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突然の声に固まる。は、ここは先輩しか居ないはずだと、辺りを見渡せば、
🎤?「ご、ごめんねッッ!!」
見覚えのある顔がスマホから出ていた。
🎈「ミ、ミク くん!?」
そうだ。初音ミクだ。バーチャルシンガーの。でも、どうして、。
🎤?「本当は出てこないようにしてたんだけど、時間が無くって。2人の時間を邪魔してごめんね、。」
🌟「はっ!?」
ハッとして我に返る。…何を思っていた。恋人でもましてや先輩である大切な人を
“酷い目に合わせようしてた、?”
🌟「〜ッッ、すみませんッッッッッッッッ!!!」
🎈「え、あ、いや。ぼ、ぼくもわるいし///」
🌟「可愛いッッ!!」
🎈「へ!?///」
つい口に出ていた。完全に呑まれていた。場所は肝心だし、もっと良い誘い方が…。じゃなくてッッッッッッ!!!
🌟「先輩、大丈夫ですか?」
🎈「天馬くんこそ大丈夫かい??」
🎤?「ふふふ、」
🌟「な、なぜ笑って、それよりどこのセカイのミクだ!?」
🎤?「あ、えっとね、」
それよりスマホはオレのではないな。ということは…
🎤🔮「ぼくは”宝石のセカイ”のミク。ルイくんの思いから出来てるんだ。」
🌟「やはり、か。」
🎈「知り合いかい?」
🌟「いえ。ボクにもセカイがあるので。」
宝石のセカイ、。確かに先輩は美しいから…。じゃなくて、
🎤🔮「ツカサくんはワンダーランドのセカイだったっけ?」
🌟「あ、あぁ。」
🎤🔮「そっちのミクにはよくお世話になってるよ。ほんと、ツカサくんにそっくりだよ。」
🌟「そ、そうか!?」
ニコッと笑う。服装が違うし第一雰囲気が違う。オレ以外にもセカイの持ち主が…。
🎤🔮「なら話が早いや」
🌟「む、話しか?」
🎤🔮「うん。もうじき君は目を覚ます。」
🌟「へ、」
🎤🔮「ぼくにもっと力があれば、ルイくんを目覚めさせることができるんだけどね。少し時間がかかりそうなんだ。」
先輩の方に目をやると、悲しそうな顔をしていた。
🎤🔮「やっと君に会わせることができたんだけど、もうこれも時間の問題で。」
🌟「……もう目は覚まさないのか、」
🎤🔮「〜!、そこら辺は大丈夫だよ。手は打ってるから。」
🌟「そうか。」
ベットに座り、ポンポンと隣に座るよう指示する。
🎈「!!」
嬉しそうに隣に来て座ってくれる。座るなり少しソワソワしているように見える。
🌟「、よくできました。」
🎈「!!、えへへ、」
可愛い。もう天使でしかない。
🌟「離れるのは寂しいが、オレもやらなくてはならない事がある。…アイツを潰さなくては。」
🎤🔮「そっか。」
🎈「……無茶しないでね、」
🌟「あぁ、分かってます。」
そう言って頭を撫でると心底嬉しそうに目を細めた。犬より猫、みたいだな。
🎤🔮「ツカサくんなら大丈夫そうだね。ルイくん、渡してあげて。」
🎈「へ、?」
🎤🔮「君のポケットの中にあるものを」
🎈「ポケット??」
先輩が漁っていると、右ポケットからちいさな小さな石が出てくる。
🎈「これは、」
🎤🔮「ルイくんの宝石だよ」
🎈「僕の、」
大切そうに見つめるその目はすごく愛おしい。
🎤🔮「………、よし。ぼくは帰るね」
🌟「は!?もうかえるのか!?」
🎤🔮「ルイくんなら出来そうだし。ツカサくんのミクにはよろしく伝えといて!」
🌟「え、あ、あぁ!」
🎤🔮「バイバイ!」
そう言い嵐のように去っていった。なんだったんだ一体。
🌟「それで…」
🎈「……君にあげるよ。天馬くん。」
🌟「え?」
突き出された自信なさげな手。目は、はっきりとこちらを捉えているのにどこか不安そうだ。
🎈「そ、その。僕は起きて君の隣にいてあげたいけど、それが出来ないから、。この宝石持ってて欲しい、な。」
🌟「これ、を?」
🎈「う、うん。僕、あまり分かってないけど、きっとこの宝石は人の脳に当たる部分だと思うんだ。」
🌟「脳にですか!?」
🎈「これを光の指す方向に透かして、覗けば…。きっと天馬くんを助けてくれる。」
どうしてそんなに自信が無いんだ?こんなに良い物もらってもいいのか?
🎈「辛くなったり寂しくなったり、苦しくなったら覗いて見て。…僕はずっと君のことを見て応援してるから。」
🌟「〜ッッ!類先輩!!」
🎈「へ、類先輩!?」
🌟「ありがとうございますッッ!!」
ほんと優しいな。嬉しすぎてどうにかなりそうだ。
🎈「ふふふ、喜んでもらえて嬉しいよ」
この笑顔が大好きだ。
🎈「でも、この宝石はまだ光ってないなぁ」
🌟「他の人の宝石は光ってたんですか?」
🎈「あぁ、うん。色んなもの見てきたけど、」
🌟「???」
🎈「”琥珀色の宝石”は1番輝いてみえたなぁ。まるで天馬くんみたいだった。」
🌟「琥珀色…??あぁ、トパーズじゃないですか!?」
🎈「とぱーず??」
🌟「はい!!」
宝石関連は特別詳しいわけではないが父さんがよく楽しそうに話してくれた覚えがある。
🌟「そうだな、透明でよく透き通ってませんでしたか?」
🎈「!!、そうだ。すごく綺麗だったよ。」
🌟「………嬉しいです。」
🎈「え?」
🌟「トパーズの石言葉知ってますか?」
🎈「なにかあるのかい?」
🌟「花言葉的な感じです!確か…。」
古い記憶であってたか分からないけど、
🌟「希望、誠実とかだったと思います!」
🎈「へぇ、そうなんだ。意味を聞くと尚更天馬くんっぽく感じるね。」
🌟「へ!?そ、そうですか!?///」
🎈「意外と物知りなんだね!」
🌟「い、いえ。父さんが好きだったのでっ!」
🎈「ふふふ、」
先輩は知らなくていい。本当の意味を。
🎈「詳しいのなら、」
🌟「ん?」
🎈「分かるかい?この宝石。」
そう言って手渡しで貰う。
🌟「…思い出して見ます!」
🎈「熱心だね。」
🌟「はへ!?///」
そう言って頭を撫でられた。な、何気にレアなのでは!?先輩から撫でてくれるなんて!?
これで付き合ってないとかバグだよな。
それよりも。
🌟「紫色…ですね」
🎈「そ、そうかい?僕には分からないな」
🌟「え?」
🎈「ご、ごめんね。なぜかその宝石真っ黒に見えてしまって。」
真っ黒?そんな風には見えないけど。反射してるからか?
紫色の宝石。あ、でもグラデーションがかってる。紫色というよりかは菫色だな。菫色にこれは…、
🎈「琥珀色…、」
🌟「へ!?」
🎈「ご、ごめん。何か輝いて見えたから。」
🌟「菫色から琥珀色のグラデーション。こんな特徴的な石、どこかで…」
「ぼく、このほうせきがいい!」
「おぉ!つかさ、それはセンスいいな」
「そうかなぁ、」
雑誌を見開き眺め、目が引かれるものを指さした。
「それは、なぁ、」
🌟「…アメトリン、。」
🎈「す、すごいね!」
🌟「あ、いや勘ですよ!?」
オレが人目引かれた思い出の宝石だ。グラデーションが綺麗で不思議な色をしている。
🌟「は、え!?聞こえて…」
🎈「この石の意味は…、」
🌟「確か…」
アメトリンの石言葉は調和・ 影 と 光 。