リクエスト どろどろ英日 超短編小説
注意 微グロ有
英国視点
私は貴方が腰を掛けている2人掛けソファに座り、貴方を抱き寄せた。
貴方は全ての希望を絶ったような、虚ろな目をしている。
此方に身を任せるように貴方は私にもたれ掛かる。
貴方の肌は冷たく、まるで体温を感じない。
表情は何も変わらず、人形のようだ。
感動に息が詰まる。
あまりに愛おしく、感情のままに貴方を 強く抱きしめる。
肋骨から軋轢音がするのを触知するが、貴方は声すら漏らさない。
貴方の全ては私でいい。
貴方の根底にいるのが私ではないのは、とても気が狂いそうなものであった。
触れるもの全てに染まってしまう貴方はとても汚く、
それは真っ白なキャンバスが吐瀉物に塗れていくように見えた。
貴方が染められ汚れていく毎に胸が苦痛に裂かれていく。
しかしもうそんなことを感じることはないのだろう。
貴方はもう私の所有物となったのだから。
貴方は私に真っ赤に染められ、 ソファも床もナイフも私の手も、貴方の血に塗れている。
室内に充満した錆びた鉄の匂いが心地好い。
血液が他の人が染めた貴方ごと流れていっているように思えた。
心臓の鼓動も体温も、全てを失った貴方は虚空を見つめている。
空になった貴方には私が求める全てがあった。
加虐性欲に酷似した社会的欲求が急激に満たされていく。
貴方から手を離すと、貴方はぐたりと私の膝に倒れる。
腹に刺激を与えてしまっていたらしく、傷口からは既に内臓が見えている。
溢れ出し落ちてしまいそうなそれを 私は止めるでもなく、
ただただ眺めながら 貴方の腰を撫でた。
終
コメント
2件
ウホホホホホオオオオウ! こういうのほんとに好きです。 どうもありがとうございます。