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私は幼い頃に呪いをかけられた
誰がかけたのか、どんな呪いなのか、何も分からない
ただ呪われているという事しか…
私は桜井深雪!寝ることが好きな中学二年生!
寝ることも好きなんだけど、厳密にいえば見る夢が好きなんだ
私が見る夢は少し特殊で、夜の世界にいる二人のお兄さんとの夢なんだ
でもそこではこっちの記憶もあるし、自由に動けるの!
でも明晰夢って感じでもないんだよね
まるでもう一つの世界みたいな感じなの!
まあその中の一人のお兄さんは起きてても一緒にいるんだけどね…笑
深雪「ふぁ~ねむ…」
仁「おはよう深雪」
深雪「おはよ~」
この人が夢の中の世界で会ったお兄さんの一人
仁さんが言うには守護霊なんだとか…
ガチャ
シーン
置手紙「二週間ぐらい家開けるからこれでご飯食べて」
1万円札×2
深雪「…」
私は両親共働きでほとんど家族は家にいない
こうして何週間も家を空けることも多々ある
まあ両親が家にいても喧嘩してるだけだけどね
仁「また仕事か」
深雪「さあ?お母さん他の男の人いるから」
仁「2週間もあるのに2万円で足りるのかい?」
深雪「バイトしてるから大丈夫だよ仁さんも知ってるでしょ?」
仁「そうだったね」
数十分後
深雪「いってきまーす」
ガチャン
通学路
遥「深雪~!おっはよ~!」
深雪「遥!おはよ~!」
遥「仁さんもおはよーございまーす」
仁「おはよう、相変わらず元気でいいね」(にこ
遥「あざーっす」
遥は私の幼馴染でこの通り仁さんが見える
仁さんは守護霊だから普通の人には見えないんだけどね
遥「いや~毎朝仁さんの顔見れるとかマジで霊感あってよかったわ~」
仁「僕の顔になにかあるのかい?」
遥「そういうわけじゃないっすよ~」
遥「イケメンなんで目の保養です!」
仁「いけめん…?」
深雪「かっこいいってことだよ」
仁「それは嬉しいね」
仁「ありがとう」(にこ
遥「まぶしっ」
遥はイケメンが好きなんだ
いわゆる面食いってやつだね
教室
ガラ
遥「おっはよ~!」
深雪「おはよ~」
塁「お!二人共きたな~!」
深雪「塁おはよ」
遥「なんかあんの?」
塁「それがなー」
塁は中学校にはいってからできた男友達
騒がしくておちゃらけてるけどやさしいいい子だよ
塁には霊感がなくて仁さんは見えないみたい
キーンコーンカーンコーン
ガラ
先生「はーい授業始めるぞー」
先生「~~~~、~~~~~~~~」
授業終了
先生「次は体育だから遅れないようになー」
生徒「はーい」
遥「あー体育嫌だ~」
深雪「外暑いもんね」
遥「熱中症なるっつーの」
深雪「あ、仁さんここ更衣室だからここで待っててね」
仁「わかったよ」
モブ女1「見て、またひとりでなんか言ってる」
モブ女2「ほんとだー気味悪い」
深雪「…」
遥「感じ悪、あいつらが見えてないだけなのに」
数分後
ガラ
深雪「仁さんおまたせ」
仁「おかえり」
運動場
先生「今日は持久走とハードル走をやるぞ」
遥「げぇーこんなあっついなか走るのー?」
塁「まぁまぁ、運動するのって気持ちいよ?」
遥「うっさい体力バカ、こんな暑かったら気持ちいもんも気持ちくないわ」
塁「ひど!?」
深雪「あはは…一緒にがんばろ?」
遥「深雪~!泣」
遥「先生の人でなし!鬼!」
先生「聞こえてんぞー」
遥「げっ地獄耳…」
先生「ハードル走おまえの距離だけ伸ばすぞー」
遥「すみませんでしたー」
塁「手のひら返しすごw」
遥「ふんっ」
ゴッ
塁「いったぁ!?」
仁「相変わらずにぎやかでいいね」
遥「賑やかこえてうるさいっすよー」
塁「?誰にいってんだ?」
遥「塁には見えないイケメン」
仁(にこ&手を振る
遥「ていうか深雪は涼しげな顔してるけど暑くないの~?」
深雪「仁さんが少しひんやりしてるから何もないよりは涼しいよ」
遥「何そのチート!ずるい!」
深雪「遥もこっち来てみなよ」
遥(近寄る
遥「ほんとだ!ちょっと涼しいかも!」
塁「え~なになに?深雪の近くって涼しいの?」
塁(近寄る
塁「?何も変わんないじゃん」
遥「ははは、残念だったな」
塁「遥と深雪だけ涼しいのずるい!」
遥「恨むなら自分の体質を恨むんだな」
先生「おーい喋ってないでちゃんと走れよー!」
遥「走りながら喋ってるんですー!」
授業終了
遥「っだー!疲れたー!死ぬー!」
深雪「お疲れ」
遥「でも深雪と仁さんのおかげで何とか生き延びた~」
仁「力になれたなら何よりだよ」(にこ
遥「深雪…なにこの神」
深雪「守護霊の仁さんだよ」