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翔太と付き合う前。病気も患ってなかった時のお話。
その時から俺は翔太が好きだった。でも、社会人からは少し距離ができちゃって、この想いは届かないだって諦めかけてた。
そんな時ね、ベーカリーで康二と出会ったの。
最初はただの従業員と大学生のお客さん。話もしないし目もほとんど合わないし。
俺も興味なんて1つもなかった。でも、そんなある日。声をかけられたんだ。
『あの…お兄さん、名前なんて言うんです?』
訛りがある言葉。すぐ関西弁だって気づいた。
俺達はそこから仲良くなった。最初はちょっとした世間話。その次は連絡先。貰った連絡先での会話。デートのお誘い。
俺は翔太で出来た穴を塞ぐかのように康二に依存した。そして出会って半年、康二から告白された。
『涼太さん!…おれ、涼太さんが好きです!』
顔を赤らめながら言う康二はまたいつもとは違う雰囲気で俺より大人なんじゃないかってぐらいしっかりしてた。だからかな…俺はそれに応えた。
最初はとっても順調で互いに不満なんてものはなかった。たまに言い合いとかしてたけど、それもただのじゃれ合いみたいな。
でも…やっぱり、そんな幸せずっとは続かなかった。
そう…俺の病気がわかったんだ。
康二になんて言えばいいか分からなくて、迷って、困って、…逃げるように別れを告げた。
康二は別れた後も連絡をくれた。『どうして?』とか『俺なにかした?』とか…康二は何も悪くないのに、悲しませている俺が許せなかった。
そんな時声をかけてくれたのが翔太だった。翔太は俺にあんまり干渉しないで、でも何となく俺の雰囲気を読み取ってくれて。一緒にいてすごい気が楽だった。
だから翔太への気持ちも再燃して。翔太の家に手作りを渡しに行ったり…
自分の都合で康二を振ったのに、新しい恋していいのか分からなくてたまに辛いって表情が出てたの。
そんなモヤモヤを抱えたまま、俺は倒れちゃって。寝てる間の夢。康二がずっと俺を待っててくれる夢を見た。
でもその向こうには翔太が微笑んでくれてて…康二を取るか、翔太を取るか、凄い苦しかった。
「……それが、俺と康二、翔太とのお話…」
「…そうだったんだ」
「…勿論、康二には彼氏が出来た。もう連絡は控えてって連絡したよ。」
「でも…そこから康二変わっちゃって…」
「変わった?」
「……日中構わず俺に連絡を入れてきたり、メッセージがメンヘラっぽくなったり…」
「怖くて何度もブロックとか着拒してるんだけど…俺の携帯の番号自体を持ってるみたいで意味なくて…」
「がちかよ…」
「こんな事…翔太にどう説明したらいいか分かんなくて…隠してた」
「本当に…、ごめん」
俯いたままの涼太はまた泣きそうになっていた。俺は何も言わず涼太をそっと抱きしめる。
「大丈夫、俺はここにいる」
「…こんな俺、だけど…いいの…?」
「もちろん…何回言わせるの?笑、俺が涼太を嫌いになるなんてこと、ねーんだよ」
「っ……うんっ…!」
涼太はその後、俺にしがみついて離れなかった。嬉しいんだけどちょっと恥ずかしい。
夜も更け、俺達は寝室でゆっくりとしていた。涼太は俺の方に寄りかかり微睡み始めていた。そんな涼太の頭を撫でてあげれば俺の手を取って頬に当てる。
「しょたのて…すき」
「涼太のほうが大きいだろ?」
「…んーん、すべすべ」
「ケアしようか?」
「…この手は…しょた…、だ、、け…っ…」
最後は途切れ途切れで、すっとねてしまった。なんて可愛いんだと声が漏れそうになったがその声はグっとしまって。おれは、涼太のスマホを手に取った。
「…ごめんな」
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【涼ちゃん、なんで無視するん?】
【前は返してくれとったやん】
【俺のこと嫌いなん?】
【俺のこともう好きやない?】
【…その彼氏誰?】
【俺知っとる人??】
【許せへん…涼ちゃんを俺から奪って】
【大丈夫やけんな?】
【すぐ迎え行ったるから】
【やから返事してや】
【涼ちゃん】
【涼ちゃん、涼ちゃんっ】
________既読【康二、もうやめて】
_既読【俺はもう康二は好きじゃないんだよ】
【涼ちゃんは洗脳されとるんよ】
【心配せんで】
【俺が助けたるけん】
【な?涼ちゃん、】
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「……なんだこいつ」
涼太が嫌がってるのにしつこく連絡して。涼太が好きなら涼太のことを尊重しろよ。
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【二度と、涼太に連絡に連絡してくるな】
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【着信拒否】←
「……」
ピッ…
コメント
3件
うわあああ会社ではあんなに明るめだった康二くんがヘラってるう‼️ 翔太くんの大好きな人を守りたい だから康二くんのこと許せないって気持ちが、、心えぐってくる、、(?