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ゾムエミいわひらを見て耐えきれなくなったので作ってしまった三次創作。
名前はゾム、エーミールと表記していますが、個人的な分かりやすさでPLの名前にしているだけであって本来の名前は楚々町武大郎(ゾム)、明野 星辰(エーミール)です。
⚠︎表現がグロいです
⚠︎これはクトゥルフ神話TRPG「鰯と柊」とそれをプレイした「ゾムエミいわひら」の三次創作となります。両方のネタバレが含まれますので注意してください。
⚠︎捏造も多々あり
…
ああ、教祖さま。
私はあなたを、神などではない、あなたを深く信仰しているのです。
あなたが1を見て「これは3だ」と言えば、1は3になり、あなたの進む道に凹凸があれば私の体で埋めて見せましょう。
神などという姿の無い偶像の力を借りているのではなく、神がいるとすればそれは、あなたなのです。
教祖さま、エーミールさま、どうかこの罪深い私にお慈悲を下さい。
赤黒く染まったこの指先に、赦しを下さい。
「いぃっ、嫌だ!俺は死にたくなッ
ぐちゃりと響く鈍い音と鼻をつく血の匂いがあたりを覆い尽くす。
最後の言葉など、聞き飽きた。
誰も彼も、教祖さまに赦しを乞おうとはしなかった。
自分本位にしかものごとを考えず、自分が犯した罪を悔い改めようともしない。
こんなのが世の中に蔓延っているから、教祖さまはいつも疲れているのだ。
既に力尽きて動かなくなったその肉塊に、手に持っていたナイフを突き立て、抜いた。
突き立てて、抜いて。突き立てて、抜いて。何度も何度も繰り返していると、どこか太い血管を切ってしまったのか大量の血が噴き出てきた。
死んだ体に溜まっていた血は心なしか膿んでて汚い気がする。
しかし、ぷつりとナイフが肉を割いていくかたい感触は不思議と気分を高揚させた。
「ああ、ああ、私はまた教祖さまのために人を殺めてしまった!教祖さま、どうか私めに赦しをください。こんなにも罪深い私に罰をください…」
暗い夜の月を仰ぎ見ていれば、星が妖しく煌めいた。
だんだんと星が無数の目に見えてきて、何者にも見られている気がしてならない。
墓標を象徴するかのように、地面を掘ったシャベルを“土の山”の上に突き刺す。
「あなたが進む道にある凸は私が削り、あなたが進む道にある凹は私の身体で埋めましょう」
今にも踊り出しそうなほどに軽やかにスコップを器用に使って死体の上に土をかけてゆく。
ほどなくして死体はかけらも見えなくなり、そこにはただの平坦な地面が残った。