テラーノベル
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次の日の撮影は、何とか終わった。
目黒の家に行くか考えている。
今日は、取材だけと聞いた。
謝るべきだろう。行くべきだろう。
だが、怖くて行けない。
玄関の開く音が聞こえてきた。
目黒がやって来た。
黙って手を差し出す。
その手を掴むしかない。
鍵をかけて、無後のまま目黒の家へ連れて行かれた。
ソファに座らされる。
いつものように目黒の足の間。
ウエストに目黒の腕が回ってくる。
渡辺は微かに震えている。
目黒を怖いと思ったのは何度目だろう。
静かに怒っている。
酷いことはしないと分かっている。
それでも怖い。震える。
目黒ー俺が怖い?
渡辺ーん。
目黒ー悪いのは?
渡辺ー俺。
目黒ー何で震えるの?
渡辺ー怖い。
目黒ー酷いことしないよ?
渡辺ー・・ごめんなさい。
目黒ー悪かったって思うの?
渡辺ーん。
目黒は、優しく渡辺の頬にキスをする。
うなじを舐め、渡辺のジーンズのベルトを外す。
思わずその手を上から握る。
渡辺の身体を持ち上げジーンズと下着を脱がす。
首を振り目黒の手を掴む。
目黒ーいうこと聞きなさい。
渡辺ー阿部と一緒にいた?
目黒ーよく分かったね。
抵抗する渡辺。
阿部と同じことを言う目黒。
パーカーを脱がそうとする目黒。
これを脱ぐと裸で、首から下げたチェーンだけになる。
渡辺ーやっぱり阿部と・・
目黒ー電話かけてってお願いしただけ。
渡辺ーやめて!
目黒ー無理。
渡辺ー嫌い!こんな目黒嫌い!
目黒ー黙んなさい。
渡辺ーやめて・・。
目黒ー泣かせたいわけじゃないんだよ?
渡辺ーこんなことして、笑ってるんだろ?!
目黒ー可愛いと言ったら?
渡辺ー嘘。
目黒ー翔太くんは可愛いよ。
渡辺ー・・。
目黒ー阿部ちゃんにヤキモチ妬いて。
渡辺ー知らない。
目黒ー可愛がってあげる。
渡辺ーいや!
目黒の手が渡辺の物を扱き、もう片方の手は胸を弄り、時々顔を向けさせキスをする。
触られて反応はするが、気持ちは醒めている。
渡辺がイッた後、すぐ服を着て帰ろうとする。
目黒がソファに押し倒す。
渡辺ー気が済んだだろ。
目黒ー阿部ちゃんに叱られた。
渡辺ー・・。
目黒ーずっと好きな人がいるのに、誤解招くこと言ったらダメじゃないって。
渡辺ー・・。
目黒ー同じグループにいるのに、もっと大事にしないとダメじゃないって。
渡辺ー帰らせて。
目黒ー俺の言葉は翔太くんに響かない?
渡辺ー今は無理。こんな酷いこと出来るんだ?
目黒ー泣かないで。
渡辺ー人の身体をオモチャにして、楽しかったか?
目黒ーそんなつもりない。
渡辺ーじゃあどんなつもりで、こんなこと。
目黒ー翔太くんを愛したかっただけ。
渡辺ー俺が寂しくなったら会いに来る。それまでは会わない。
目黒ー俺が寂しくなったら?
渡辺ー知らない。
ポロポロ泣きながら帰って行った。
目黒は、また5年前みたいに愛を伝える毎日になった。
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