俺は、先輩から逃げるのに必死だった。
先輩は、あんな人を殺すようなものを持っている。
さすがに無理!
だが、下手に動くと捕まってしまう…
難しいところだ。
旧校舎の広さはそこそこ。
逃げ回れば大丈夫そうだが、先輩は教室を一つ一つ除いていて、もうすぐで俺がいる教室にきてしまう。
ヤバい、詰んだ★
[後輩君~ここにいるの~?]
先輩は楽しそうだ。
なんとか回避したい。
[ん~?あ、後輩君みつけたよ~]
くそ!
[な~んて!後輩君本当どこだろう?いないな~]
あ、今のは罠か。
さすがに死にたくないので、絶対でないぞ。
[ねえ…後輩君…私、さ、たくさんの人を殺しちゃった…]
先輩がなにやら話始める。
[後輩君、訴えていいんだよ?私を捕まえてよ]
なんか、いたたまれない。
[私…幽霊なの…噂で、あるでしょ?この手に持ってるのは…自分用…後輩君…バイバイ…]
先輩がナイフを首にたてる。
[先輩!]
[後輩君…]
先輩は泣きじゃくった。
俺の背中でたくさん泣いている。
[先輩…安心してください。俺が先輩の事をいつでも守りますから]
[よく…そんな事いえるね…後輩君…好きだよ…]
次は泣き笑いのような笑みを浮かべた先輩は、半透明だった。
[お別れ…かな?後輩君とあえて嬉しかったよ!バイバイ]
そして、完全に消えていった。
[先輩!?]
コメント
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先輩はどうなっちゃった⁉️