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「クソッ! どうしてこうなった!?」
夜、ガーデニア王国国王は執務室の机を叩きながら悪態を吐き出した。
机の上の報告書は、どれもこれも王都内の被害を訴える不愉快なモノばかりだ。
王都に流れ込む難民の数は増え続け、ネグロ街だった更地はボロ布のテントで埋め尽くされた貧民街となり、そこから溢れ出た避難民たちによる窃盗を中心とした犯罪が後を絶たない。
治安は、むしろ前よりも悪くなった。
表通りや中央街は避難民たちが平気で雑魚寝をして、憲兵を差し向ければ集団で襲われ、兵士が追いはぎに遭う。
地下牢にブチこもうとすれば、タダで家ができると喜ぶし、かと言って避難民を殺せば、彼らは暴徒と化して城へ攻め込むだろう。
現状、既に避難民たちの襲撃に遭い貴族が財産を奪われる事件が止まらないのだから。
「大変です陛下! 王都を脱出しようと********************
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