早く取り繕わなきゃ…みんなに嫌われちゃう…
明るい笑顔を作らなきゃ、私の存在価値が無くなっちゃう。
少しでも暗い所を見せてしまったら、みんなが離れちゃったら、私はどうなるの?
そう考えるだけでも心が苦しくなった。
いつも完璧にならなきゃ…でも、失敗したらどうしよう。
全部一人でやらなきゃ、人に頼っては駄目なんだ。
頼られる人にならないと…
そう頭の中では考えていた。
だが、現実はそう上手くはいかなかった。
現実の私は失敗で泣いてばかりの完璧とは程遠い人間だった。
完璧を求めた結果が失敗作になるなんて、これ程可笑しい話はないだろう。
本当はもっと、優しくなりたかった。
だけど、周りを憎んでいたら元の私は死んでしまった。
小さい頃の明るい私の写真を見ていると思う。今の私はあの頃の私ではないのだろうと。
きっと死んでしまったのだ。
今の私は私ではない何かなのだろう。
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