テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
岩本「・・・なんで、俺、ここまでお膳立てしてんだろうなぁ・・・・・・」
深澤「あ、やっぱりワザとしてたのね」
解散したメンバーとの飲み会の後、部屋主とリーダーはサシで飲み直し始めた
話題は、1つ
佐久間とのキスのこと
メンバーの半数以上は佐久間のキス被害者ではあるが(口以外も含めて)、人を選んでやってることはわかってた
一歩間違えれば、ハラスメントになるわけだから
だけどその行為を、咎めるわけでもなく、軽蔑するわけでもなく、見守るわけでもない
ただ静かに不穏な空気を醸し出して、見つめている人間がいた
それが目黒だった
佐久間がキス魔になる度、どこからともなく黒いオーラを感じることがある
それに気づいていないのは、加害者の佐久間だけ
佐久間の行動に巻き込まれると、いつも肝を冷やす
いつも血の海が広がってもおかしくはない・・・といった、視線を感じるのだ
反転メガネの動画が出た時なんて、岩本の背筋はしばらく凍りついていた
向井は気づいてる(だけど、キスはする)
阿部はそのオーラに気づいてからは、キスを避けている(巻き込まれたくはない)
渡辺はそもそもスルー(巻き込まれたくはない)
宮舘に対しては、なぜかオーラをあまり感じない(国王の威厳?)
佐久間は、目黒とラウールに対してはキス魔にはならなかった
でも、ラウールですら目黒のことには気づいている
それを煽るように、佐久間に甘えながらキスしにいくところがもう悪魔でしかない
どうせだったら目黒もラウールみたいに甘えればいいのに・・・と思うけど、それをしない
佐久間なら喜んで受け止めてくれるだろうに
頼むから、もう気づいてくれ、佐久間!
なんでもいいから!!
当事者二人を除くメンバーは、全員が思っていた(ラウールは面白がってると思うけど)
そろそろ目黒も、その想いを相手に伝えたらいいのでは・・・って、思うのに、ただ黙って不穏なオーラを漂わすだけ
もういくつだよ
そういうところを察してほしいなんて、絶対できない相手なんだから
いいかげんその状態に痺れを切らしたリーダーが、犠牲になる覚悟を持って、今回、佐久間にキスをした
しかも目黒の隣で
キスした瞬間から、隣からは凄まじい空気を感じた
目黒の眼光には黒を通り越して、ドス黒い何かが渦巻いている
今日が命日になるかもしれない・・・と岩本は思った
だから佐久間とは、ある程度イチャイチャして、目黒に渡してやったのだ
これだけ煽ったら、絶対に目黒は佐久間に襲いかかるだろう
こんな近い距離でやばい雰囲気だったのに、佐久間はなぜか気づいてくれない
人を見る力はあると思ってるのに、なんで自分のことになると疎いのか
岩本「命懸けだったんだぞ、あれ」
深澤「普段、照からキスなんてすることないのに、珍しくテンション上がってんのかな〜とは思ったけど」
岩本「軽いキスでもノリでしねーよ、ってか、リーダーがやったらヤバいだろ」
深澤「まぁね」
ビール片手に深澤は笑う
深澤「・・・・・・さくちゃん、今頃、生きてるかなぁ・・・?」
岩本「これまで俺らが味わってきたスリルを、存分に味わえばいい」
深澤「おー、怖いねぇ」
明日の楽屋入り、彼らはどんな顔して出てくるのか
しばらく佐久間の行動は大人しくなるだろう
それはそれで、ちょっと寂しいかもしれない
990
1,168