「出した答え」
頭の中で「 侑(ゆう)」と声がした。
松永(まつなが)に笑いかける 千夏(ちなつ)を見て、感じたことのない強さで胸が 締(し)め付けられる。
そいつを見ないで。松永に笑いかけないで。
今すぐ千夏に駆け寄って、腕の中に閉じ込めて。
パートナーになってと言って―――首も横に振れないくらい強く抱きしめたかった。
だけどここから見える千夏は楽しそうで、松永が遠くを指さすと、視線の先を辿り、また表情を明るくする。
笑顔にしたのが松永で、その笑顔も松永のものなのに、千夏が心から楽しそうだから、目が離せなかった。
やがてだれかに呼ばれたのか、ふたりは同時に後ろを振り返り、窓辺を離れた。
姿が見えなくなっても、俺の目は動かない。
今まで、女に心を寄せるなんてありえなかった。
女は笑顔で欲望を隠しているものだったし、千夏のこともレンアイゲームの相手に選んだや*****
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