テラーノベル
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翌朝惣吉が目を覚ますと、縁側に見知らぬ若者が腰掛けて、こっちを見ていた。
こんな朝早くに、人の家に来るなんて、いったい誰だろうと思っていると、若者が、
「よう惣吉。
久しぶりだな。
達者でいたか?」
と言った。
よく見ると、それは惣吉と同じ二十歳の幼なじみ、弥兵衛だった。
「弥兵衛か。
しばらく見ないうちに、男前になった な。
初め誰だかわからなかったぞ。」
惣吉は弥兵衛に会えて嬉しかった。
「俺は元々いい男さ。
ところでお前、いつまでこっちに居られるんだ?」
「俺は、一週間ばかり居ようと思う。
奉公先の旦那が、しばらく暇をくれたのでな。」
惣吉がそう言うと、弥兵衛が、
「お前、何かやらかしたんでないのか。
それで暇を貰ったんだろう。
昔から鈍臭かったからな。」
とからかった。
「違うわい。
お前と一緒にするない。」
惣吉は軽口を叩いた。
幼なじみはやはり安心する、惣吉は急に気持ちが明るくなった。
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