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※この物語はフィクションです。
実在の人物及び団体、事件などとは一切関係ありません。
「でもまあ、大バカも3人揃えばなんとかなるか」
そしてケントは、私から奪うようにして千景さんを易々と担ぎあげた。
〈File70:ピリオドの左〉
無事に千景さんを連れて戻った私達を出迎えたのは、数台の消防車だった。
「大丈夫ですか!」
驚いた様子の消防隊員が、慌ただしく私達の方へ駆け寄ってくる。
隊員が真っ先に目に止めたのは、ケントが背負った千景さんだった。
とっくに息がないことを確認するやいなや、隊員の顔が険しく強張る。
ここに来た事情や経緯、上で見たことについて話さなくては――。
「あの、私達は……」
「まずは安全な場所に移動しましょう。こちらへ」
隊員はまず私達を少し離れたところへ誘導してくれた。
指示が飛び交い、忙しなく作業にあたっている他の隊員の傍を横切る。**********************
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