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⛄BL
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「ねむい……」
寝起きのふっかは、いつもより数倍無防備だった。
緩く跳ねた髪と欠伸を隠そうともせず、ベッドでゴロゴロしながらスマホをポチポチしてる。
隣では俺が黙ってペットボトルのお茶を手渡す。
「ありがと。…って、照もう準備してんの?」
「ん、まあ、早起きしたからね」
「ふーん、真面目か。」
軽口だけど、俺はそんなやり取りの中でも勝手に胸がざわつく。
今日、映画に行く約束をしていた。俺から誘った。
「珍しい」とふっかが笑って、俺はなんて返したんだっけ。
確か、誤魔化したんだ。「なんとなく」って。
本当は理由なんて、山ほどあったのに。
隣にいる今でさえも、ふっかは俺の気持ちに気付いていない。
それはいつもの事。昔から。
だけど、最近は気付いていないことが少し苦しい。
「なあ、ふっか。今日の映画さ、」
「んー?どした?」
「……いや、なんでもない」
こっちを向いたふっかの目があまりに無防備で、真っ直ぐで、つい言葉を飲み込んでしまった。
「なんか、変な照」
「変じゃねぇよ(笑」
「ならいいけど〜(わら」
また笑って、スウェットの袖で目元を擦る。
ああ、この距離感だ。近いのに、遠い。見てるのに、見てない。
俺がどんな気持ちで隣にいるかも、多分。
映画館に向かう車の中、俺たちはいつも通りだった。
ふっかがチケットを確認して、ポップコーンの話をして、あくびして、眠そうな顔で助手席を倒して寝かけてる。
「あと5分で着くから寝ないでよ」
「んー、起きてるもん…」
「完全に寝る声だろ」
「照の運転、落ち着く……」
「……あっそ」
「昔から変わらないよね、安心感すごい」
変わらない…か。俺はずっと同じ場所に立ってると思ってた。
でも本当は、変わりたかったのかもしれない。
ただの「安心」で終わりたくない。それくらい、俺の気持ちは重たくなってる。
映画が終わったあと、ふっかは楽しそうに笑ってた。
「いやー、あのシーン良かったよな!」
「最後泣きそうだった〜」
「なあなあ照、あの俳優さんさ〜」
そうやって無邪気に話しかけてくる声か、俺の胸を締め付けた。
「…ふっかはさ、恋愛映画とか、どう思う?」
「へ?」
「例えば……本気で誰かを想うって、どう思う?」
ふっかはきょとんとした顔で、俺の方を見た。本当に、俺の言葉が届いてない。
多分、本気で気付いてないんだ。
だからこそ心にくる。だからこそしんどい。
「そりゃあ、素敵なことなんじゃない?」
「……そっか」
「どうしたの急に」
「別に」
「変な照〜」
「変じゃねぇって(笑」
照れ隠しみたいに笑って言い返すけど、本当はそんな気持ちじゃない。
俺は今、何度目かの本気を、またスルーされてる。
それでも笑えるのは、ふっかが隣にいてくれるから。
だけど。
「好きって言っても、また冗談に聞こえるのかな」
「え?」
「いや、なんでも。」
言ってしまいそうになった。でも、ふっかはまだ気付いてない。
気付かせるには、言葉だけじゃ足りないのかもしれない。
けど、黙ってるだけじゃ、きっと何も変わらない。
「ちゃんと伝えたいんだけどな。」
「ん?」
「こっちの話。」
「…照、今日ちょっと変だよ?」
「…今日だけじゃないけどね」
「え?」
また、伝えられなかった。
違う、伝えるタイミングを見失った。
こんなに近くにいるのに。隣にいるのに。
「ふっか、さ」
「どした?」
「……あ、いや、次…次の休みも、空いてる?」
「え、なに。またデート誘ってくれる感じ?」
「デートって、お前、(笑」
「だって、今日はデートじゃん?(わら」
「……ふざけんなよ」
俺の声が少しだけ低くなったことに、ふっかは気づいていない。
多分、何も気づいていない。
俺の「本気」も、この「距離感」も。
けれど俺は、それでも隣にいることを選んでしまう。
「……空いてたら、また行こうな」
「おー、行こ行こ!次はアクション系かな〜」
俺の声がどれだけ真剣でも、ふっかには届かない。
けれど、それでも、今はこのぬるま湯みたいな時間が、嫌いではない。
だから俺は、今日もふっかの隣にいる。
本音を隠して、いつもの笑顔で。
ー
投稿頻度早すぎてるんですかね🥲
なんにしても、♡の数ですよ!
ふと見てみたら、200超えてましたね🥺💞
嬉しすぎました😭
また♡待ってます😸🧡
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