テラーノベル
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「行っちゃったねぇ、あの子ぉ」
声がした方向に振り向くと、ホートがシラケた顔でこちらに歩いてくるのが見えた
ハーツ「そうだね、また寂しくなるね 」
ホート「それに加えて暇にもなっちゃうしぃ、ほんとやになっちゃうよぉ、」
数秒間の沈黙が訪れた後、ホートが呟いた
ホート「ねぇ、ハーツ、僕らさぁ、「普通」を知ることなくここで朽ちていってぇ、、死んじゃうのかなぁ、」
、、、その言葉に、僕は何も答えることが出来なかった
僕らは、ほかの世界のことは知っているが、他人の記憶の中で見たものだけ、
触れたことも、直接見た事もない
僕らにも感情くらいはある
、、いや、この際なかった方が楽だったかもしれない
僕らは、字を書いたり、自転車を運転したり、絵を描いたり、
そんなみんなが知る「普通」に憧れを抱いてきた
僕らは、、ここから離れることが出来ない、それが僕らの使命だから
ここにうまれた時点で、「自由」と「普通」のふたつの単語など存在していなかった
だからこそ、、この現実から目を背けたくなる
最近では、僕は誰なのか、なぜここにいるのかすらも分からなくなってきた
記憶は、誰かの禁足地
誰かは分からないが、うまれた時からこの言葉が頭の中に存在している
普通立ち入ってはならない場所に僕らは存在し続けなければならない
それが、、その「普通」じゃない行為が、僕らの首を絞めつける
僕らには、、光のような都合の良いものなど何一つないんだ
コメント
17件
番人=ハーツとホートってことか!!あの…動物の森のつぶ○ちとま○きちみたいな… なんかねぇ…悲しいこと言ってるよこの人達…自由と普通が結局一番幸せなんだよなぁ… …あの、どうですか?よければ私の家に…(((((((