○○「書類出来たし、tnさんに届けるかぁ…」
ファミール「そうですね。私が良かったら届けに行きましょうか?」
○○「いや!tnさんの事もよく知りたいし、自分の手で届けにいくよ」
ファミール「…そうですか…」
ん?あれ、なんか気に触る様なこと言ったかな?
○○「…どうかしたの?」
ファミール「え?あー…最近、お嬢様少しお変わりになられたと思いまして…」
○○「そうかしら…?」
ファミール「えぇ。最近、少し優しくなったというかなんというか…」
あー…確かにな
そりゃ変に思われるよなぁ
だってその悪役令嬢と私全く違う人物なんだし。
○○「なるほどね〜…」
ファミール「何か良い事でもあったんですか?」
ここで「ない」とか否定したら、逆に怪しまれるよな…
○○「まぁ…そうね!
あっ!それより早く届けないと!」
ファミール「あ、そうですね」
㌧㌧🚪
トントン「はい、どうぞ〜」
ガチャ🚪
○○「どうもぉ♡こんにちはぁ♡」
トントン「…○○嬢…どうかしたんですか…?」
あの穏やかな優しい声が、私だと分かり、一気に暗くなった。
○○「えぇとぉ♡この書類出来たので渡したくてぇ♡」
トントン「あぁ…そうですか……」
あれ?思ったより反応薄いな?
あの書類出来なさそうな、ぶり子の私が早く書類を終わらせたのに…
トントン「ファミールさん…」
ファミール「…?はい」
トントン「大変でしたね…((コソッ」
ファミール「…?何がですか?」
ファミールの言う通りだ。急に「大変だね」って何が!?
小声で言ってるつもりだと思うけど私にもしっかり聞こえてるし!
○○「あのぉ♡大変でしたねってどーゆー事ですかぁ♡?」
トントン「え、あ、聞こえてたんですか…?」
○○「はい♡しっかりと聞こえてましたぁ♡」
トントン「はぁ……」
おい、何でお前がため息ついてんだよ。おかしいだろ。
ファミール「あの…それであれはどーゆー意味で…?」
トントン「○○嬢に書類全部押し付けられたんでしょう?本当大変ですね」
はぁ!?どーゆーことだってばよ!
ちゃんと自分でやりましたぁ!!
まぁファミールに教えてもらったりはしたけど!!
ファミール「いえ?ちゃんと自分で分からないとこは聞いて、やってましたよ」
トントン「それも○○嬢に言わせられてるんでしょう?可哀想に…」
お前ぶっ殺すぞ。
ファミール「本当なんですけどね〜…」
トントン「…まぁもういいですよ。この書類はこっちで確認させて頂きますね」
○○嬢「はぁい♡お願いしますぅ♡」
トントン「…もう大丈夫ですので出ていって貰ってもいいですよ?」
○○「そうですかぁ♡でも私まだtn王子と一緒にいたいなぁ♡」
あんな態度をとった仕返しだぁ!!!
私は一生ここを動きませんからねぇ!!??
トントン「…何したら出ていって貰えます?」
お、そう来たか…
じゃあどうしよっかなぁ…
そうだ敬語!敬語を外して貰おう!
なんか慣れないし!うん!
○○「敬語をはずしてくれたら出ていきますぅ♡」
トントン「け、敬語をはずす!?どうしてですか?」
え、なんか思ったよりも凄い驚いた表情してるんだけど。
そんなに敬語をはずすのが珍しいか?
○○「ファミール…何でtn王子はこんなに驚いてるの?…((コソコソ」
ファミール「お嬢様、覚えていないんですか?あの時に言った事を…」
前の○○嬢
「いい!?私はお嬢様!!
パパとママ以外全員私に敬語を使うように!!じゃないと痛い目見るわよ!!」
ファミール「…ってこの前大声で言ってたじゃないですか…((コソコソ」
どんだけ我儘だったんだよ。私。
○○「そ、そうなのね…((コソコソ」
○○「ん゙んッ!私は最近機嫌がいいから使ってもいいですよぉ♡」
私何様目線だよ。
トントン「そ、そうですか…」
○○「あっ♡敬語っ♡」
トントン「あっ…」
○○「次からは敬語使わないようにお願いしますねぇ♡では出ていきますぅ♡」
ガチャ🚪
【チーノ視点】
「…」
俺は見てしまったんや…
あのぶりっ子の○○嬢がぶりっ子をしていなかったとこを!!
俺が会議室に行こうとした時の事…
○○『はあ゙ぁ…疲れたぁ…』
会議室から○○嬢の声が聞こえてきたんや…
俺「…っ?○○嬢…?」
だから俺はこっそりドア越しに耳を済ませて聞くことにしてん…
ファミール『あの○○さん』
俺「執事のファミールさんも一緒にいんのか…」
ファミール『何であんなぶりっ子したんですか?』
俺「どーゆー事や?いつもはぶりっ子ちゃうんか…?」
○○『えーとね。なんかうん。面白そうだから』
俺「(お、面白そう!?ってことは、ほんまは○○嬢ぶりっ子じゃなかったんか!?)」
ゾム『王子の皆相当○○嬢の事嫌いになられてましたよ』
俺「(ぞ、ゾムもいんのか!?ゾムは○○嬢がぶりっ子じゃないと分かってた…?)」
○○『それでいいんだよ。それで。』
俺「(それでいい!?)」
ゾム『まぁ元々○○嬢の事皆嫌いでしたけど。』
○○嬢『おい。』
シャオロン「おーいチーノ。こんな所で何してんの。」
俺「あっshoさん!!違うんです!○○嬢がぶりっ子じゃなk((」
シャオロン「あっ!ゾムに資料届けにきたんやったっ!はよ届けな!じゃあな〜」
ガチャ🚪
俺「え!あ、ちょ!」
俺は反射でドアに隠れてしまった。
シャオロン『ゾム〜…げっ…○○嬢もいるじやん…』
俺「(ちゃうんですシャオロンさん!○○嬢はぶりっ子じゃないんです!)」
ゾム『ん?シャオロンどうしたんや?』
シャオロン『あートントンがこの資料ゾムに渡しといてってさ…』
ゾム『めちゃくちゃ多いやん…』
シャオロン『んじゃ俺はこれで!』
○○『ん゙んっ!sho王子ぃ♡そんなに急いでどうしたんですかぁ♡』
俺「(ぶりっ子に戻った!!?はよ誰かにこの事伝えんと!!)」
そして俺はその場を去ったんや…
俺「…ってことやねん!
なぁショッピどう思う!?」
ショッピ「なるほどなぁ…つまり○○嬢は本当はぶりっ子じゃないと…。
ほんまかちょっと検証観察してみるか…」
俺「“検証観察”…?なんやそれ」
ショッピ「ほんまなんか確かめる為にたくさん○○嬢に検証をするんや。それを観察する。」
俺「なるほど…っ!」
~❁❀✿✾~第5話❁❀✿✾
コメント
7件
面白くなってきたじゃねぇかよ…←
めっちゃ面白い!!