの後を追った。
「あ、俺も!」
「待て、ハル。」
ハクトがハルの腕を掴んだ。
「今はやめとけ。」
「でも!」
「あいつの気持ちも考えてやれ。」
ハルが唇を噛んだ。
「私ちょっと疲れちゃった。休憩しようよ。」
アリアの一言でみんな作業を中断した。
ミズキがトウマを見つけたのは理科室近くだ。
「トウマ!」
「!」
ビクッと肩が大きく揺れる。
「ミズキ、大丈夫って言ったろ。」
「大丈夫じゃない。ハルも心配してた。」
「•••なにを?」
冷静を装っているが、トウマの瞳が揺れているのがわかる。
「部活のこと。トウマの才能を認めてくれる先生だったのに。」
「•••もう終わったことだから。」
「でも」
「終わったことだから。」
トウマが初めて見せる姿だ。強い拒絶と怒りがわかる。
「来たのがミズキで良かったよ。ハルだったら暴走しそうだ。なんであいつだけ、僕は望んで、望まれて産まれたわけじゃないのはわかってるのに。ばあちゃんから教えてもらって、好きでたまらない科学まで奪われて、僕は•••僕が、なにをしたって言うんだよ•••。」
トウマが廊下に座り込む。じっと膝を抱えて、泣くのをこらえていた。
“トウマが悪い訳じゃない。”
そう言いたいのに、ミズキには言えなかった。余りにもこの状況にこの言葉は無責任過ぎる。
「ミズキ、ちゃんと戻るから、先に教室行ってて。」
「•••わかった。 」
そうしてミズキはトウマを残して教室へ戻って行った。
翌日、文化祭当日
使えそうな板がなく、ハルとハクトが木材を採取して、看板を急いで作成した。
「間に合って良かったね。」
「さすが野生児ハルだな!」
執事グループは和気あいあいと着替えを行う。
ミズキ、アリア、霧島達のグループは飲み物や軽食の準備だ。
「後でトウマ君の写真撮ろう!」
朝からアリアの機嫌がいい。
「奏さん、これを。」
そっと霧島がアリアに携帯画面を見せた。
「••••霧島。」
「はい。」
「取引よ!」
他の女子も集まって、なにやらオークションが始まっていた。聞こえてくるのは金額ではなくお菓子の個数だ。
そうしているとチャイムが鳴り響き、文化祭開始となった。
ワイワイと賑わい騒がしくなってきた。
トウマ達の指名は多く、その都度黄色い声が飛び交う。
そんな時、急に廊下が静かになった。
あれだけ人混みがあったのに、みんな道を空けている。
「なんだ、なんだ。 」
ハルが廊下を見に行く。
「お!ハルいたいた!」
「おう!来たぞ!」
「いいのぅ、青春だね。」
「ハル君、執事の服も似合ってますね。」
花村をはじめ、瓜生、一ノ瀬、平野が来ていた。体格のいい男たちがスーツを着ている威圧感は凄まじかった。
「目立ちすぎ!」
「おやハル君、反抗期ですかね。顔も赤くして。」
「はははは!反抗期、いいじゃないか!」
ハクトはすぐに他人の振りをした。
「叶さんには相談しなかったんですか?」
「したのはしたんだが•••時既に遅しといいうか、私服が壊滅的におじさんすぎたといいうか•••。」
「はぁ•••とにかくみなさん、中にどうぞ。」
「トウマ君、違いますよ。」
ニヤニヤ笑う平野がいる。とても楽しそうだ。
「•••お帰りなさいませ、旦那様。」
トウマの綺麗な所作に近くの人もざわめく。
「いいから早く入れよ!」
ハルが4人を押し入れた。
それからも人が途切れることはなかった。
途中で平野が3人をからかい遊んでいた、そんな時、
ビー!ビー!
と警報アラートが鳴り響く。
同時に瓜生、平野、花村達は今までに感じたことのない殺気がわかった。
「•••奴が来おったか。」
そう言って一ノ瀬は立ち上がる。
「これは!」
「またお会いできるとは、しかもこんな日に。」
「ハル!トウマ!片瀬!お前らは誘導だ!この校区外のシェルターに向かわせろ!霧島!本部に連絡!ミズキちゃんと奏は待機!」
殺気を感じるグランドに向かう前に瓜生が指示を出した。
4人はベランダから飛び降り、グランドに行く。
そこに立っていたのはあの破壊神だ。
「久しいな、一ノ瀬。しかし老いぼれたな。」
「お前さんを仕留め損ねた私の罪は大きい。今日こそ決着をつけよう。」
「お久しぶりです。」
「貴様はあの時の、我が子らは見つかったみたいだな。褒めてやろう。」
「不名誉だ。」
そうして各自武器を構え対峙した。
「我と戦うことを選ぶか、無駄なことを。まぁ、付き合ってやろう。どのみち貴様らはここで死ぬのだからな。」
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