テラーノベル
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「軍事技術の譲渡、ですか……
いきなりズバッときましたねえ」
大ライラック国の使者たちに『お帰り』
頂いた後、
私たちはライさんから事情を聞いていた。
「一応、共同維持という事になってはいたがな。
もちろんあちらの技術も含まれちゃいるん
だろう」
グレーの短髪に白髪混じりの、筋肉質の王族は
両腕を組んで眉間にシワを寄せる。
「でも相互って言われてもねー」
「こちらはあちらの技術など、何も知らぬ
からのう」
「ピュイィ~」
メルとアルテリーゼ、ラッチが呆れるような
声を上げる。
「まったくだよ。
しかし、乱入してくれて助かったぜ。
だが、会談途中に入って来るなんてよく
決断してくれたな」
片や一国の王族、片や一国の使者―――
その話し合いの場に乗り込もうなんて、
普通では不敬というレベルではないだろう。
「まあ職員の人が困っていたのと」
「ちと我らには事前情報があってのう」
同じく黒髪の妻たち……
アジアンチックな人間の方の妻と、欧米風の
プロポーションを持つドラゴンの方の妻の
言葉に、彼は『ン?』と首を傾げ、
「ええとですね、今日訪問したドラセナ連邦の
女帝イヴレット様が―――」
そこで私たちも、彼女の『警告』について
ライオネル様に説明した。
「なるほど……
『ある意味、モンステラ聖皇国より
話が通じん』
か。
確かにありゃあ、宗教とは別のベクトルで
話が通じる相手じゃなかった」
直にその『威力』を体験したであろう彼は、
しみじみと感想を漏らす。
「しかしそもそも―――
大ライラック国ってどのような国なんで
しょうか」
騎士っぽい格好をしていたので、軍事国家らしい
事はわかるけど、と思っていると、
「まあ俺も話している間、探りは入れた。
軍事に重きをなす国家……
どの国もそれは多かれ少なかれあるが、
ありゃあちょっと特殊だな」
「と言いますと?」
私がライさんに聞き返すと、
「事前にランドルフ帝国から、大ライラック国の
ある程度の情報提供は受けていたんだ。
それも踏まえて話すとだな―――
軍事力は恐らく、クアートル大陸一だと
見られているらしい。
だが決して好戦的ではなく、戦闘に入る場合も
交渉を繰り返していたようだ」
それを聞いた家族は、
「ふーん?」
「問答無用ではないという事か」
「ピュルルゥ」
と、それぞれの反応を見せるが、
「表面上は、というところだろう。
今の俺を見て連中の『交渉』が、まっとうな
モンだと思えるか?」
『あ~……』と私も家族も同じような
表情になる。
「ランドルフ帝国からの情報にも、それについて
書いてあったよ。
確証は無いが、周辺国で暗躍して―――
紛争やら内乱を煽っていた形跡があるらしい。
そして自分はオイシイとこ取りだ」
他国を内部かく乱や情報戦で争わせた後、
弱ったところを両方頂く、という事か。
「えげつないねー」
「性質が悪いのう」
「ピュウ」
家族も呆れるような声で答える。
「実際、こうまでの手段に出てくるという事は、
かなり焦っているんだろうよ。
あの合同軍事演習を見て。
今は大陸一かも知れないが、今回の演習で
立場が揺らぐかも、という自覚はあるんだろ」
そこは危機意識、管理の一環だから国として
決して悪いとは言えないのか、王族として彼は
必要以上に責めずにため息をつく。
「そういえば、他の国は大丈夫でしょうか」
この大使館はウィンベル王国始め……
あちらの大陸の連合各国の集合施設でも
あるため、同様の手段で来る事が懸念
されたが―――
「さすがに間者とかじゃあるまいし、観戦使節の
人員がそんなに多いとは思えん。
恐らくは中心国家であるここをまず最初に
狙ったんだろう。
うまく行けば他の各国もついてくると
計算して。
それに連中も、同じ手は使わないだろう。
少なくともしばらくは、な」
当事者であり最高権限を持つ彼の言葉に……
家族みんなで安堵のため息をついた。
「シン殿、ちといいですか?」
「少々、ご相談がありまして……」
数日後―――
アラフィフの赤髪の男と、アラフォーの
ブラウンのボサボサ髪の男性が、大使館を
訪ねてきた。
カバーンさんにセオレムさんだ。
しかし、彼らはティエラ王女様の従者だった
はず……
しかしその主人の姿はどこにも見えず、
「お嬢―――
いえ、ティエラ様は今動けない状態でして」
「何かあったの?」
同席していたメルがカバーンさんに聞き返す。
「確かこちらにも来たでしょう?
大ライラック国の使者が」
「おー、ライオネル殿がすっごく迷惑
していたぞ?」
セオレムさんにはアルテリーゼが答える。
「こちらもその対応に回っていて……
身動き取れなくなっているのですよ。
ティエラ様もその1人です」
「ドラセナ連邦やモンステラ聖皇国は、
表面上はそれなりに抑えた活動になって
いるのですが……
あいつらに怖いものはないのか、
ちょっと積極的過ぎるんです」
ライさんの話だとああ言えばこう言う―――
そして相手が折れるまでグイグイ押すような
交渉らしいからなあ。
さらに平和だのなんだの、反発し辛い名分を
盾にしてくるから性質が悪い。
「それでご相談とは」
私の方から本題に入ると、二人は姿勢を正して、
「どうも我が帝国の皇太子と第二太子に
接触したようなので」
「皇太子には今までのような領土拡大路線を……
第二太子には協調路線を持ち掛け、
それが成った暁には協力を惜しまないと、
吹き込んでいるみたいなのです」
そう来たか、と思わず頭を抱える。
「何それ? 2人同時に持ちかけているの?」
「互いに知られたら面倒な事になるような」
そこで俺は首を左右に振って、
「そのお2人―――
皇太子と第二太子は仲がよろしいので?」
すると今度はカバーンさんとセオレムさんが
首を横に振って否定する。
「一応、正式な王位継承は皇太子ですが、
第二太子もその野心を隠しておりません」
「だからこそ付けこまれたのでしょう。
勝った方が大ライラック国の後ろ盾がつく……
そう考えたら、双方後には引かないでしょう」
メルとアルテリーゼは首をひねり、
「でも、2人に言っている事は逆なんだよね?」
「領土拡大路線と協調路線―――
そんな正反対の事を持ち掛けて、果たして
大丈夫なものなのかのう?」
「ピュルゥ?」
家族が当然の疑問を口にするが、
「大ライラック国に取っては、どうでも
いいんだよ。
皇太子と第二太子が争えば、どっちが勝っても
ランドルフ帝国の力を削ぐ事が出来る。
それに帝国が決断した事だと言われたら、
何も言えないだろう」
私の言葉に合点がいったのか、
「えげつないねぇ~」
「よく考え付くものよのう」
「ピュ~ウ~」
家族も納得と呆れ半々でうなずく。
「そこまでご理解して頂けてるんなら、
話は早ぇ」
「それでティエラ様に……
何か良いお知恵は無いか、シン殿に聞いて
参れと言われたのです。
何かお考えはございませんでしょうか」
改めて二人が私に策を問う。
ランドルフ帝国としては領土拡大路線は望まない
はずだ。
とするならば協調路線の第二太子をどうにかして
応援するのがセオリーだろうが、
だけどそれはそれで、皇太子の顔に泥を塗る
事にもなる。
それに下手をすれば後継者争いに首を突っ込む
可能性も出てくるのだ。
「結構難しいかじ取りですねえ。
領土拡大路線は論外ですが、皇太子と
第二太子どちらかに肩入れも出来ません」
「そう何でさぁ、シン殿」
「かと言ってこのままお2人が大人しく、
矛を収めるとも思えませんし―――」
男性陣が眉間にシワを寄せ合うが、その時
メルとアルテリーゼが、
「どっちも勝たせなきゃいいって事?」
「まあどっちが勝ってもマズイのなら、
そうするしかあるまいの」
「ピュイッ」
妻たちの言葉にカバーンさんとセオレムさんが、
「そういう事にはなるんですが」
「その上で、どうにかして収める方法を……」
言うのは簡単だが、という感じで苦笑する。
しかし私はふとある事を思いつき、
「つまり引き分けか。
だとするのなら、やりようはあるかも
知れません」
そう言った私に、全員の視線が集まった。
「私は反対です!!
協調路線とやらは、すでに周辺諸国の
自治権拡大を認めた事で示されたと思います!
これ以上は―――
逆に反乱を誘発させかねませんぞ!!」
「あの合同軍事演習を見て、まだ逆らおうと
するのは、ドラセナ連邦かモンステラ聖皇国、
もしくは大ライラック国くらいしかござい
ますまい。
ここで頑なな態度を取る事こそ、領土的野心を
捨てていないと思われるのでは?」
豪華な家具に装飾が施された壁に柱。
その部屋の長テーブルに複数の人間が座り―――
そんな彼らの前で二人の人間が言い争っていた。
皇族しか入る事の出来ない部屋、そこで
皇帝マームードを前に御前会議が開かれて
いたのだが、
大ライラック国から調略を受けていた皇太子と
第二太子は、正反対の方針を真っ向からぶつけ
合っていたのだ。
皇帝マームードは目の前の事態にただ頭を
抱えていた。
自分が一喝して止める事は出来る。
ただ、長男である皇太子の肩を持てば、拡大路線
支持だと受け止められかねず、
かと言って協調路線だったはずだと言えば、
今度は第二太子の意見を支持する事になり……
後継者争いに火に油を注ぎかねない。
「(大ライラック国め。
いやらしい手を使いよる。
こやつらも一応は警戒したのだろうが―――
どうせ『次世代の皇帝』だの何だの言われ、
舞い上がったのであろう。
だがどうやって収めたものか……)」
老人が悩んでいると末席の方から声が上がり、
「少しよろしいでしょうか?」
パープルの長髪を眉毛の上で揃えた―――
痩身の女性が片手を挙げていた。
「ティエラか」
「お前ごときが口出しをしていい問題
ではない」
皇太子と第二太子は露骨に身分差を持ち出して
反発するが、
「いえ、わたくしであるからこそ、
言える事もあるかと。
わたくしは皇族の中でも身分は下から数えた
方が早いくらいです。
だからこそ……
お2人のどちらの意見が通っても、
扱いが上がるわけでも無ければ、
下がるわけでも無い。
そうではありませんか?」
他の皇族たちもうなずき合う。
確かにこの件で、彼女のアドバイスに従って
事が収まったとしても―――
それで彼女の待遇が劇的に変わる事は無い。
皇位継承権とも無縁である。
だからこそ中立の意見を出せる。
皇太子と第二太子は立ち上がっていたが、
いったん座る事にして、
「それで、どんな意見があるのだ?」
「中途半端な解決策なら聞きたくも無いが」
場が静まり返り、ティエラの言葉を全員が待つ。
「こう言っては何ですが、お2人の方針は
それぞれ合理的かつ正論の部分もあると
思います。
どちらも国家を正しく導こうとしての
お姿であり、私心・私欲が見えません。
どちらも正しく、どれが間違っているとは
わたくしには言えませんが……」
彼女の話を聞いて、正反対の意見を持つ二人は
複雑な表情となるが、
「であるならば―――
ここは神の御手にゆだねるのも1つの手では
無いかと思うのです」
「神だと?」
「いったい何を言っている?」
思いもよらない提案だったのか、皇太子と
第二太子は思わず聞き返す。
「今ちょうど帝国では……
獣人族による『神前戦闘』が行われて
います。
獣人族が神に捧げる模擬戦であり、神の手前、
お互いに全力を尽くすとも。
お2人で勝つ選手の方へと賭け―――
まずはそれで決着をつけるのも一興かと」
その提案にさすがに周囲はざわつき始める。
「何を言い出すかと思えば」
「しょせんは女の浅知恵か」
二人は相手にしない、とでも言うように
一蹴するが、
「そうでしょうか?
各選手の戦い方、技、戦力としての
総合分析……
それらをきちんと把握出来るのであれば、
どちらが勝つかを予想するのも可能かと。
人の能力を見抜く目というのも、指導者の
素質の1つだと思うのですが、違いますか?」
その答えに皇太子はアゴに手をやり、
第二太子は眉間に人差し指をあてる。
「それにこれはただの賭けです。
帝国の方針を決めるという大それた
ものではなく―――
単に今、お互いに譲れなくなっている
状況を打開しようというだけの事。
お気に入りの選手を互いに応援して……
いったん冷静になるのもよいのではないかと」
ティエラの言葉に、皇族たちは落ち着きを
取り戻し、
「そうだな―――
私もいったん頭を冷やすとするか。
その案、受けよう」
「わかった、こちらもそれでいい」
皇太子と第二太子の様子を見て、室内は
安堵の空気に包まれる。
「では、今夜また『神前戦闘』が催される事に
なっておりますので。
そちらでご観戦なさってください」
こうして、二人の争いは一時お預けとなり……
決着は『神前戦闘』の結果次第となった。
「いけーっ!! アムール!!
お前はまだやれるはずだ!!」
「ジャワ、一気に押し込め!!
ああっ、またカウント2だと!?」
その日の夕刻―――
モンド伯爵の闇の地下闘技場であった場所で、
皇太子と第二太子は手に汗を握りながら、
貴賓席でメインイベントを観戦していた。
そして試合もいよいよ終盤に差し掛かっており、
「うっ!?」
「おお!!」
『あーっと、これは場外に逃れたアムール選手
目掛けてジャワ選手が仕掛けた!
ロープの上に飛び乗り、そこから体を回転
させての奇襲攻撃!
しかし双方ダメージが大きいか、まだ
動けないようです!』
リングの外に出た事でカウントが数えられ
始める。
二十数えるまでに戻らなかった方の負けに
なるが、
『立ち上がりました!
まだ闘志の炎は両選手消えていません!
!! ここでアムール選手が反撃の大技に
出ました!!
相手の四肢を極める獣人ドライバーが
ジャワ選手に決まったー!!』
何せ獣人族は身体強化も使い、まるでゲームや
漫画のように空高く舞い上がったり出来るので、
その迫力は満点で、
皇太子はそれに対し片腕を挙げ、
第二太子は片手で顔を覆う。
「終わったか!?」
「い、いやまだ勝負は……!!」
『どうだ!?
いや、しかしまだ2人ともリングの外です!
リングの上に戻らなければ、このままだと
両者失格となってしまいます!』
実況の言う通り、まだ勝ちは確定していない。
そこで技をかけたアムール選手はフラフラと
何とかリングに近付き、ロープに片腕をかける。
これでリングに上がれば終わりか、と誰もが
思ったその時、
『あーっと、ジャワ選手がアムール選手の
片足をつかみました!
最後の力を振り絞り、リング復帰を阻止して
いる模様!
!!
ここでカウント20!!
両者失格です!!
本日のメインイベントであるアムール選手対
ジャワ選手の試合は、両者リングアウトという
結果になってしまいました!!』
それを聞いた観客たちは、決着がつかなかった
事にやや不満気にはなりながらも、
「お前が勝っていたぞー、アムール!」
「いや!
リングの外でなければジャワが押していた!」
「またやってくれー!!」
と、それなりの盛り上がりを見せ、
貴賓席で観戦していた二人も、
「まさか引き分けとはな」
「そうだな。
こちらも―――
いったん休戦にしないか?」
「……ああ……
それに本来、帝国の方針は皇帝陛下が
決める事。
いかに息子とはいえ、まだ家臣である我々が
口を挟む事ではなかったのかも知れん」
お互いに頭が冷えたのか、一時的な和解に
至ったのであった。
「今回の合同演習の観戦招致―――
大変参考になりました。
また辺境大陸の産物や各国との交易など、
前向きに考えるよう大ライラック国に戻り
ましたらお伝えしようと思います」
大ライラック国の使者が、ランドルフ帝国の
皇帝に帰国前の謁見に来たのは、『神前戦闘』
の二日後。
ウィンベル王国への工作や、帝国の皇太子・
第二太子への懐柔も不調に終わった事で、
いったん祖国へ戻り体勢を立て直そうと
判断したのだろう。
「こちらこそ、急な招きに応じた事……
感謝しておる。
大ライラック国とはこれまでの関係より、
一歩進んだものになりたいとも。
余の意思を祖国へ届けてもらいたい」
通りいっぺんの挨拶が終わり、使者たちの
表情から緊張が消える。
数々の工作が失敗に終わった今、いつまでも
ランドルフ帝国にいる事の利益は無い。
むしろリスクが増大するだけ―――
何よりその危機感は、工作を指揮した使節団の
面々が、一番理解しているだろう。
だが、彼らはそこに帝国のトラップが待ち構えて
いる事を知らなかった。
「(シン殿、お願いします)」
「(はい)」
居並ぶ文官・武官の中に―――
シンが紛れ込んでいた。
ティエラ王女に『神前戦闘』の事を持ち掛け
させたのは、実はシンによる策であり、
裏でアムール選手とジャワ選手を引き分けにする
手立てもついており、
そしてすべての工作に失敗した今……
すぐに帰国するであろう事も看過していた。
ティエラ王女様からのアイコンタクトを受けた
私は、
「魔法を使う事など―――
・・・・・
あり得ない」
私は謁見の場で、大ライラック国の使者の場所を
範囲指定した後、
小声で『無効化』を仕掛けた。
そして彼らが去った事を見届けると、今度は
急いで大使館の、チエゴ国のエリアへ向かう
事となった。
「ん? 大ライラック国か?
お前たち、確かこの前も来たよな?」
巨大な狼の姿をしたルクレセントさんの元に、
大ライラック国の使節団が現れたのは、
謁見から数時間後。
そして私も物陰に身を潜め……
スタンバイしていた。
「は、はっ。確かに」
「ですか今回ばかりはわからないのです。
ここにいる誰も、獣人や他、亜人の方々にも
無礼を働いた覚えはないのですが」
使者たちは口々に言い訳を述べる。
まあ今回ばかりはそうだとしか言いようがない。
魔法を使えない怖さは理解しただろうし、
人間相手の工作を仕掛けただけだからなあ。
それに対し褐色肌の黒髪の犬耳少年、
ティーダ君が打ち合せ通りに、
「あのう、ルクレセント様の不興を買う事は、
何も無礼や迫害だけではありません。
卑怯な真似や小細工といった行為も、
それに含まれるんです」
彼の言葉を聞いた大ライラック国の面々は、
顔を見合わせる。
「ティーダの言う通りや。
それに獣人や人外相手だけとは限らん。
何せウチのいるチエゴ国は、ランドルフ帝国を
始め各国と同盟を結んでおるんやで?
当然その国の人間相手も含まれる……
言っている意味はわかるな?」
彼女の言葉に、彼らはただ目を伏せる。
「同盟国に二度と小細工をするんやないでー。
誓うのなら許したるわ」
すると彼らは土下座せんばかりに頭を下げ、
私は物陰から、
「この世界では―――
魔法を使う事は当たり前だ」
そうつぶやいて大ライラック国の使節団の魔法を
元に戻した後、
今回の策は終わりを告げたのであった。
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