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推し色に染まる 第5話

「初デート?!」

やばいやばい、、、どうしよう。あれから3時間。

1時間前に3人と別れ、今カカオくんとのデート準備中!今2時(昼)で、3時半待ち合わせだから…あと一時間半!集合場所まで30分かかるから、実質1時間ない?!やばいよおおおお!!メイクして、持ち歩き用の手作りぬいぐるみもって!かわいい服着て…!がちやばい!!

「着いたあ、」

集合12分前。ちょっと早すぎたかな?

「やあ。遅れてすまないね」

その声にトキメキながらゆっくり振り返る。

「か、カカオ…。かっこいい…!」

大人な反応なんてできない!好きだもん!かっこいいもん!がち尊死…。

「さあ行こうか。海月姫、君はどこに行きたいんだい?」

「あの、2駅移動したら大きめのショッピングモールがあるの、そこに行こうかなって…。」

行先は絵梨ちゃんと話し合って決めた。出会わないように。出会ったらデートじゃなくなっちゃう。そして私とカカオは2駅先のショッピングモール。絵梨ちゃんとガーナちゃんは3駅先の街のような場所に決まった。

「分かった。切符を買ってくるよ。」

(  ‘-’ )スゥゥゥ⤴︎︎︎

優しいよおおおおおかっこいいよおおお!自分から切符を買ってくるなんて!好き!尊い!やばあい!

「…カカオは欲しいものあるの?」

「僕は日本限定のチョコレートさ…!✨」

相変わらずチョコが好きみたい。私も買いたい。

「ならGODI○に行きましょ!美味しいチョコが買えますよ!」

「そうなのかい?!✨」

ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙…

チョコで興奮してるカカオ!好き!ガチで、!

…着いたと。

「カカオ、ここだよ。ここがGODI○」

「…すごい!なんて美味しそうなチョコなんだ!✨ここからこれを…それとこれを…」

たくさん注文してるのがわかる。でも私は…

「このチョコレートボックスのSを…」

SサイズのチョコレートBOXを頼んだ。

「そんなんでいいのかい?」

「…ちょっと金欠でさ。」

「…そうかい。じゃあ後で一緒に食べよう」

「!」

優しい、優しいよおおおおお。でも今とても怖い。同情の目を向けられた気がする。私は…同情の目が嫌いだ。

私の親は殺人犯。お父さんが人を殴り殺した。お母さんがその人を隠して…。名前だけじゃなく、そこからもいじめの原因は疑えるよね。だからきっと私にカカオが話しかけてくれたりするのは…親を殺そうとしてるから。きっと最初に言ってた任務はその事。同情の目は…きっと私の家族を殺すから。そしてそれが終わったら記憶が消されてしまうから。家族を殺されたら、寂しくなるし、推しと会えた記憶も消える。その事を考えて、同情してくれたのかも。でも私は嬉しい。私を解放してくれて。私の親は決して優しくはない。確かに暴力とかはしないけど、無視もするしご飯なども与えて貰えないこともある。だから開放されるのは嬉しいけど…。

「カカオ、いいよ殺して」

私は口に出していた。カカオは私を見つめる。

「…気付いていたのかい?」

「お母さんが埋めるところを見てたからね。」

「…そうか。」

「ただ、記憶処理は怖いよ。カカオともガーナちゃんとも会ってないことになるなんて…。」

そのあとは何も言えなかった。GODI○の前で話す内容じゃない。そこから離れて買い物を始めた。

「カカオ、ここもチョコ屋さんだよ」

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