テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
#Snow Man
桃紫 さく🌸
8,629
#Snow Man
fura
5,008
junp_Sn-Fk.
1,000
『みなさ〜ん!文化祭開始、10分前でーす!準備途中の生徒も作業を中断して、お客様を歓迎する準備を始めてくださーい!以上、生徒会長の阿部でした〜』
校舎内に生徒会長、阿部の声が響く。
その声を合図に、生徒たちは作業を中断。
すぐに会場の準備を始める。
(阿部視点)
「さて……俺らも動き始めよっか」
10分前アナウンスを流して、放送器具の電源を切る。
文化祭開始のアナウンスは照の担当。
俺の次の役目は…まずは校内の見回りかな。
サボってる生徒とか準備が十分にできていないクラスがないか、ね。
「よーし!頑張ろう!」
「見回りだけでいいんすよね?」
ラウは元気よく、めめも真剣に見回りをしてくれそうだね。
2人は途中からクラス企画と遊びのための時間があるから、早めにこっちのシフトを入れてもらったんだよね。
………あとは、佐久間たちのあの企画…
あれがどうなるか、だよなぁ。
確か午後からだったかな?
その前に佐久間と一緒に回る約束もしたし、見回りの一環として佐久間のクラスも回る予定。
なるべく早め早めの行動をするようにしないと。
そういえば、佐久間含む3人の企画は聞かされたけど、佐久間のクラス企画は聞いてなかったな。
知ろうと思えば知れるけど……
クラスに行った時に驚きたいから、わからないままでいようかな。
生徒会長になって初めての文化祭。
………楽しみだな。
(佐久間視点)
「きゃ〜!!佐久間くんかわい〜!!」
「お前、ほんとに佐久間かよ!!」
「ふふ〜ん!」
阿部ちゃんの放送が流れてから、俺らは客呼びの準備を始めてた。
そして、俺は女子に囲まれて男子からも称賛の嵐を浴びてた。
俺のクラス企画は、“男女逆転・メイドカフェ“!!
女子は執事の服、男子はメイド服。
つまり、俺が今着てるのはメイド服!!
ま、俺が似合わないわけなくてさ、みーんなかわいいかわいい褒めてくれる!
これは、阿部ちゃんのハートを射止めちゃうかなぁ?笑
で、もう1人。
「翔太〜、準備できた〜?」
1人だけ、まだ裏側から出てきてない。
ま、恥ずかしがってんだろうな!
「翔太〜、もうお客さん来るよ〜?」
「うるせー!!なんで俺がこんな格好……!!///」
俺の予想通り、翔太は顔を赤らめながらメイド服であぐらをかいてた。
うわぁ!感じ悪いメイドだなぁ、笑
「ほらほら〜立てって!」
こういう時の翔太はとにかくしつこい!
そこから絶対に立とうとしない。
こいつ、仕事を放棄するつもりだ!!
『定刻となりました。お客様の入場が始まります。みなさん…….この文化祭、お客様もみなさんも全力で楽しみましょう。以上、風紀委員長、岩本でした』
おっと、照の声がしたと言うことは……
「お客様の呼び込み始めるよ〜!!」
クラス委員長の声!
「翔太!行くぞ!」
「だから嫌だって…!!っておい!」
文化祭始まりの合図!
俺は、無理やり翔太を引きずって、
「おかえりなさいませ!ご主人様!!」
客の呼び込みを始めた。
(向井視点)
「ぴょん、ぴょん、ぴょん……」
絶対無理や…
いっぱい練習しとるけど、絶対無理や…
あかん、恥ずすぎて死ぬ!!!!
コスプレカフェ…あの日引いたくじの中身は…
「いらっしゃいませ、ぴょん…」
うさぎさんやて……なんで俺がこんなはずいことせなあかんの!?///
「客の呼び込み始めるよ!シフト入ってる人は急いで!」
「は、はい!!」
クラスメイトの声を聞いて、急いで俺も準備する。
確か、目黒くんとラウールくんは1番に来る言うてたし…これ見られるん!?
う、うさみみ……恥ずすぎるやんか!!!///
で、でもでもでも!!
高校に来て初めての文化祭やで!
が、頑張らんと!!!
「……え!?目黒くん!?」
「ラウールくんもいるんだけど…!?」
あかん、女の子たちの声が聞こえたってことは……
「失礼しま〜す!遊びにきたよ〜」
「……うさぎ…」
ラウールくんと目黒くんや…
え?早すぎん?
ああああ……!!!
ラウールくん!今、俺のこと指名したやろ!?///
あかん…ほんまあかん…!!!
でも、ちゃんとやらんと……
「いらっしゃいませ!ぴょん!」
頑張って笑顔を作りながら、俺は接客を始める。
(岩本視点)
改めて、この学校ってすごいんだな。
文化祭が始まってから、もういろんなクラスがお客さんで埋まってる。
生徒もいるけど、一般のお客さんもかなり多い。
入場前からあの行列だしな…
その中でも、生徒の行列が異様に多いクラス……
つまり、“あいつ“…深澤のいるクラス……
手元のパンフレットを見る。
クラス企画の説明…
『ゲームをするだけ!勝てたらあのスーパーレアなイケメンと一緒に写真が撮れる!?いや、一緒にゲームできるだけで幸運でしょう!!!』
……ふざけてるだろ。
ていうか、それでなんでこんなに生徒で埋まってんだよ。
「やばい…生の深澤先輩…イケメンすぎる…」
「私、喋っちゃった…!!」
「カッコ良すぎる…一緒に写真撮りたかった〜」
「ゲームうますぎるよ〜!そこもかっこいい!」
教室から出てくる生徒はみんな満足そうにしてる。
俺は、いまだにあいつのどこがいいのかが全くわからない。
……ただ、少しだけ気にはかかってる。
多分、あの夜のことがあったからだと思う。
あいつは結局、朝にはいなくなってた。
あいつのパーカーがなくなってたし、帰ったんだろうなっては思ったけど…何か言ってくれればよかったのにって思う。
それに、あの夜の日から、過剰に絡まれることもなくなった。
挨拶運動で会った時も、「おはよ〜、わら」って返すだけ。
変なやつ。
本当に、何考えてんのかがわかんねぇ。
「あ〜!!照じゃーん!」
そんなこと考えてたら、別のめんどくさい奴に捕まったな。
「って、何してんすか?」
俺の目に映った佐久間先輩は、なぜかメイド服を着てた。
「クラス企画だよ!どう?佐久間さん可愛いでしょ?」
うわ…すんげー堂々としてんな…
普通に可愛いって思えるのもなんかムカつくかも知んない。
「ん!もしかして、ふっかのクラス行くの?」
俺があいつのクラスを見てたせいか、そんな風に問いかけられる。
「入るわけないだろ」
ただ見てただけで、入る気なんか…
「え〜?ほんとにぃ?」
佐久間先輩に肘で突かれる。
なんだよその顔…
「ふっかんとこ、ゲームしてるらしいよ。それも、ふっか本人が」
「知ってる。企画の説明なら読んだ」
そういやあいつ、授業サボってゲームしてんだったな。
「行かないんだったら、佐久間先輩が萌え萌えきゅんしてやろうか?」
「それは結構」
この先輩の萌え萌えきゅんとか、流石に無理かもしれない。
いや、いざやるってなればあれなんだろうけど…
目の前でハート作られてもキュンとしないし。
「あら残念!あ、そうだ、阿部ちゃんはどんくらいで来る?」
「阿部?知らないけど…そろそろ来るんじゃない?」
「じゃあ席空けとかないとな〜!」
ほんと、阿部のこと好きだよな。
高校に入った時にはもう仲良かったし…中学の頃から関わりあったのかな?
でも、別中って言ってたよな?
……ま、今気にすることじゃないか。
(深澤視点)
「はーい、また俺の勝ちね〜」
うーん、クラス企画自体は楽しいんだけど、強い人は来ないなぁ…
それもそっか。
そもそもここに来る人なんて、俺と写真撮りたい人とか、俺のことを見たいっていう人ばっかだもんね。
てか、クラスに俺が上手く使われてんな〜、わら
まあ、別にそれでもいいんだけど、もうちょっと強い人きてくんないかな〜、なんて!
案外、佐久間とかゲームできるんだよな。
翔太は……まぁ、人並み程度くらい?わら
昔は……あぁ、そうだ。
阿部ちゃん、ゲーム強かったよなぁ…
…………もう、一緒にはやれないけどね。
「お、お願いします…!!」
「は〜い、よろしくね〜」
次に来たのは、可愛いハーフツインテの女の子。うーん、1年生かな?
とりあえず笑顔で接する。
これだけで、女の子は顔を真っ赤に。
うん、対戦相手が弱いのは俺のせいか!わら
俺がモテちゃうのが原因だね!わら
「は〜い、ありがとーね。またね〜。はーい、じゃあ次の方どうぞ〜」
定型文の繰り返し。
俺は椅子に座って、ゲームに勝って、笑顔でお客さんと接する。
それだけでいい。
それだけでこんなに儲かるんだもんね。
他のクラスメイトは、参加賞をあげたり、行列の整理したり、呼び込みしたり……
う〜ん、俺が1番楽なのか、みんなの方が楽なのかはわかんないや。
「…………ん?」
ゲーム中によそ見なんてゲーマーとしては禁忌にも等しい行為だけど、これも…んっと?俺が強すぎるから、ちょっとの縛りってことで許して!わら
行列の中に見覚えしかない奴の顔がある。
岩本じゃん。なんでここにいんのかな?
見回りか何か?
じゃあ、なんで行列に並んでるんだろ?
コントローラーの手は止めないし、画面に視線を戻しながら考える。
俺を家に入れてくれたあの日から、岩本に過剰に絡みに行くのをやめた。
なんとなく、これ以上岩本に接するのは悪いかなって思ったから。
それこそ、岩本は俺のこと好きってわけでも興味があるってわけでもない。
初めて会った時の俺のこと知らないくらいだしね。
俺は、好奇心で絡んでたけど…なんか、どうでもよくなった、みたいな感じ…?
正確には違うんだろうけど……うーん…俺には説明できないな。
それに、あの後家に帰ったら俺の予想通り、父さんはまだ寝てた。
その上、俺が学校に行く頃には酒を買いに行ったのか、別の女を探しに行ったのか…
ま、どっちでもいいし、俺はそれが1番の救いなんだけど。
それからは、また家に帰ってくることは無くなったし。
………次、いつ帰ってくるのはわからないけど。
「はい、お疲れ〜。俺の勝ちね〜」
今日で何人相手にしたかな?
ていうか、どれくらいの時間経ってるんだろう?
あれ!?まだ40分!?
2時間くらいやってる気分なんだけど!?
それに、なんか近づいてきてるんだよなぁ…わら
これ、マジで並んでる系のやつ?
え?岩本、俺と写真撮りたいの?わら
「えっと、じゃあ、次の方どうぞ〜」
「…ん」
の割には、相変わらずの仏頂面。
一応他のお客さんと一緒の対応はするけど、マジでなんでいるの?って感じ。
これ、ガチで対戦するの?
本気で言ってる!?
お互い特別な会話とかもなくて、そのまんまゲームが始まる。
やるからには本気だけど、俺の中の疑問が集中力の邪魔をする。
岩本と隣に座って一緒にゲームするって言う状況がもう意味わかんなし。
なんか、すんげー変な汗かくんだけど…
「……お前さ」
「ぇ?」
「急に俺に話しかけてこなくなったよな」
「………え?」
急に岩本に話しかけられたせいで、操作する手が止まる。
あ、これやばいやつかも。
そう思ったのも遅くて、あっという間に俺のHPは削られてって……
「…あ」
思いっきり俺の画面に浮かぶK.O.。
……え?
俺、負けた……?
1番の感想はそれ。
俺、今まででゲームで負けたことあったっけ?
次にくる感想は……
岩本に、気づかれてたんだ。
まぁ、それはそっか。
その前がしつこすぎたかな?わら
「え!?深澤くんが負けた……!?」
「風紀委員長だよ!ほら、2年生の……」
「まさかのダークホースじゃん……!!」
あはは…なんか周りで言ってるなぁ……
俺だって、負けるなんて思わなかったし。
「それで、なんでお前は……」
「あはは!負けちゃったやー!岩本くんって、意外とゲーム強いんだね!わら」
岩本の質問を遮る。
これ以上は、喋らせないよ。
約束通り写真撮影の準備をする。
うわ、久しぶりに立ったなぁ…軽く伸びでもしとこっと!
「って、俺と写真撮れるんだよ?もっと嬉しそうにしなよ!」
「嬉しそうにって………俺はお前と写真撮りにきたわけじゃねーし」
「え〜?でもせめて笑いなよ〜!わら」
それ以上、岩本は何も聞いてこなかった。
これ以上は無駄だって理解してくれたみたい。
賢いね、俺らは友達でもなんでもないんだから。
俺のプライベートゾーンに土足で勝手に入ってくるような大人たちとは全然違うよ。
コメント
5件
もぉ大好きすぎるんだけども( 全部のクラス行きたいけども .ᐟ どぉしても佐久間くんのクラスに行ってしょぴと佐久間くんのメイド見たいっす 。 あとまぢ康二くん照れてんのえぐい破壊力 ぇ、待って今気づいたけどゅり組ってくっつかないの .ᐣ ぁべさくシーン待ってま〜すꯁꯧ
なんか ドキドキするお話になってきたね✨
わああ第9話!文化祭始まったね〜!🎉✨ 佐久間先輩のメイド服姿、想像しただけで可愛すぎるんだけど!?笑 でも翔太が抵抗してるの面白すぎるww そして向井くんのうさぎさん…「ぴょん」って…/// 恥ずかしそうなの伝わってきてこっちまで照れるわ! 最後の深澤くんvs岩本くんの対戦、まさかの岩本くん勝利!?しかも深澤くん、急に話しかけられなくなった理由聞かれて焦ってたね…二人の距離、少しずつ変わってきそうな予感がするよ…!続きが気になりすぎる!!