朝、目が覚めて、時計を見る。
「7時40分?遅刻する。」慌ただしく制服を着てリュックを持ち、下に降りる。
「朝ごはん要らないから~」家に鳴り響く元気な声。
返事が無い。
寝てんのかな?それしか思わなかった。
外に出て最初に目に写ったのは地面でも人でも空でも車でもない異形の姿をした言うなればそれは「怪物」だった。
その時、まるで時間が止まったかのように瞬時に理解した。
目の前の「怪物」
返事がなかったわけ
俺は走るしかなかった。
走って走って走って走って走って走った。
気付くと、周りには「怪物」はいなくそして誰もいなかった。
その時頭にふと浮かぶ。
もし、まだ中に家族がいたら?寝てるだけだったら?見間違いだったら?とてつもない恐怖と罪悪感が津波のように押し寄せて来た。
「考えても無駄か。」心の底から出た逃げの一言。
俺は、人を探すことにした。生存者を探しに行くとそう決めた。
そしてこれは、僕の地獄の日々の始まりであった。
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