「…すう……」
学校で、菜乃羽はすうあの死を悲しんでいた。
「吹闇さん…」
蒼はそんな菜乃羽を心配した。
「幼馴染…だったもんね…
すうちゃんとのんちゃん……」
美結は呟いた。
「どうして…」
アスカは嘆いた。
そして時々、菜乃羽は筆箱を見てうつ伏せたり、デザインナイフを取り出したりしていた。
そして放課後になった。
「なあ…のん遅ない?」
正門で待ち合わせているかいあが呟く。
「言われてみれば…遅いかも…」
「教室行ってみよ?」
美結が同意し、アスカが提案する。
「そうだね。」
蒼もアスカの意見に賛成した。
「のん〜まだか〜?」
かいあが声をかけながら入ると…
「のん!?」
菜乃羽は手首をデザインナイフで切ろうとしていた。
「来ないで!」
菜乃羽は叫んだ。
「危ないよ!それを置いて!」
「嫌だ!俺もすうあのところに行くの!!」
「そんなんで来たところですうあも嬉しくないやろ!?」
「それに、遺されたエリカ先生はどうするの!?」
かいあと美結が菜乃羽を説得する。
「だって…俺は…俺は…!」
「すうのことが…好きだったのに……」
「え…」
菜乃羽の突然の告白にその場は固まってしまった。
「正直、悠穂の訃報とすうの入院を聞いた時、俺は悠穂よりもすうのことを心配した。」
「それくらい、俺はすうのことが好きなの……」
「好きだったのに……」
菜乃羽は泣いた。
その光景を、その場の4人はただ黙って見つめることしか出来なかった──
はい、ども澪彩です。
菜乃羽も死にそう()
何とか菜乃羽を生かしてエンディングを迎えたいです。
それでは乙れい