先輩とあった次の日
[あ~!昨日の君だ~!]
お昼御飯を食べようと、屋上に来ていたのが悪かった。
先輩とあってしまった。
[ねえ~!こっち向いてよ~!]
俺はとことん無言をつらぬく。
[無言だなんて、みかちゃん怒っちゃうぞ★]
[……]
[ちょ、いいかげんにしてよ!]
顔を真っ赤にさせる先輩。
[先輩、名前みかって言うんですか?]
[そうだよ~!]
[俺は、わらん]
[わらん君かあ~!なんか昔の名前だね?]
[うるせえ!?]
[わらん君、敬語は?]
[あ、すいません]
先輩のペースにすっかりのせられてしまった。
[ねえ、ところでなんだけど、わらん君趣味なに~?]
[え?…魚釣りですけど]
[え?後輩君、魚釣り好きなの?]
おもいっきり小馬鹿にしてる。先輩ちょー笑ってるし。
[そういう先輩は?]
[辛い人をみること★あと、人を殺す事]
[……]
どんな反応すればいいんだ?誰か教えてくれ。いや、教えなくていい。
[とにかく、一回後輩君こっちにきて!]
沈黙をやぶったのは、先輩の方だった。
どうやら、旧校舎にむかってらしい。
最近だとめったにないと思うが、この学園にはある。
[今から、かくれんぼをしよ!私が鬼!みつかったら❌ゲーム]
[うぇー先輩は本当いきなりですね]
俺は渋々隠れる。
机の下へ潜り、息を潜めた。
隠れてから5分がたつ。
先輩、いったい何してるんだ?俺を探してるのか。
[後輩君、どこ?]
先輩の声がする。
[はやく、みつけないと]
先輩の声はとても低かった。
少し先輩をみると、その手にはーー
銃とナイフ、カッター、麻酔薬が握られていた。
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先輩怖…