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僕とのキスを

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僕とのキスを

2 - 第2話

2023年06月22日

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学校に、持ち込むのはとてもリスキーなBL小説を、とうとう持ち込んでしまった。

Episode2

BL小説を持ち込んだといっても、ずっとそれを読んでるわけじゃない。昼休憩のときとか、自習の時間ぐらいしか読んでいない。

いや、結構読んでるのか…。


バレないかヒヤヒヤしてたし、持ってきたことを後悔してしまったけど、なんとか放課後まで持ち堪えた。

もうこんなリスクの高いこと、しないようにしよう。

その小説をカバンに入れようとしたその時、クラスのとある男が僕にぶつかった。

その衝撃で手からBL小説が離れ、床に落ちた。カバーが半分、取れた状態で。

「あ、ごめん。」

その男は小説を手に取ると、じっと見つめる。

僕はそのとき、これまでの充実した高校生活にさようならの挨拶をした。

急いで取り上げればよかったものの、僕は困惑してその場で固まってしまっていた。

終わった。

「…これ、BLってやつだよね?」

バレた。

「あ…えと…その…」

どう誤魔化そうか必死に脳を駆け巡らせ考えていると、その男は僕の頬に手を添えた。

「こういうの、興味あるってこと?」

完全に誤解をしている。僕はBLが好きっていうだけであって、男が好きなわけではない。なんとか誤解を解かなければ

「ち、違うよ。僕はBLが好きなだけであって、男が好きなわけでは」

あー、BLが好きと言ってしまった…。もうあとには引けない。

「へぇ〜、俺BL読んだことあるけど、結構簡単にキスとかするよな。あとセッー…」

「あーーー!!!!!」

このあとの言葉をなんとなく聞いてはいけない気がした。

「急に叫ぶなよ。こんなので顔赤くなるとか、さすがに脳が中学生すぎる。いや、中学生でもそんな顔赤くならない。」

「悪かったな。」

皮肉っぽく答える。でもなんとなく、この男の様子がおかしい。

その男は再び僕の頬に手を添えると、口をひらいた。


「ねぇ、BLのこともっと教えてよ。」

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