コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
展示場所は英国紳士の地、イギリスの中でも首都であるロンドン。ただでさえ有名な怪盗が残した秘宝であり、現大怪盗が予告状を出したものだから人だかりはすごかった。
ちょうど美術館がよく見えるビルで松五郎と計画を練っていた。
「、、俺はなつくづくこう思うんだよ。師匠はなんで俺たちを見捨てなかったんだろうって。あの人だけだったなら、きっと今も、、」「言うな。お前も分かるだろ。あの人の考え方に間違いなんかないんだよ。」軽く、洗脳のような言い聞かせだった。会話の終わりを皮切りに時計を見て動き出した。「早く帰ろう。」
家を出て1日経った。もう現地には着いている頃だろう。「クローバー。暇だねぇ。いっつもこうなの?」「慣れると暇でもないですよ。特に今なんかは引越し用意ですし。」「そーだけどさ」
あと三日で引越しをする。お腹もまだ大人しくて、予定日3週間前なの?というぐらいだ。
遺伝性の持病もここのところ再発の予兆がない。
良すぎるぐらいだ。「紅茶入れてきますね。」
先程からズキズキと体が痛んでくるような気がする。病は気からというが、ほんとうに痛い。
不意によろめいてしまって机にぶつかる。おいてあった瓶が落ちてガシャンと音を立てた。ペタンと座ってしまったあと、スカートが濡れていることに気づいた。落ちた瓶の中身が付いたのだろうか。いや、ちがう
破水した
「クローバー!?」オセロが青ざめた顔で近づいてきた。「これ、、破水?」コクコクと頷く。返事ができない。立てない。目線を向けることすらできない。「病院に連絡取りに行ってくるからね!」
時刻午後21時。展示室上の電気室に来ている。
「ショータイムだ」
ガシャンと音をたてて館内全ての電気が落ちた。
その瞬間とともに秘宝を展示してあるブースへ向かう。いよいよ入ろうとしたとき、気配を感じた。それは松五郎も同じで同時に伏せた。
「ずる賢いドブネズミ2匹。まさか電気を落とすとは思わなかったな。」スーツを着た男、手には拳銃。刑事か?そう考えた途中
『ビショップ!!』
松五郎が自分に飛びかかった。目には血が吹き出した松五郎が映る。
「松五郎!!」物陰に隠れようとするが、
続く銃声に自らの足が当たった。
逃げて逃げて展示室内、秘宝を飾った台に隠れた。松五郎は右目を押さえている。
「可哀想だな。そして期待した僕が哀れだ、、」
「どういう意味だ?」「大怪盗と聞いたから、、大警備で君たちを迎えたのにこんなにあっけないとはね。君たちも侮辱された感覚であろう」
周りから警官が現れ2人が身を潜めている台に近寄る。拳銃を持っているやつもいれば刺股を持つやつもいる。「ああ、愉快だなぁ怪盗ビショップ!君がこの場を生き残っても所詮帰る場所はないのだから!!」「、、何を言っている?」
「教えてあげよう!刑務所での土産話でにもするといい!する人はいないと思うがね!」
「さっさと言えよ!!」思わず声を荒げた。
「君たちの住処を特定した。孤島みたいだから全包囲を命じたよ。」「、、は?」言葉が詰まる。
「コーラム氏。覚えてるだろう?その人がさクローバーなんちゃらちゃんって子と繋がりを持ってたらしくて。なんでもお嬢さんにしか教えてない言葉を君が知ってたからお嬢さんに聞けば怪盗を突きつけられることできるんじゃないのかと。まぁ偶然から特定できたんだけどね」
「、、彼女がどうした。なぜ俺たちを特定できる証拠になる?」「それがさ、お嬢さんに聞こうと思ったら行方不明で。そのお嬢さんを探すうちに監視カメラを見たら、彼女と一緒に君たちが映っていた。」
「そういえば胸のでかい白髪のレディがいないね。その子は住処にいるのかな?」「、、、」
「どっちにしろ、住処にいるやつは皆殺しだ」
「、、、皆殺し?近くには一般人もいるのに血を流すのか?」あの場にはクローバーがいる。
「悪は成敗すべき。場合によっちゃ孤島に住む人全員やってあげてもいいよ。それに彼女だって罪に問われるよ。なんたって犯罪者を保護してんだから!」「!!!」「ビショップ」
松五郎の声にハッとする。「落ち着け。師匠からの言葉を忘れるな。己を忘れてどうする。」
師匠の口癖、『感情こそのってなんぼのことだってあるが、冷静にクールにいるからこそ奇跡は起きる。』
自分の持つ弾は5発、足はあと4分ぐらいなら止血しないでもいける。松五郎は手ぬぐいで右目を押さえたから無理な動きをしないなら10分はいける。俺たちの真横にはガラス張りの中に『師匠の秘宝がある』。
「さぁっ!いきましょうか。お仲間はまぁできるだけ生かしておきますよ。生かすは現場にいるやつらの気分次第ですけど。」
発砲と同時にガラスを割って秘宝を手にした。
「松五郎。行くぞ。」松五郎は手にしているバズーカを構えた。思わず警官たちが後ずさりする。
「お前たち!なにをやっているんだ!早く捕らえろ!」「すまないね。俺たち早く帰りたいんだ」
持つ拳銃を2発ドアの鍵に向かって打つ。バキバキと音を立てながらドアは半壊になった。
残り2発。警官たちも俺たちを打とうとしてドアを打ってしまう。刑事がこちらに向かって走ってきたところをチャンスとする。残り2発を天井につるし上げているシャンデリアに向かって発砲した。見事に当たることに成功して俺たちと刑事たちで分断することができた。
「あとは、頼むぞ松五郎」「任せろ茶色野郎」
それまで警官たちに向けていたバズーカをふいにドア方向に向けた。
大きな音をたててドア付近の瓦礫もどこかへ消えて逃げやすくなった。
「怪盗だって見た目は綺麗でもお前の考え通り所詮ネズミなんだよ。紳士だと思ったお前らのミスだな。」
夜を駆け抜けてゆく。1時間ほどはスピードを落とせられない。その辺にあったバイクを盗む。
「まぁーじで今日こそはピンチだったって茶色野郎、、」「その茶色野郎やめてくれね?まじあの物体を思い出す、、」「まぁまぁ」絶体絶命を切り抜けて2人とも気が抜けている。自然と頬もゆるむ。
自分のもつ無線機に山ほどの通知が入っていることに気がつく。今みる必要がないと感じたが秘宝を盗めた記念にでも見てやろうと通知を押す。
その内容は以下の通り 俺は1日で来た道を7時間で帰った。
『クローバー破水』『病院に連絡』『返事くれ』『病院から断り』『お願い返事』『街まで行く』
『島の周り警察』『島の人間と連絡が通じない』
『クローバーが』通信はここで途切れた。
「クローバー!!!」必死に自らの名を呼ぶオセロさんの声が聞こえる。さっき血を吐いた。息がしにくい。目が霞んできた。耳が聞こえにくい。
お腹の痛みが消えてゆく。