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めっちゃ読み終わった〜!!🙌💕 レオンの「針鼠さん、今日も可愛いね」からの本心の「は?」の流れ、顔面破壊されたわ😇💥 あと「処しますよ」の圧、怖いけど好き(笑)!プレゼント悩む優穏と守の姿に「わかる〜!」って共感しちゃったし、天幸がレオンを「レオちゃん」呼びしてるの、親しみありすぎて笑った😂 みんなの人間関係がじんわり温かくて、次の話も待ちきれないよ〜!!🌸
ありんす
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#学園
要 九十九
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いつも通りに本心(ほし)に車で学校まで送ってもらう優穏(ゆお)。
「本心ちゃん?」
「なんでしょうかお嬢様」
「百噛(ももがみ)さんのお誕生日の件なんだけど」
「あぁ…」
とレオンとの会話を思い出し
「…なんかムカつくんだよな」
と呟く本心。
「ムカつく?」
「あ、すみません。聞こえていましたか」
「うん。ごめんね?聞こえちゃった」
「いえ、聞こえる声量で言ってしまった私が悪いです。すいません」
「ううん。でも…ムカつく、の?」
「あぁ…はい。なんか私には誕生日とか言わずに
「パーティーやるからおいでよぉ〜(めっちゃバカっぽく)」なんて言ってきたんですけど」
「うん」
「…。なんかムカつきません?」
「…」
優穏は「うぅ〜ん」と考え
「そうなの?」
と言った。
「なんかこう…なんて言えばいいんでしょう…。優しさが腹立つというか」
「優しさが腹立つの?」
「…。慣れてるんですよね。女性に優しくするの」
「本心ちゃん、もしかして嫉妬してるの?」
と優穏に言われ、少しアクセルを踏み込んでしまう本心。
「うおっ」
思わず声が出る優穏。
「し、失礼しました。でもお嬢様が変なこと言うからですよ」
「変なこと言った?」
キョトンとする優穏の顔をチラッっとバックミラーで見る本心。
天然め
と思う本心。
「じゃ、お嬢様、考えてみてください?「誕生日パーティーだよ」って言われずに
ただただなにも持たずに、ま、手土産くらいは持ってきますけど
プレゼントとかなんも無しに行って、実は誕生日パーティーでした。
みんなプレゼントあげてます。あなたはあげないの?的な目で見られる。
あなたはなんで来たの?って思われるでしょ」
「…あぁ〜。たしかに」
「で、行きますって言った後に誕生日パーティーだって知ってプレゼントに悩んでるし
結果めっちゃムカついてきますよね」
「あ、そうだ。私もプレゼント考えてたんだ」
「お嬢様もなにか差し上げるんですか?」
「ううん。黒白家(にしきけ)くんの…。そっか。私もなにかあげたほうがいいか」
「いや、…どうなんでしょうね」
「どうしよう」
「私も悩んでるんでるけどね」
車は学校に近づいて、いつも通り車を止め、降りて、後部座席のスライドドアを開ける本心。
「ありがとう本心ちゃん」
と降りると
「おぉ〜い!」
と声が聞こえる。本心、優穏2人でそちらを見ると、レオンが自分の車に手をつきながら手を振っていた。
「あ、百噛さん」
とお辞儀をしてからお上品に手を振る優穏。冷ややかな目線を送る本心。
「いってらっしゃいませお嬢様」
と校舎に向かう優穏に頭を下げる本心。そんな本心を見て
「オレなんかしたかな」
と呟くレオン。本心に声をかけようとしたが、本心は即座に車に乗って走り去ってしまった。
「あ…。…What? Why?」
レオンも仕方なく車に乗り込み家へと帰る。家に帰ってからスマホを見ると
本心「ご飯奢ってください」
とメッセージが来ていた。
「お」
思わず笑うレオン。
「奢ってくださいって。そのつもりだけど言い方よ」
笑うレオン。
「…でもあの冷たい視線なんだったんだ?…ツンデレか?」
なんて呟きながら返信をする。そして待ち合わせをして、本心が待つ場所に向かい
本心を車に乗せ、本心が食べたいジャンルのお店を聞いて、検索してそこへ車で向かった。
注文を終え、待っているときに話をする。
「そういえば今日の朝ずいぶんと不機嫌だったじゃん?」
「そうですか?」
「そうーですよ?でもLIMEで「ご飯行きましょ」って針鼠さんから誘ってきて。
…もしかして針鼠さんって…ツンデレ?」
と冗談っぽく言うレオン。
「誰がツンデレですか。デレ要素どこですか」
キッっとした視線で言う本心。
「ん?誘ってくれたとこ?」
「デレのハードル低すぎでしょ」
「でもどうしたの?いつもと違ったけど。…なんか嫌なことでもあった?」
「…」
イケメンな面で優しく聞いてくるレオンに対して
あんただよ
と思う本心。
「いえ。別に」
「え。あ、もしかしてオレ?」
鋭いレオン。
「さあ」
「そのリアクション十中八九オレじゃん。え、ごめん、オレなんかした?」
「なんかしたかもわかんないのに謝んないでくださいよ」
「え、オレの母?」
と笑うレオン。
「どーゆーことですか」
「いや、アメリカ人の母によく「すぐ謝らない」って言われてたから。
自分が悪くて、仲良い人になら謝るけど、知らない人にはあまり謝らないようにって。
…でも針鼠さんはオレと仲良いから別に謝ってもいいか」
「なんですかその教え」
「いや、アメリカって訴訟大国だから。すぐ裁判に持ってって金毟り取るからね」
「なるほど?」
「仲良いってとこは否定しないんだね」
「うるさいですよ」
「でもほんとにオレなんかした?なんかしてたんならちゃんと謝りたいんだけど」
「いえ。特になにもしてないですね。むしろしなさすぎというか」
「…」
「ん?」という顔をした後
「あぁ〜!」
と大きく頷き、スッっと本心を見つめ
「針鼠さん、今日も可愛いね」
と言うレオン。
「…。は?」
怪訝な顔をする本心。
「え。しなさすぎって言うから、愛の表現を求めてるのかと」
「求めてない求めてない。一切求めてない」
「え。違ったか。じゃあなに?」
「…」
ジッっと見つめてから
「男性がもらって嬉しいものってなんです?」
と聞く本心。
「急に。唐突だね。男性がもらって嬉しいもの?随分と漠然とした質問だね。…」
レオンが腕を組んで悩む。
「んん〜…。人によるんじゃない?」
キリッっと鋭い目で
「処しますよ」
と言う本心。
「こ、怖いって。でもそうじゃない?男性に限らず女性だって
性別で「これあげとけば大丈夫」なんてなくない?」
「…。まあ、たしかにそうですけど。じゃあ、消耗品か残るものどっちがいいです?」
「男性ならって話?」
頷く本心。腕を組んで悩むレオン。
「…。人によらない?」
「処しますよ」
「だから怖いって。いや、それも貰う相手によらない?
好きな相手なら残るものがいいし、親友とかは残るものでも消耗品でもいいけど
顔見知りとか知り合い程度だったら消耗品、というか、消え物?のほうが助かるかも。
でもそれって女性もじゃない?」
「…たしかにそうですね。…」
消え物か…
と考える本心。
「“もし”、もし針鼠さんがオレにくれるんなら、残るものがいいけどね?」
と言うレオン。
「…」
残るもの?
と考える本心。考えていると店員さんが料理を届けてくれた。
一方家守神学院では、お昼ご飯を食べ終え、しばしの休憩の時間を過ごしていた。
「ほんで?」
天幸(あこ)が守(まもる)に言う。
「ほんで?」
聞き返す守。
「誕生日プレゼントやがな」
「やがな」
思わず呟く丞(すすむ)。
「あぁ」
「決まったん?」
「いや。まだ。Tシャツが無難かなって思い出してる」
「Tシャツね。ええんとちゃう?そもそも誰にあげるん?」
「あぁ。うちの執事」
「あぁ〜レオちゃん?」
「レ、レオちゃん?」
「レオちゃん。でしょ?」
「ま…。うん」
いつそんな仲良くなったんだ
と思う守。
「レオちゃんはなんでも似合うやろからなぁ〜。Tシャツでもええんとちゃう?」
「でも毎年あげてるんだよね」
「あぁ〜…。ほんで迷っとったんか」
「そうそう」
「でもレオちゃん23やろ?特に特別な歳ちゃうやん」
歳まで知ってる
と思う守。
「そうなんだけどね」
「そーゆーのって特別な歳とか年とかに考えるべきなんちゃうん」
「た、たしかに、仰る通りで」
「せやろぉ〜。別に守の執事10周年とかちゃうもんな?さすがに」
「違うねさすがに。13歳から執事やってることになるからね」
「せやな」
「守が5歳のときから守の執事してることになるからな」
と丞が言う。
「…」
斜め上を見ながら計算する天幸。
「そうなん?計算はやない?合ってるかどうかもわからへんわ」
「こんな計算すぐだろ」
「そうか?丞案外頭ええんやな」
「よくないわ。中学のときもめっちゃバカだったから。頭良かったらここよりサッカー強いとこ入ってるわ」
「それもそうか」
「納得されたらされただな」
「ま、でもあれや。誕生日毎年凝ったものプレゼントするのも
相手からしたら当たり前に嬉しいやろうけど、毎年祝ってくれるだけで嬉しいもんやで?
毎年メッセージくれるだけで嬉しいもんやって父さんもゆーとったわ」
「そうなんだ?…。うぅ〜ん…。悩ましい」
と3人が話している中、優穏も仲良い女子2人、英得甘(えとあ)と休恵(やすめ)と話していた。
「そうだ。2人に相談したいことがあるんだけど」
と優穏が言う。
「ん?」
「なぁ〜にぃ〜」
「2人って男兄弟の方いらっしゃる?」
「いるよ。兄が1人」
「私はぁ〜弟がいるー」
「そうなんだ。2人はお兄さんと弟さんに誕生日なにあげてる?」
「私はあげてない」
「あげてないの?」
「うん。兄も誕生日、友達と過ごしてるから、そもそも会わないし。
ま、LIMEで「おめでと」的なメッセージだけは送ってるけど」
「お兄さん何歳ぃ〜?」
「29。無職」
「わおぉ〜。自由人」
「自由人というか、フリーターというか。
兄も映画監督目指してるらしくて、本人曰く勉強中なんだって。休恵は?弟何歳?」
「…何歳かなぁ〜…。小学3年生」
「あらお若い。なにあげてるの?」
「欲しいって言ってたゲーム関連のグッズとかかなぁ〜。ゲーム自体は父母が買ってくれるから」
という2人の話を聞いて
「…。なるほど…」
と考えていた。
「なに?お兄さんへのプレゼント?」
「あ、ううん。違うの」
「お?もしや好きな人?」
と英得甘がおもしろそうにニヤッっとする。
「ううん」
平然と否定する優穏。
「黒白家くんの執事さんの誕生日が近いらしくて」
「…はあ。で?なんで優穏が?」
「私もプレゼントしようかなって思ってるし、黒白家くんも迷ってるんだって。だから私も考えてるの」
「なるほどね」
「サングラスはぁ〜?」
と提案する休恵。
「あぁ。前に私たちがかけたあの中から?」
「まあぁ〜、でもそれだとお古になっちゃうからぁ〜参考として」
「たしかに。サングラスか。結構いいんじゃない?」
「…サングラス。たしかにいい」
などと英得甘や休恵に相談して、いろいろ案を貰っていた。
そしてそれを守にLIMEで伝えようとスマホ画面をつけると、先に守からメッセージが来ていた。
守「神亀善(しきぜん)さんすいません。
もしかしたらいろいろ考えてくれてたかもしれないんですが
今年は例年通りのプレゼントを渡すことにします。友達に言われて気づいたんですが
よく考えたら今年なにかの節目でもなければ特別な歳でもないんですよね。
なのでもしよかったらまた節目の年や特別な歳のときに相談乗ってもらえたら助かります。すいません」
とメッセージが来ていた。
「あら」
思わず声に出る優穏。「ご丁寧にありがとうございます」と言わんばかりに
スマホに軽くペコッっと頭を下げる優穏。優穏の「あら」に「ん?」と思う英得甘。
スマホにペコッっと頭を下げる優穏に
スマート神社か
と心の中でツッコむ英得甘。「どした?」とか聞きたかったが
守とのことだとしたら個人的なことで
根掘り葉掘り聞いたら良くないかと思ったので聞きはしなかった。しかし
「どーしたのぉ〜?」
休恵は余裕で聞いていた。
おいおい
と思うものの、英得甘も気になるのでツッコまずに聞くことにした。
「あ、いや、今年はやめるって」
「やめる?プレゼントあげるのを?」
「ううん。特別な年齢でもなにかの節目というわけじゃないからいつも通りの感じにします。って」
「んだそれ。せっかく休恵がサングラスの案出したのにな」
「んん〜?」
「あ、それなんですけど…」
といろいろと話し、お昼が終わり、午後の授業へと入った。
午後の授業もすべて終わり、本心とレオンは優穏と守のお迎えに来ていた。先に守、天幸、丞の3人が出てきて
「お!レオちゃん!」
とレオンに気づき、手を振る天幸。レオンは一応執事という立場なので頭を下げる。
「レオちゃん誕生日近いらしいやん」
「え。あぁ…」
と本心のほうを見るレオン。本心は聞いてない、知らぬ存ぜぬという感じでそっぽを向いていた。
「Shhー…」
人差し指を口に近づけ「シー」っとするレオン。
「あんま大きな声で言わないで」
小声で天幸に言うレオン。
「なんでなん」
小声で返す天幸。
「いや、なんでも」
「はあ…。ほんでなんか欲しいもんないんか?プレゼントしたるで」
「えぇ〜…。いいよ」
「遠慮すんなやぁ〜」
「…あ!じゃあパーティー来る?どうせなら坊ちゃんと仲良いお2人で」
「…オレも?」
と自分を指指す丞。
「そうです。全然、プレゼントとかなんも無しでいいので。
来ていただけるだけで、おめでとうって言ってもらえるだけで嬉しいので」
と笑顔で言うレオン。そして守が
「じゃ、またね」
と天幸と丞に言って車に乗り込む。レオンは一応、天幸と丞に頭を下げてから車に乗って家へと帰っていった。
「あ〜言われてもプレゼント悩まんわけないしなぁ〜…」
「だなぁ〜…」
「2人で考えるか」
「助かる」
と話して帰っていった。今度は優穏が英得甘と休恵とともに出てきた。
「お疲れ様ですお嬢様。お疲れ様です、古賀野(こがの)様々、福和呑(ふくわど)様」
と頭を下げる本心。
「あ、ども」
「ありがとうございますぅ〜」
優穏もまた守と同じように
「じゃ、またね」
と英得甘と休恵に言ってから車に乗り込み、本心もレオンと同じように英得甘と休恵に
「では失礼いたします」
と頭を下げてから車に乗り込み、家へと帰っていった。その道中、車内で
「そうだ、本心ちゃん」
「はい」
「プレゼントなんだけどさ?」
とプレゼントの話を本心にした優穏。
「…なるほど。たしかに形の残るものがいいとか…ほざいてたな(小声)」
と言う本心。
「じゃあ本心ちゃんそれにしなよ。私なんか別の考えるから」
「すみませんありがとうございます。頂戴します。
お嬢様のプレゼント私も一緒に考えます。提案していただいたので」
「ありがとう。助かるよ」
「…。シンプルにお菓子とかどうですかね。お嬢様が美味しいと思ったお菓子とかスイーツ。
お嬢様が美味しいと思ったものなら間違いないと思います」
「本心ちゃんが言うならそうか。じゃあそうしようかな。…どこのお店のにしよ…。
候補挙げるの手伝ってくれる?」
「喜んで」
と話しながら家へと帰った。