目が覚めた時僕は目に激痛を覚えた、それも両方、こんなことは初めてだった
「っ、う〜〜………」
しばらく蹲っていると
「ルーク!?どうした?」とダイ兄の声がした
僕がひたすら目を押えているのを見たからなのか
「アテ!ルークが!!」とアテ姉を呼んだ
「ルーちゃんちょっと見せてね」アテ姉が来てそっと顔を触られる
どうしよう涙が止まらない
「目?おめめがいたいの?」と僕の目をこじ開け見る
それで僕もやっと目を開けた
僕は驚いた、いや、驚いていたのは2人の方か、何故だか僕には分からない、
「ルーちゃん、その目は…」
「お前もしかして、」
……………
…………
……
どうにかアテに目は治して貰えたのか痛みはすぐにひいた
2人も落ち着きを取り戻したのかお互い顔を見合せている
「ルーク、今このタイミングじゃないかもしれんがな、」と、ダイ兄がゆっくり口を開く
「お前に会わせたい奴らがいる」
僕は?っと首を傾げる
僕は今すごく混乱している
「え!ホントにいたんだ!」「ガチで肖像画そっくりだな、」
目の前には色が違うだけの全く同じ顔が2人
赤と緑の双子が目の前にいた
「えっと、ルーク?であってる?」と緑の子が話しかけてきた、コクと頷き返すと
「んで、喋らねぇんだ?」と、ちょっとイラつき気味に赤の子が話しかけてきた
「ルーク紹介するこの2人はルークの弟
赤がセルト緑がラファだよ」とダイ兄が2人の頭にポンポンと手を乗せる
(弟、弟かぁ、)と少し考えてから僕は2人の手を取り握手のようにして(よろしくね)と笑いかけた
「よろしくねルークくん」「チッ」と言われた
「そしてこの子が」とアテ姉の腕の中にはさらに小さな女の子
「ねぇね?」と舌足らずな発音で小首を傾げる
そっと手を伸ばすと「や!」とアテ姉の方にギュッと顔を隠す、ちょっと残念
「あらあら、この子はリン、ルーちゃんの妹だよ、私らの末っ子」
何となく匂いでわかる、
あぁ、本当の私の兄弟は居ないんだなって
匂いで分かるのはダイ兄とアテ姉が
セルトとラファとリンが正真正銘の血の繋がった兄妹なのだろう
あまり考えたくないがやはり僕は場違いなのではないかと思ってしまう、
「まぁ今日は挨拶ぐらいを予定してたからさ!これから仲良くなっていけばいいよ」と、ダイ兄は言うけれども、すかさずセルトは
「俺、やなんだけど、」と言う続けて
「自分よりはるかに弱ぇやつがなんで俺らより上なんだ?年功序列とか関係ねぇだろ」
まぁそりゃそうだろうな、受け入れられるとは最初から思っていない
「セルト、彼はこの境遇なんだ、仕方ないだろ」
とラファが諭す
(うーん、少しなら、見せてもいいのかな、
僕の能力、)『やめとけ』と、ロークの声が鳴り響いた、サッと見渡すがどこにもいない、『お前の中にいるんだから見えねぇんだよ、とりあえずまだ能力はやめとけ』なら仕方ない、
「ルーちゃん?」アテ姉が心配そうに声をかける
「まだ目痛い?」フルフルと僕は首を振った
「とりあえず一旦ここで解散にしよう、親父が戻ってくるこの後のことはまた後日話す」
そうダイ兄が言うと皆戻って行った、
1人牢屋の中そっと指を鳴らす
パチンと乾いた音の後手のひらには小さく光り円形に回る魔法陣、ぎゅっと握った後に息を吹き込む
これが僕の能力の一部
僕の
能力は___
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!