注意
🌸☄️
付き合ってる
喧嘩
srkn
「もう優しくしないで」
「っ⋯」
その瞬間頬が赤くなるのがわかった。頬に手を添えて痛みを抑える。その痛みが溢れる程ジンジンして止まらない。早く回転するみこちの足は決して止まりや、足音が消えることはなかった。
「まって」の3文字の言葉すら喉が詰まって言えない。みこちと別れた訳じゃないはずなのに言葉を交わすこと、ましてや連絡し合うことすら少なくなっていた。とある日同じ部活の子に言われた。
「みこちに何したんすか」
「⋯⋯特に」
ポルカからは大きいため息が漏れた。自分でもみこちに何したかはわかってない。もしかするとわかっているのかもしれないが、わかっていたら謝っている⋯と思う。
「すいちゃんはさ、みこちに”愛してる”や”かわいい”なんて言葉掛けたことある?」
そういえば無いかもしれない。過去の記憶を掘り起こしてもそんな言葉はない気がする。曖昧だけど
「ない⋯」
きっとそう、ないのかもね。
「掛けてあげてよ!!言ってあげて!?」
大きい声で怒言われてぎゅっと目を閉じる。確かに言えばこんなことにはならなかったのかも。そういえばさっき聞こえた足音⋯って?
「今度⋯言ってみるよ」
「そうだよ!その意気」
勇気づけられたけど⋯言える気がしない。そう確信していた。他の人には素直になれないましてや自分にもなれてないかもしれない。
「あの、みこち⋯」
「なにすいちゃん」
言葉を忘れた。何が言いたいの私は。星街すいせいは。彼女に。さくらみこ。に何が言いたいの?言葉が出ない忘れた。あれ、なんだっけ?
「うっ⋯ごめ、みこち」
憂鬱な気持ちが体全体を覆いかぶさり吐きそうな嘔吐感が喉を殺す。みこちの所をさっと逃げて部室に行く。トイレよりかは今はめっちゃ安心する所だと私は思う。
「すいちゃん言ったんか?部室に戻ってきたけど」
部室にいたポルカは質問を問いかけてきたが私は首を横に振った。いつかいえる日は来るのだろうか⋯仲直り出来るのか不安以上のことを抱えてる。いやこれ以上をみこちは1人で抱えているのかもしれない。きっとわからない。
⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯
急に呼び出したかと思えば苦しそうな顔して出ていくわ今日のすいちゃんは不思議だ。いつも何考えてるかわかんないけど⋯今日はいつもよりわからない。
「あいつ⋯何がしたかったんだ」
最近ぽぅぽぅと話していることをよく見る。何話しているのだろう、気になるが声はかけない。この前部室に入ろうとするとぽぅぽぅの口から愛してるが聞こえた。みこは驚いて走って逃げた。ちゃんと聞けばよかったんじゃないかな⋯もしかすると誤解かもしれない。
「あははっ⋯」
痛い。痛い。心臓がぎゅっと引き締まるような感じがして苦しい。感情が高ぶり涙が溢れる。拭いても拭いても溢れる。ねぇどうして?笑ってもぐちゃぐちゃな顔のまま。このあと部活なのに⋯この顔だといけないかも。
さくらみこ-(今日のしらけんお休みするにぇ!)
メッセージを送る。フーたんや、ぽぅぽぅ、ノエたんからはわかった等のメッセージが来たが、あと一人だけ来ないまあ、そりゃにぇ⋯笑
⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯
「⋯」
部室が静か。こんなことはあるのだろうか。おまけにみこちは今日は休むらしいし、話す話題が出てこないまま、何分か経過した所、ポルカが言う。
「はぁ⋯すいちゃんみこちにまだ伝えてなかったんか」
そうポルカが言うとフレア、ノエルは頷いた。全部バレてるってか、
「言いたくても言えないんです〜」
いいたくなさそうな、そんな感じ。正直自分を出したつもりではいるが⋯
「まだまだだよすいちゃん」
「そうだよ」
フレアとノエルはそう言う。どういうことだろうか。
「私たちみたいにやらなきゃ」
どういう、?疑問がある中ノエルが発言する。
「だんちょーフレアのことあいしてるよ」
「ノエルありがと」
「こんな風に言わなきゃだよ?」
急にてぇてぇを見せつけられてもだなぁ⋯
「言わなきゃいけない事は必ず言わなきゃ損だよ」
「損、ねぇ〜」
私は深いため息をつき部活終了時間までマンガ本を読んでいた。
「おつしらけん〜」
「おつ〜」
「おつー」
挨拶をして部室を出た。何歩か歩くと急にぐいっと引っ張られる。隣の空き部屋だった。電気は付いておらず、正直怖い。
んちゅっ
リップ音に似た音が響き誰かにキスをされる。私は驚いてその人の肩を押す。
「いってぇなーおめぇ」
「はっ!?」
アホっぽい声で発音も赤ちゃんの人そう、みこちだった。
「押すなよおめぇ」
みこちからは押した衝撃で鼻血が出ておりそれを手で拭く。「ん、あんがと」と言われたが突然の事で脳が回転出来ていない。
「な、なんでみこち、」
「なんでって、最近こういうことしてないしこの前だってすいちゃん何か伝えたかったんだろうけど、どっか行ったし⋯」
なるほど。だいたい掴めたが、重要なのはこれじゃない気がする。それを探るために言う。
「嘘吐き」
なんでみたいな表情をしていたが、ついにはため息をついてみこちは言った。
「ぽぅぽぅがすいちゃんに愛してるって言ったのが聞こえた、から浮気かなって思って取られない⋯ように、」
みこちは照れていたけど何故か私まで身体中が熱く感じる。心の中からずっと止まらない。可愛い可愛い可愛い。ついには口角が上がっていた。
「⋯笑」
「すっすいちゃん?」
口で手を押さえながらでも感じるだろう。みこちは怖いものを見るかのようにこっちを見てくる。怖くないきっと大丈夫。でも愛情がかわいらしいが止まらない。
「かわいい、」
「にぇ?」
声が漏れた。みこちはまた照れていて「おめぇどしたぁ!?」って聞いてきたけど自分は特に変わりないから大丈夫だって思ってた。
「はー、すいちゃん先帰るね〜」
「ちょっ!」
何事も無かったように帰る。仲直り出来たのかな、曖昧だけど。まあ、ずっと口角が上がっているのは気にしないで、ね?
コメント
5件
口角上がりまくって止まらん...(???) みこちが嫉妬かな?してるの最高すぎるでな...👍🏻👍🏻 みこめっとてぇてぇ...🌸☄️ がちでふるっち小説神すぎる...