「そろもん!!」
仲間が、俺の名前を呼ぶ。
けど、もう俺の決意は変わらないよ。
今回の事件で分かったんだ。
俺は、みんなから大事にされてる__って。
だから俺は、ここで_幸せな所で終わりたい。
無責任だって、分かってる。
だから、本当に申し訳ない…だけど、俺が居なくてもお前らならやって行けるんだよ。
(ありがとう、…)
最後に、みんなに一言ずつ伝えた。
少し、あすたのことを思い出す。
俺は、あすたのことが好きだった。
どんな時でも他人のことを最優先で、だけど自分の欲望にも忠実なその生き方と、その人柄に憧れていた。
俺の相談を聞いてくれた_こんな俺に同調してくれたあの時から、本当にあすたに恋愛の感情を抱いているんだな、と俺は思った。
ほんとはMCがしたい、まとめ役になりたい…けど、ファンもメンバーも、俺にはふざけるキャラを求めてる。だから俺はふざける。どんなにやりたい役があっても、俺はふざけてきた。みんなの期待に応えるために。
だけど、あすたは違った。
あの時…あすたが俺の家に来た時…帰り際、こんなことを言ってくれた。
「バイバーイ!」
「ばいば、あ!あと1つ!」
「んえぇ、何?」
「自分らしくいてね!」
…えぇ?
「俺、結構そろもん好きだよ!司会上手いしおもろいし、何でも出来んじゃん!笑」
そう言われた時__
(あぁ、俺こいつの事本気だわ)
そう、思った。
そういえばいつもより、あすたのこと見ていた気がする。
そう思うと段々意識し始めて、急激に顔が赤くなった。
「え、なんかそろもん顔赤くなーい?どしたのー?w」
あすたの顔が近づいてきた。
あの時、ほんとに死ぬかと思ったくらいドキドキしたよ。
野郎でも、こんな青春できたんだな。
そして、相手が野郎でも。
「あすた、好きだったよ!」
よし、言えた。
あすたは_そうだろうな。困るよな、急に。
けど、ほんとなんだよ。
ここで、終わろう。
この、今_幸せの絶頂で俺の人生、終わろう。
正直怖いし、みんなが望んでないってことは知ってる。
だけど、俺の人生は俺のもんだ。
今、俺、いちばん幸せだよ。
ありがとう、居場所をくれて
こんな俺に_。
ありがとう__
またな。
そう小さく呟いて、俺は踏み込んだ。
「おりゃ!!」
これで__いい。
コメント
3件
えまって終わった???終わったんだな??え?まって?タイトル回収???え神だな?普通に泣いたが??いい意味でタイトル詐欺すぎん??