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『BLACK cat school』〜スクールライフは恋と波乱!?〜
3時間目 ファンからの威圧感が凄すぎる
『ふわぁ…眠。』
朝起きて身支度をする。そして、私は室長だから鍵を閉めて向かうのだ。
『昨日は楽しかったなぁ〜。久しぶりにあんなはしゃいだし。ルカスは大丈夫だったかな…。』
と、その時、後ろからものすごい音が聞こえる。
ダッダッダ……ッ!!
『足音…?』
『は・な・さーん!!』
『わぁっ!!』
後ろから思い切り抱き締められる。
『ら、ラムリ!?』
『おはようございます!!』
『お、おはよう。もう…びっくりしたじゃんか。』
『すみません、つい……。一緒に行きましょう!』
『もちろんいいよ。』
(アホ毛がぴょこぴょこ動いてる…。可愛いな。)
(ᐢ ˙꒳˙ ᐢ)ピョコ(ᐢ ˙꒳˙ ᐢ)ピョコ
私とラムリは学園に向かう。
『じゃあ僕は隣のクラスなのでここで!』
『うん、またね。』
『はい!』
『朝から元気だなぁ…』
『おはようございますっす、朝から羨ましいっすね〜ラムリと登校してたんすか?』
『おはよう。うん、ちょうど会ったから。アモンこそ早いね。』
『俺は花に水をやらなきゃなんでいつも早起きっす。』
『そうなんだね。』
『…それより、今俺と2人きりなんすよ?』
『…確かにそうだね。』
『……だから今俺が華さんに何をしても…誰も来ない訳っす♪』
『え…?』
アモンは私に近付いてくる。
『あ、あの――。』
『照れた顔…もっと見せてくださいっす♪』
アモンは私の髪にチュッとキスをする。
『あ、アモ……っ。』
ガラッ!
『!!』
『華さんですよね?』
『は、はい。そうですけど…。』
『少しいいかな?』
『話したい事があって……』
『は、はい、分かりました…。』
女子3人組に呼び出され、廊下に出る。
『ん?あの子達は確か…俺のファンクラブの……。』
(まさか、華さんを妬んで何か嫌がらせを……!!)
俺は急いで跡を追いかけた。
『華さんってアモン君のお友達?』
『え、う、うん。同じクラスだし…』
『仲良いの?いつから?』
『1年の時から……かな?』
『へぇ…じゃあここに呼び出された理由わかる…?』
『……』
(これはいわゆるアモンのファンクラブの過激派…それでアモン君に近付かないでと釘を刺され…これから壮絶な嫌がらせを…。)
『聞きたいことがあるの。山ほど……ね。』
『:( ;˙꒳˙;):』
『俺の華さんに嫌がらせなんて許せないっす、早く助けに……』
俺は急いで華さんを探す。
『きゃぁぁぁ!!』
『この声…!華さん!?』
校舎裏で叫び声が聞こえた。そこで目にした光景は……。
『羨ましいー!!アモン君にそんなことされてみたーい!』
『いやいや、ドキドキされすぎて心臓が持たないんだって……』
『じゃあいつもドキドキさせられてるの!?』
『そりゃ、まぁ…でもこっちから仕返しすると逆に照れた顔が見られるから……』
『アモン君の照れ顔!?是非見たいんだけど!』
『あれ?何か思ったのと違うっすね。』
『ん?そこにいるのは…アモン?』
『あ、アモンくん!?きゃー!』
『あの、華さんなんかこれ……』
『うん、アモンのファンクラブの子たち…私にアモンのことが聞きたくて呼び出したみたい。』
『なんだそうだったんすね俺はてっきり華さんに嫌がらせをするのかと…』
『そんなことする訳ない!絶対に!私達はただ色々聞きたくて……その、友達になりたかったの。』
『友達?』
『うん。ただ単にアモン君のことが聞きたいからとか知りたいとかじゃなくて、華さんのことは尊敬してたから…』
『尊敬なんてそんな…』
『同じクラスでずっと見てたけど、運動神経良くてすごいなって思ってたの。』
『そんなことないよ…』
『だから是非友達になりたくて。』
『もちろんいいよ。』
『やったぁ!私はミサキ、こっちの2人はサツキとアイラ。』
『よろしくね3人とも。それと、華でいいよ?同い年だし。 』
『いいの?』
『もちろん、私達友達でしょ?』
『うん!わかった!』
こうして、私に女の子の友達が出来ました。
『でも、華、気を付けてね。』
『え?』
『華はほらアモン君だけじゃなくて他の17人とも関わりがあるでしょ?それを妬んで嫌がらせする子もこれからきっと出てくるかもだから……』
『そうなんだ…。 でも大丈夫だよ。私負けないから。』
『華…。でも、何かあったらすぐに言ってね。私達は味方だから。』
『ありがとう。ミサキ。』
(嫌がらせ…か。みんなのファンクラブの子達なのに……私に嫌がらせしても…みんなが悲しむだけだと思うけどな…。)
私はファンクラブの子達からの嫌がらせについて悩みながら教室に戻る。だが暗雲は近くに潜んでいた。
『ハウレス様に軽々しく近付くなんて……許せない。』
『ミオリ様。2年の華に思い知らせてあげた方がよろしいのでは?』
『そうね…。私達が教えてあげないとね…。』
ここで、本編とはずれるがファンクラブの構成について説明します。
みんなのファンクラブは18個あります。
メンバーは大体30人で構成されている。
その中でも一番最初にファンクラブに所属した3人が会長・副会長に任命される。
ミサキ達3人は会長と副会長の為私に接近してきた。つまり、アモンのファンクラブからの嫌がらせはもうないと確定していいだろう。だけど、他のファンクラブの子達がどうなのかは……まだ分からないまま。
次回
4時間目 度を超えた嫌がらせの数々