テラーノベル

テラーノベル

テレビCM放送中!!
テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

いつもの朝。

裕介を見送り家事を済ませ、美奈子は近所のスーパーで買い物を終えるとポストを開いた。


「あ、真知子と岡崎君の招待状が届いた」


友人の真知子と岡崎の結婚披露宴の招待状だった。

真知子と岡崎は、美奈子の小学生の時からの古い友人で、美奈子の結婚式にも真知子は来てくれていた。



やっと岡崎君と結婚するんだね。

くっついたり別れたりを繰り返してたけど。

良かったね、真知子。



友人の幸せな知らせに、美奈子も久しぶりに心が温まる。


「今日ね、真知子から披露宴の招待状が届いたの」


夕食の席で美奈子は裕介に伝えた。


「あー、小学校の時からの友達だったよね。結婚するって言ってたね」


美奈子の嬉しそうな顔に裕介も笑顔になる。


「新しい洋服、買ったらまずい?」


「良いよ。買いなよ。でもあまり目立つような洋服はやめろよ。美奈子は美人だから新郎側の男にジロジロ見られるの嫌だから」


クスクス笑いながら言う裕介。


「もうッ!大丈夫だもん!」


楽しい夕食の会話。冗談でも嫉妬してくれて美人だと褒めてくれる裕介。

十分幸せだと思っても、美奈子の中に納得できないことがどうしてもある。

毎晩遅い夕飯。

お風呂から上がれば裕介はすぐに寝てしまう。

満たされない夜を過ごす辛さ。

美奈子は笑顔の裏で、今夜も枕に涙を落とすのだった。

優しいあなたは罪な人

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

45

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚