第1話ー誘拐ー
ーATTENTIONー
・一次創作
・低クオ駄文
・設定ゴチャゴチャしてますので今度解説作ります
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機嫌の良い空模様。私は薬草を取りに煌びやかな館を背に、草地へと足を踏み込んだ。
「…あつぅ」
そう自然と口から零れ落ちる。寧ろ機嫌が悪いのでは?と思うほどに燦々と肌に照りつけてくる太陽の下。普段の引きこもりの罰だと言い聞かせて歩を進める。
「っ、これくらいかな…」
竹籠満杯になった薬草を眺めて呟いた。そろそろ帰ろうかと竹籠を背負おうとした時、視界がくらりと揺れた。
──まずい、熱中症だ。
だが抗うことなど出来るはずがない。私の意識はそこで途絶えた。
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あれからどれくらい経ったのだろう。鼻をくすぐる香り、それと何か口論らしき声で目を覚ました。
「ちょっとボス─どうすんですかこの子?!」
スーツで琥珀色の髪をした女の人が言った。
「まーまーそーカッとしなさんな〜零ちゃ〜ん?」
『ボス』と言われた人がけらけらと笑った。長い黒髪を二つに結んでいる背の高いの人だった。種族は─鯱、のようだ。
「おっ、起きたね〜…」
二人がこちらへと歩み寄ってきた。
「…キミさ〜、ちょっとウチの近くで倒れてたから連れてきたんだけど─…体調はどう?」
思えばここは見覚えも何も無い所だ。気分はあの時に比べて幾分も良いからきっと大丈夫だろう。
「あっはい、大丈夫です…」
「…じゃあこのまんま帰しちゃって良いですね、ボス?君はどこの子?」
琥珀の彼女が言う。
「私は─そこの館、の者なんですけど…」
そういった瞬間二人の顔は曇った。
「あ〜…月華の子かぁ…じゃあそう簡単には帰せないかもな〜♪」
ボスがにやりと。その瞬間私は悟った。
「…あの、、魚虎の方…ですよね、」
「そそ、ど〜しよっかな〜♪」
ボスはにんまりと笑っている。いったい何を企んでいるのだろうか──そんなことよりも選択を間違えてしまった…これではウチも危ない…よりによって敵対組織だとは…
「あ、そういえば名前聞いてなかったね、名前は?」
抵抗も虚しい。素直に従うことに決めた。
「刀坂…沙麗、です」
「おっけ〜、私は虎崎瀬那、んでこっちが〜」
「澪です、鳴海澪…」
そうして私の誘拐生活は幕を開けた。
続く…?
コメント
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周回してたら逃してたの発見してた…やっべ() こういう系大好きなんだけど(?) 参加ありがとう〜!!続きお待ちしておりますん(?)
全然駄文じゃないよ!!!!(?) 世界観好き…