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昼休みのチャイムが鳴った瞬間、教室が一気に騒がしくなる。
机を動かす音、笑い声、廊下へ出ていく足音。
あっきぃは、席を立たずに弁当を出した。
ころん(……やっぱ、動かないよな)
【ころん】「ここで食べる?」
【あっきぃ】「……うん」
そのとき、教室のドアが開く。
【莉犬】「あ、いた!
」
振り向くと、莉犬くんが弁当袋を持って立ってた。
【ころん】「早くね?」
【莉犬】「クラス、空気やばくてさ」
一瞬、あっきぃのほうを見る。
【莉犬】「……隣、いい?」
【あっきぃ】「……うん」
三人で机を寄せる。
それだけで、周りの視線が集まったのが分かった。
ころん(……来るよね)
【クラスメイトA】「なに?三人固まって」
【クラスメイトB】「仲良しアピール?w」
莉犬くんが、箸を止めずに言う。
【莉犬】「昼ごはん一緒なだけだけど」
声は軽い。
でも、線を引く音だった。
少しして、静かになる。
【ころん】「…ちゃんと寝れた?」
【あっきぃ】「……少し」
【莉犬】「朝、早起きだったもんね」
【あっきぃ】「……うん」
嘘じゃないけど、全部でもない。
昨日の夜を知ってるのは、ここにいる二人だけ。
弁当を食べながら。
【莉犬】「さっきさ」
【ころん】「ん?」
【莉犬】「“家出したらしい”って話、聞こえた」
みんなの箸が止まる。
【あっきぃ】「……」
【ころん】「……」
【莉犬】「でもさ…
…本人が言ってないこと、他人が広めるの変じゃない?」
周りが、少しだけ静かになる。
【クラスメイトC】「……」
【クラスメイトD】「……確かに」
あっきぃが、小さく息を吐く。
【あっきぃ】「……ありがとう」
【莉犬】「ううん!」
食べ終わる頃。
【ころん】「午後、体育だっけ」
【あっきぃ】「……うん」
【莉犬】「一緒に行こ!」
【あっきぃ】「……いいの?」
【ころん】「当たり前でしょ」
【莉犬】「離れる理由ないよ」
あっきぃの肩が、ほんの少し下がった。
ころん(……守る、ってこういうことか)
チャイムが鳴る。
【あっきぃ】「……俺さ」
【ころん】「ん?」
【あっきぃ】「二人といると……。えっと…」
【莉犬】「うん」
【あっきぃ】「……普通で、いられる」
胸の奥が、きゅっとなる。
【ころん】「それでいいよ」
【莉犬】「それが一番だからね!」
三人で、教室を出る。
廊下のざわめきの中で、あっきぃは真ん中を歩く。
ころん(……もう、一人にしない)
ころんくんの視点、続いてごめん!
もう少ししたら、あっきぃ視点だから許してー!!!