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視点:須藤亜樹 11月28日
目覚めると目の前には見慣れない真っ白な天井が見えた。
「ん、ここは?」
そう呟いた瞬間、右腕に激痛が走る。
「っつ…!」
思わず叫びそうになったが何とか声を抑えた。
「ふぅふぅ…ここは?病院…か?」
そんな事を呟いた瞬間、病室のドアがガッ!っと開いた。いきなりのことで思わず硬直する。だが、そんな心配は要らなかった。
「あぁ!良かったよ〜!亜樹〜!」
入ってきたのは優里だった。僕はほっと胸を撫で下ろす。
「あぁ、優里か。心配かけて、ごめんな。」
「もぉ…!バカ…!」
そう言いながら優里は僕に笑いかける。思わず僕も笑いかける。
だが、なぜクソ野郎はナイフを取り出したのだろう?僕を、殺しに来たのだろうか?
視点:愛染優里 11月28日
私は亜樹が倒れたという旨の電話を受け、すごく心配になった。心配にならないはずがないのだ。
私は駆け足で亜樹のいる病室へ行く。
ガッ!っとドアを開け、部屋の中へ駆け込む。まだ亜樹は意識が回復していないようだ。
「は、はぁ…」
私はその場にへたりこんだ。
医者曰く右腕を刃渡り6センチのナイフで刺されたり、複数箇所に殴られたり蹴られた痕があった、らしい。
ここで私は何かが一部繋がった感覚があった。
(何だろう?何か、繋がったような…?)
何か喉の奥に詰まっている感覚がする。
…と、そこまで出かかっている答えが出そうになった時だ。
「302号室の患者さんが意識を取り戻しました!」
そんな声が診察室の中に響く。
302号室といえば亜樹の病室だ。私は勢いよく走り出す。
そして病室のドアをガッ!っと開ける。
「あぁ!良かったよ〜!亜樹!」私はそう言い亜樹との談話を楽しみ、私は喉の奥に詰まっていた疑問を吐き出す。
「ねぇ?その殴られた痕とナイフの刺し傷、それは…何?」
視点:須藤亜樹 11月28日
遂にその疑問が投げかけられる。
(あぁ、答えないといけないのか…)
そんな事を考えながら僕は口を開く。
「この傷は…父からの…クソ野郎からの暴力の痕だ…。」
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