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赤木side
赤木「摩浪ー、帰るでー」
摩浪『はい』
今日から数日だけ泊まることになったから、一緒に帰れる。
赤木「着替えとか持ってきとるんか?」
摩浪『家出る時に数日分は持ってきたんで』
赤木「そうかー、、、、俺のジャージ貸してやろうと思うたのに残念やなー」
摩浪『ダメです先輩のはお借り出来ません』
赤木「即答せんで嫌なんか?」
摩浪『嫌ではなく迷惑をお掛け出来ないんです』
赤木「律儀やな」
摩浪『ダメですか?』
赤木「全然、摩浪のええとこやから」
歩きながら何気ない会話を楽しんどる。摩浪の表情も和らいできた。
赤木「着いたー」
摩浪『お邪魔します』
赤木「ん、いらっしゃい」
赤木母「摩浪くん、いらっしゃい」
摩浪『すみませんお世話になります』
赤木母「いいのよー」
やっぱオカンは摩浪来ると喜ぶんよなー。まぁ俺も嬉しいけど。
そや、摩浪が何で泊まりに来たのか理由聞かんと。
赤木「摩浪風呂入るで」
摩浪『え、また一緒にですか?』
赤木「嫌か?」
摩浪『この前は仕方なかったけど今回ばかりは1人で入りたいです』
赤木「オトシゴロってやつか」
摩浪『そうじゃなくて、単純に先輩と入ることが、その厚かましいというか何と言うか、とにかくダメです』
赤木「わかった待っとるから入ってき」
摩浪『失礼します』
律儀やけどそこが摩浪の長所や。
ずっと大事にしていってほしな。
赤木母「ええ子やね」
赤木「まぁ俺の後輩やし( ”¯﹀¯ )」
赤木母「ドヤ顔すんな」
赤木「ええやん、それより摩浪上がって来たら飯食えるようにしときたいから手伝う」
赤木母「え!普段は面倒くさがるのに、、、、。どないした?熱でもあるなら寝とかんと」
赤木「何でそうなんねん!手伝いたい言うとるだけやろがい!」
オカンの言い草があんまりやったからツッこんでしもたやないかい。
赤木母「冗談やから怒んな(笑」
赤木「冗談にしては酷い!」
赤木母「やっぱ摩浪くんパワーやね」
赤木「?」
赤木母「あんたは摩浪くんの保護者になっとる」
赤木「せやな 摩浪の事見守りたいねん」
赤木母「正直過ぎる。やっぱ熱が、、、、」
赤木「ない!」
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風呂場にて
摩浪『仲良いなー、ここまで声聞こえてくる』
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数十分後
赤木「摩浪、部屋行こ」
摩浪『待ってください片付け手伝わないと』
赤木母「大丈夫よ部屋行って休んどいで」
摩浪『でも、、』
赤木母「いいの ありがとうね」
摩浪『こちらこそ、ありがとうございます』
赤木「行こか」
部屋ん中で俺は疑問に思っとったことを聞いてみた。
赤木「摩浪、何で今日俺の家に泊まりたいって言うたんや?嫌やったら言わんでもええから」
摩浪『えと実はですね』
摩浪が今朝あったことを聞いた。それから摩浪の父親がどんな人か、過去に父親がやったことも。
聞いとって腹が立った。そんなん父親のやることちゃうやろ、、
赤木「ごめんな。こんな話させてしもて」
摩浪『何で赤木さんが謝るんですか』
赤木「辛かったやろ」
摩浪『あはは、、、、大丈夫ですよ。今はもう辛いなんて感覚が無くなってますから』
笑っとる。でもその笑顔は心の底から笑っとる笑顔やない、無理しとる顔や。
俺は椅子から立ち上がって摩浪に抱きついとった。
摩浪『わっ』
赤木「無理して笑うな 余計辛くなるだけや」
摩浪『お見通しですか』
赤木「わからん訳無いやろ先輩やで?」
摩浪『そうでした』
赤木「忘れんな(笑」
摩浪『ふはっ、すみません』
やっと笑った。声だけでもわかる。
赤木「もう寝るか?」
摩浪『( -ω- ) ンー・・、もうちょっとだけ起きてたい』
赤木「俺もそうする」
摩浪『やった』
嬉しそうな顔しよって可愛ええ子や。
にしても摩浪の父親はあまりにも酷いな。確かに摩浪の母親はヒステリックやし怖い。でも、だからって自分の息子が苦しんどるのを、殺されかけとるのを放置するとかヤバいやろ。
もし父親まで摩浪に手ぇ出すようなら用心しとかんと。絶対苦しい思いだけはさせた無いから。