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いつもより少し長く、鈍い痛みが続く、
『チッお前なんかが!産まれるから!国が軌道に!乗らねぇんだろうが!謝れよ!!』
父は良くこの言葉を使う、僕にはそんな力は無い、いや、きっとしようと思えば出来るのだろう、だけどそんな知識は僕には無い、習ってないから、
『返せよ!ローズを!てめぇのせいで死んだんだ!数少ないエルフだったんだぞ!見つけるのにどれだけ苦労したか!』
!初めてだ、父が母の話をするのは、
『最高の女だった、あそこまで世間知らずで扱いやすい女なんて、あいつだけだった!あいつが生きていればこの国で利用できたのに!』
………は?
僕は耳を疑った今まで父は僕の事だけを嫌ってこんな扱いをしていると思っていた、なのに?
ふと、胸の奥でロークが出てくるような感覚がした、
『ほかの女は面倒臭い、ガキどもアイツらに似てウザったらしい、ダイナだけだ、完璧なのは』
…………
コイツはな二をいってイるんダ?
『アテはただの猫又だし少し毒が操れるからって図々しい、あの双子だって、セルトはただの虎でラファは龍だからと少し期待したら風と天気を操れる程度だぞ!使えないったらありゃしねぇ、それに末のガキ!リンもだ!九尾だと聞いたのにあいつは未だに二尾のまま!出来損ないしか産めねぇアイツらもアイツらだ!』
なにかが、こわれるかんかくと、
なにかが、わきでてくるかんかくがした、
れいが、落ち着いてといっている
らいあが、耐えてといっている
ろーくが、、、、、、、
ろーくが、、うつむいて、今は抑えろと
しずかにいってる
なぜ?なぜ?なぜ?
僕はじっと、父を見た
その時僕はどんな表情をしていたのか分からない
ただただじっとじっとみた
父はぎょっとして大きく振りかぶったが
途中でやめて部屋を出ていった
分からない、今自分がどうなっているのか
こんな感覚知らない、最近は知らないことばかり起きるな、プツンと糸が切れたような感覚、僕は、、、
僕は気絶したらしい、
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『珍しいこともあるもんだ』
俺はただそう思った、
ここ最近のルークはよく感情を露わにする
(本来ここまでの仕打ちを受けていたのならケアを受けたとしても数年は無表情無感情なはずだが、今は急な『怒り』の感情で気絶したか、これは、少しマズイかもな、)
そっとルークの頭を撫で傷を癒しながら考えた、
(そりゃ当たり前だ、俺なんかよりずっと魔力量は多い、王の継承者だから、だが名が与えられずろくな飯も食わして貰ってないから出力が不安定すぎる…コレは怒りに任せて暴走させるタイプだな)
そこら中に漂うルークの怒りの魔力、そっと打ち消すように浄化させてゆく、そしてチラッとルークを見た、良く寝ている、俺も一応は双子だったからなのか、 俺はルークの魔力の対になる魔力を持っていた、このくらい朝飯前だ、ただこの魔力が親父にバレるのが1番面倒臭い今のルークだと死ぬまで散々利用されて使い終わったら適当に捨てられるだろう、そう考えればさっさと親父が退散してくれて良かった
『大丈夫俺らが守ってやるからな、』
誓いの言葉だけを残して俺は去った……