TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

夜が明けた。

森の隙間から差し込む朝日が、玲央の顔を照らす。

火はすでに燃え尽き、灰になっていた。


玲央はゆっくりと立ち上がる。

体の痛みはまだ引かないが、昨日よりはマシになっている。


「さて、そろそろ行動開始だねぇ……」


玲央は周囲を見渡しながら、進むべき道を探した。

生存するだけではダメだ。

今の目標は、この場所がどこなのかを知り、千空たちの元へ戻ること。


そのためには、高い場所に登って地形を把握するのが一番だ。


玲央は近くの丘に向かい、慎重に足を進めた。


見渡す限りの荒野——ここはどこだ?


丘の頂上に辿り着いた玲央は、息を整えながら景色を見渡した。


目の前に広がるのは、果てしない荒野と森。

遠くに山脈がそびえ、川が蛇行しながら流れている。


「……こりゃまた、どえらいとこに流れ着いたもんだねぇ……」


砂浜の様子からして、海に面している場所のはず。

問題は、ここがアメリカ大陸なのか、どこかの無人島なのか——。


(……ゼノの研究所からどれくらい流されたかは分からないけど……)


玲央は考えながら、改めて周囲を観察する。


すると、遠くの地平線の向こうに、煙が立ち上るのが見えた。


「……人の気配、かねぇ?」


玲央は目を細める。

この世界では、見知らぬ人間が敵か味方か分からない。

しかし、情報を得るには人と接触するしかない。


「さて、行ってみるとするか……」


玲央は覚悟を決め、煙が立ち上る方向へ歩き出した——。

loading

この作品はいかがでしたか?

103

コメント

1

ユーザー
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚