🌟「せんぱい、」
🎈「ふふふ、類って呼んでくれないかい?」
🌟「へッッ!?///」
クスッと笑ってこちらを見ている。本当に夢の中だなんて信じられない。…信じたくない。
🌟「そ、それは流石に…、」
🎈「えぇ、そうかい?” 司 “くん?」
🌟「ぐ”ッッ”ッッ”」
その呼び方は耳に毒すぎるッッ!!
もし、本当に夢なのであれば、オレが好き勝手、作り替えてるだけではないのか!?全然ありえる!!
🌟「夢の中、??」
🎈「……信じたくない気持ちも分かるけど、夢の中だよ。」
🌟「では、どうして話せて、」
🎈「それは僕も分からないな。…だけど、君が悲しそうな顔してたから。」
🌟「へ??」
そう言うと先輩は大きく手を広げて、
🎈「おいで、」
🌟「はっ!?//////」
オレを呼んできたのだ。まさかの行動に唖然とする。というか、可愛いっ!!!!
🌟「さ、さ、さささ、さすがにッッ!!!」
🎈「だめ、なの??」
幻覚か分からないがなぜか不思議と犬の耳としっぽが見えてくる。…気のせい、。
と、いうより!?お、オレはDomなんだよな!?これじゃあ、反対だろ!?!?
🎈「……✨️」
🌟「う”ぅ”ぅ”」
キラキラとした目に負け、思いっきり胸に飛び込んだ。花の匂いがする。
🎈「ありがとう。」
🌟「ふぇ?」
🎈「ずっと、病室に見舞いに来てくれたんだよね、。」
🌟「…っ、どうして、」
🎈「どうやって見たかは教えられないけど、」
背中に回されていた腕がより一層強くなる。
🎈「…僕、自分が分からなくなっちゃって」
🌟「じ、ぶんが、」
🎈「一人ぼっちだって思って、みんなのことを忘れて。大切な天馬くんでさえも忘れてた。」
🌟「それは、」
🎈「最低だよね、。僕のこと思ってわざわざ熱があっても、荒れ狂う天気の中でも見舞いに来てくれたのに、。」
聞きたいことがたくさんあるが、今は無言で聞くのが1番だろう。寄り添うだけで良い。
🎈「…ずっと苦しい思いしてまで助けようとしてくれたのに、ぼくはっ、ぼくはっ、」
🌟「……大丈夫ですよ。」
🎈「でもっ、」
先輩の顔を見上げる。そして、手を伸ばし頬に触れた。
🌟「ボクはその分、神代先輩から沢山のものをもらったから。こんなの貰ったものの恩返しにはなりません。」
🎈「ぼく、そんなことした、??」
🌟「覚えてないんですか!?あの廊下で名前教えてもらった時。今でも覚えてます。」
自分のすることが嫌いだった。気持ち悪いと罵られていたのに、、。
🌟「神代先輩はボクのことを認めてくれました。初めてです。誇るべきなんだと言われたこと。今では自信がついて、人助けに役立ってます!」
🎈「それ、だけで、」
🌟「それだけではないですよ。ボクにとっては大きいです。」
目元にたまる涙を人差し指で拭う。そして、頬に触り…、
🌟「チュッ、」
🎈「んっ!?///」
口を重ねた。真っ赤で戸惑う先輩が可愛くて愛おしくて、。
🎈「な、なにしてるのさッッ///!!」
🌟「へ?オレなにして…」
は、今何した。指摘され我へと変える。気持ちが昂って前が見えなくなって、それで、それで、。
🌟「………はあああああああああああ!?」
🎈「いぃ…(キーン)」
🌟「すみませんッッ!すみませんッッ!オレッッ、!!」
🎈「き、気にしないでよ」
うわ、なにしたんだ!?オレは。止まらずに口にキス!?ありえないだろ!?相手は好きな先輩だろうと、こんなの普通に引かれて当然だろ!?
🌟「ごめんなさいッッ、ごめんなさいッッ、オレ酷いことッッ、」
意外と柔らかかったな…なんて、。って違うッッ!!!!犯罪だ。やらかした。
🎈「………。」
先輩も固まって顔を腕で伏せてしまった。あぁ、オレの青春はここで終わって…。
🌟「んんん、??」
腕から飛び出ている耳が真っ赤だった。水色のピアスの周りが赤くなり、やけに綺麗に見える。
🌟「これは…」
🎈「や、やめてっ///」
🌟「どうして、」
🎈「て、てんまくんは、いやじゃなかった…の?///」
🌟「…!!」
目が合わないものの、顔を見つめる。
🌟「嫌なわけありませんッッ!!むしろ、う、嬉しいです、!!」
🎈「〜っ///」
🌟「か、神代先輩、顔見せてくださいっ!」
🎈「い、いやだっ!!///」
🌟「むぅ」
せっかく話せているというのに顔が見れないのなら一生根に持ってしまう。
🌟「み、見せないのなら、無理やり見ますからねッッ!!」
🎈「は、え、ちょっ!?///」
両手で神代先輩の腕を掴み、無理やり退けようとする。…意外と力が強いけど、これぐらいだったら、。
🌟「う”ぅ”ぅ”」
🎈「や、やめ…」
🌟「うわっ!?!?」
腕に集中しすぎたせいで、足が痺れていたことを忘れていた。体勢を崩してしまい、このままでは先輩を潰してしまう。
🌟「ぐ”…ふんぬ!!」
🎈「えぇ!?」
よし、上に落ちることなく手で支えられた。なんとか、上手くいって…、
🎈「〜ッッ///、」
🌟「へ、先輩どうして?」
🎈「そ、それはこっちのセリフだよッッ!///」
🌟「う、うああああああああ!?///」
まずい、まずい、まずい、まずい、まずい!この体勢はやばいって!!
思春期真っ只中である高校2年生からしてみれば、大好きな人を押し倒しているのだ。これもう、せっ…。
🌟「だああああああああああ///」
🎈「う、うぅ。うるさいよ、。」
🌟「す、すみません///」
は、破廉恥だ!神代先輩は涙目で顔が真っ赤。髪は乱れて…もうそれにしか見えない。
🌟「〜ッッ//////」
やばい、可愛すぎる。体が動けない。
近い近い近い近い近い近い近い近い。
🎈「へ、へんたいっ///」
🌟「や、やめてくださいッッ!!///」
そんなこと言われたら止まれなくなってしまう。でも、意識してくれているのだな。オレのことを一人の男として。
🌟「ど、どきますね、///」
流石にいつまでもこんなことしてたら、オレが耐えられない。キャパオーバーだ。
🎈「ま、まって、」
🌟「へ??」
🎈「き、期待していいのかな、」
🌟「は、は、は、は、は、はい!?///」
🎈「ご、こめんっ、おかしいよねっ!?///」
あぁ、ダメだ。はやくこの可愛らしい男を抱き潰したいという負の感情が現れる。
というより、先輩吹っ切れてる??
🎈「ぼ、ぼく、せ、せんぱいだしさ、/// り、りーどするべきだもん、ね///」
🌟「な、何言ってッッ!?///」
いやいや、おかしい。これは夢?いや夢なのは確かなのだが。ならここは天国か。そうか、オレは死んで…。
🎈「て、てんまくんなら…、」
ベットに縫い付けられて、動かない手に神代先輩が頬を擦り寄せる。やわらっ、。
🎈「な、なにされてもいい…から///」
あぁ、悪いのはオレじゃない。その気にさせた、先輩が悪いじゃないか。もういい。逆にここまで保てたことを褒めて欲しい。
🌟「可愛いことを言ってくれるものだな」
🎈「ひゃぁッッ!?///」
耳元で喋ると可愛い声が上がる。さようなら、理性。
耳を触り、真っ赤になった先輩を眺める。
🌟「後輩にこんなことされて喜んで…。変態はどっちだろうな?類、」
🎈「や、やらぁ!///みみもと、れ、ひゃべるなぁぁ!!///」
か、可愛い。可愛いがすぎる。なんだ、その言い方。てか、耳が弱いのか。
“抱き潰して、オレ以外見えなくしたい”
“類はオレのものだと世界に知らしめたい”
ドロドロとした汚い思考が自分の頭を支配していく。
“泣きわめいて、それでもやめないで”
“やめてと言うまで抱い…”
?「ご、ごめん、取り込み中だった?」
突然聞き覚えのある声がした。
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