監禁、DV表現有 百合です。
私を見る彼女はただ虚な目をして不気味な笑みを浮かべていた。
殴っても蹴っても何も言わなくなってしまった。
ただ其処で笑うだけ。
「………ぁは」
彼女を此処に閉じ込めてから季節はどれほど過ぎただろう。ああ、そんな顔じゃもう思い出せないか。
私はこの様な事をしながらも彼女を愛していた。真っ白なワンピースを着ていた純粋無垢な彼女に惚れ、段々とその愛が歪んでいった。
何時だっただろう、その純白を赤で染めたのは。
最初は彼女も抵抗した。でも今はされるがまま。
いつかその美しい顔が冷たくなってしまうのだな。ああ、なんて残酷なことか!
「愛してる」
「……あはは」
そんなこと、もうとっくに知ってる。
僕を虐める君も、優しくする君も、全部君だって。
そんな君が大好き。
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