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#タヨキミ

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#タヨキミ

16 - 第16話 崩壊

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2024年02月21日

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HEY!まい・ねいむ・いず・まつりまつ~り!

どうも、同学年の子よりは英語できるけど実はあんま英語得意じゃないまつりです!

なんで英語の話題なのか!今度海外行くからですふへへいーでしょー((((

I’m going to Singapore……(発音良く)

上の文は翻訳じゃけね。間違ってても俺を責めるな()


お久し振りですね。前回イミフなとこで終わりましたが、一応この話から新しい回です!

前回は3話くらいまで誰回かわかりにくかったけど、今回は、この話で誰回か確実にわかります。

全4話~5話予定。まっじで、一部の方のトラウマを掘り返すような(?)回になると思う。

みんな過去辛すぎて、、、もはや解体新書だね☆(辛杉田玄白、つってな!


、、、、スーーーゥゥゥゥゥゥゥッッ、、。。




今回、超☆暴力的な表現アリ!気を付けろよな!

本編の内容、こことの温度差すごいぜ。風邪引くなよ、いってら~~!









キビアイ、本部。

ルナから開かれた緊急会議に、長髪の青年・ソラは、廊下を急いだ。


(ボスの命令以外で動かない気分屋のルナが、緊急会議……一体、何があったんだ)


強烈に、嫌な予感がした。実際ここ数日、上層部の姿を見ていない。

サチの任務をきっかけに、なにか、大きな危機がキビアイを襲っている気がした。

(マジか……キビアイがなくなったら、オレ、どーすりゃいいんだよ)

情けないことに、心臓がうるさい。

あと4年もすれば、30だ。良い年して、親に見捨てられた糞餓鬼たちと楽しく犯罪行為……改めて聞くと、心底気持ち悪い。

いつかは終わるだろう。そしてそれは、ソラの人生の終演でもある。

(キビアイがなくなったオレが、生きていけるわけ………)


変な想像に足を早めた時、ソラの背後から声が聞こえた。


「げっ……社会不適合の老害だ」


ヒトネだ。相変わらず、トオンにくっついている。

「……なんだよ」

「え。元気ないね。年?」

悪気しかない口調で訊いてくるヒトネに、ソラはため息をついた。


ソラは、ヒトネが嫌いだ。いや、正しくは、苦手だ。

ヒトネはなぜか、自分より年上の者を老人扱いする。ソラだけでなく、まだ未成年のルナや女であるセイサまで、なぜか嫌がるのだ。

老人に……いや、大人や年上に、恨みでもあるのか。

それ以外の面では、普通に優しい奴なのに。ヒトネは、好かれているか嫌われているかの二極な気がする。

ヒトネが嫌われる理由は間違いなく、人によって態度を変えるところだ。また人の心を見透かしたような発言や行動、あとは前述した年いじり。

(ほんっと、わかんねぇ。コイツだけは………中学女子に対する時とオレに対する時では、まるで別人だからな)

まぁ、どうでもいい……ソラの正直なところだ。

ヒトネがどんな気持ちでキビアイに居たって、ソラには関係ない。ヒトネが選んだならそれでいい。


……年いじりだけは、少し傷付くけれど。







「……ちゃーす」

ソラはトオン、ヒトネとともに、会議室のドアを開けた。

中にはユヅル、セイサ、シノ……だけしか、いない。


「………ソラ、トオン、ヒトネ。来てくれて、ありがとう」


いつもの能天気な雰囲気とは違う。ユヅルは低い声で呟き、静かに目を瞑る。

それに驚きながら、席に座る三人。重い沈黙に、何も知らされていない様子のシノが声をあげた。


「……ボス。ハルカ先輩、イヌイ先輩、ルナ先輩、あとサチの姿が見えませんが………何か、あったのですか?」


「良い質問だね、シノ。今回の任務で、俺たち”キビアイ”は、大きな失態を犯した」

その場の全員、ユヅルの圧に唾を飲む。


──ユヅルから出てきた言葉は、その場の者にとっては、ひどく残酷なものだった。


「サチはタヨキミに救われた。一緒にいたイヌイは、タヨキミに身柄を保護されるも、その後行方不明。イヌイがいなくなって精神不安定のハルカは今、ルナをズタズタにしてる……キビアイが、タヨキミのせいで、内部からことごとく崩壊してるんだ」


皆、黙りこんだ。夕焼けが小さな窓から差し込み、揺れる埃が赤く光る。

長い沈黙。そんな空気に、突然、部屋のドアが勢い良く開いた。

「!」

ドアの方を見ると、現実とは思い難いものが、そこには居た。



「ねえボス………イヌイは…………どこに、いるの?ハルカのッ、大事なだいじな、イヌイは」



目から光が消えたハルカが、笑いながら、泣いていた。


「すまねえボス……こりゃあ、無理だ」


ハルカの右手には、血塗れになったルナが、髪を捕まれている……まさか、引きずられてきたのか。

掠れた声で謝るルナに、ユヅルは「……よく、頑張った」と、玉座から立ち上がった。

「……ハルカ、ルナを放しなさい」

「ルナ?どうでもいいよね、イヌイ以外はどうでもいいの。イヌイ、イヌイを出してよ。ねえボス、ハルカね、イヌイが………」

「わかったから。ハルカ、一回落ち着いて。とにかく、その右手に掴んだ子を放しなさい」

ユヅルがこんな口調になることは、滅多にない。それほどルナのことが大事なのだろう。

ハルカは、一瞬黙った。そして、にっこり笑う。


「イヌイは、どこにいるの?ねえ、イヌイは?」


皆は驚いた。ボスであるユヅルの言うことに全く聞く耳を持たず、ずっとイヌイの居場所を訊いてくる。

今のハルカは、軽く言って、異常だった。


「あのさぁハルカ。イヌイが消えて焦る気持ちもわかるんだけど、ルナに当たるのは違うでしょ。ルナはハルカより3つ年上なんだよ、そこのところわかってやってるの?………ソラ、セイサ。ハルカに寄り添ってあげて、お願いだから」


ユヅルは、怒ったような、呆れたような、絶望したような表情でハルカを見た。


「「………了解、です」」


ソラとセイサは、ルナをハルカからはがした。そして手を握り、会議室から去っていく。

ハルカは、抵抗しなかった。



「それで、次の任務はトオンとヒトネが行きなさい。タヨキミを潰しながら、イヌイを探す………二人なら、できるよね。ルナは休んで、シノも帰っていいよ………みんな、怖い思いさせてごめんね」


トオンとヒトネは頷き、部屋から出る。

シノも部屋に帰り、ユヅルは、床に寝転がるルナに駆け寄った。


「ルナ、大丈夫?」

「あぁ、ボス………俺は大丈夫だ。それより、イヌイの行方が……」

立ち上がろうとするルナを、ユヅルは制止する。

「待って、動かないで。脱いで、傷見せて。これ、命令だから」

「冗談じゃねぇよ、おめぇ幼女だろ」

「18の成人男性だし。あと一緒に寝てるじゃん、何を今更」

ユヅルは、ルナの隊服のボタンを外した。深い傷は無さそうだったが、首から脚まで傷だらけだ。

「ねえ、ルナ、真面目に聞いて。俺にとってルナはいちばん大切で、だから、無理してほしくないの。帰ってきたハルカを地下に連れてって、進んで相手になったんでしょ。自分の能力が使いにくい地下で、ハルカに一歩的に刺され続けて、何がしたいの?ハルカが、そんなに大事?」

淡々と説教をするユヅルに、ルナは真顔で答える。

「………自分が育てたも同然の相手と別れるってのはな、精神的にキツいもんがあんだよ。俺ならいいが、アイツらはまだ、年齢的にゃあ中学も卒業してねぇだろ。恵まれなかった餓鬼に構ってやんのが救いなんだ、ほっとけ」

ユヅルは、言葉を詰まらせた。

ルナの過去になにがあったのか、どうしてキビアイに居るのか、ユヅルは痛いほど知っている。今思えば、ルナがハルカのために無理をするのも、自分と同じような失態を犯してほしくないからだろう。

「人間は大切な物のためなら、どこまでもおかしくなれる………今更だがなぁ、このタイミングで任務に向かった双子は、いずれこの組織の首を締めることになんぞ」

ルナの言葉に、ユヅルは口を開けた。

「……ハルカが暴走してて、トオンが任務に失敗して帰ってきたら、ハルカは矛先をトオンに向ける。それで、ルナは助かる。それが俺の計算」

「馬鹿だなぁ、ボスは。俺はどうでもいいって………」

ルナは、わかりやすくため息をつく。

「……わかった。ごめんね、ルナ。ルナが何をしたいのか俺には理解できないけど、死なないでね」

泣きそうな表情で呟くユヅルに、ルナは笑った。


「俺は、死なねぇよ」









同日、夜。

タヨキミメンバーのツキミが、ゆっくり、暗い夜道を歩いていた。

(美味しかったなぁ、エビフライ……)

そう、ツキミはなんと、晩御飯にエビフライを食べたのだ。

エビフライが絶品だと、最近、若者のあいだで流行っている店。食いしん坊であるツキミがマークしていないはずはなく、アキトに「見回りがてら、行ってこい」とお許しを貰った。

本当に行って良かった。エビフライはもちろん、タルタルソースもすごく美味しかった。


ツキミはルンルン気分で、狭い路地に入る。

と、電話の着信音が鳴った。

(ん?アキトからってことは………新しい敵の情報やんな?)

「もしもしー、アキト?」

『ツキミ!次の……だ。次は、キビ………の、No.………』

電波が悪いのか、よく聞こえない。ただ、アキトは、かなり焦っているようだった。

(誰やろ。もしかして、ハルカーとかゆー奴か?数日前、カエデとユズキとサユちゃんがえらいボロボロになって帰ってきたんは、たしかハルカの仕業やったんよな……あんなに可愛い女の子たちを病院送りにするなんて、冷徹な男もおるもんや)

ツキミは「聞こえんからかけ直すわ」と電話を切って、取り敢えず、路地から出ようとする。

すると大通りから、妙に光沢のある服を着た、二人の少年が路地に入ってきた。


(……ん?あれ、隊服………?野郎が二人、あんな奴らおったっけ?)


大通りを通る車のライトが逆光となり、顔がよく見えない。

もう少しですれ違う……少しずつ見えてきた顔に、ツキミは、背中に変な汗が流れるのを感じた。


「………うせ、やろ?自分ら、冗談よな?」


小さい声で呟く。すると二人は、ツキミの真ん前で立ち止まった。


「え……もしかしてタヨキミ?」


ピンク髪のほうが、驚いたような顔をしてツキミに訊く。

たれ目に、まあ可愛らしい顔立ち。コイツ、ほんまに野郎か……?

この質問に、頷いてはいけない……だが嘘をつくのが下手なツキミは、反射で頷いてしまった。

気付いた時にはもう遅い。ピンク色の奴はにっこり笑って、挨拶をした。

「こんばんは。僕は[ヒトネ]、こっちは兄の[トオン]。よろしくね」

「あ、あぁ……?」

(コイツら、見たことある………あれや、キビアイの、No.6やん!敵組織に向かって、何がよろしく~やねん!アホなんか、それとも油断させて……てかオレはここで戦うんか?)

困惑するツキミ。

そんなツキミに、トオンが突然殴りかかった。

「びゃ!?」

咄嗟に屈み、直撃をなんとか免れる。

「お兄さん、お名前は?何歳?学校はどこ?彼女はいるの?僕らとお話しようよ」

続けて殴りかかってくるトオンと、個人情報を堂々と質問してくるヒトネ。

ツキミは、変な気分になった。

(カナちゃんがキモいゆうてたん、これか………コミュニケーションする気ぃサラサラないやんな、兄と弟でやってること言ってること真逆やん!確かに、えらいキモいな!)


「おい自分っ……!ちゃうちゃう、殴ってくる君やのうて、そこのピンクのほう!質問攻めは大歓迎なんやけど…………オレの質問にも答えろ!」

トオンの腕を避けながら、必死に叫ぶツキミ。ヒトネは不思議そうな顔をしたが、「いいよ」と、またにっこり笑った。


「ずばりっ、キビアイでいっちゃん可愛え女の子を教えてほしい!ヒトネくん視点で、可愛えのはどの子や?できればトオンくんも教えてほしいな~なんてな~………ふふっ」


ニヤけるツキミに、トオンは手を止めた。何か、ドン引きしているような顔でツキミを見つめている。

そんなトオンとは違い、ヒトネは迷うことなく言った。


「顔が可愛いのは、ルカちゃん。挙動が可愛いのは、セツナちゃん。総合的にいちばん魅力的なのは、トオン、かな」


トオンが、驚いた様子でヒトネを振り返る。

「あーね……確かに、キビアイには可愛ええ女の子が多い気ぃすんなあ。トオンくんが可愛いってのはわからんけど。そんなトオンくんは?誰が可愛えん?」

トオンは、完全に困惑した。


自身の弟であるヒトネは、いつもこの調子で、敵と仲良くしようとする。

本人曰く「相手のことを知るのは大切」らしい。理解できないが、否定はしない。

ヒトネがやりたいように、自由にやれば良い………でも大抵の者は、貼り付けたような笑顔で質問してくるヒトネにビビって、一目散に逃げていく。

なのに……ツキミは逃げるどころか、むしろ交流をしに来ている。

しかも、見た目とは裏腹にかなり発言が女たらしだ。そしてそれを隠そうともしていない。


「……ふざけているのか?」

これしか、言葉が見当たらなかった。


「オレは真面目やで!あのなぁ、正直なとこ言うとな、オレ、柔道得意やねん。君らがまともにやり合って、勝てるような相手ではないと思うんよ………それに君たち、悪い人やなさそうやん?」


その言葉に、トオンが目を見開く。ヒトネもひどく驚いた様子で、苦笑混じりに言った。


「………僕らは、君が思ってるほど、良い奴じゃない。あと何か勘違いしてるみたいだけど、君、僕らには絶対に勝てないよ?」


男と男の間に、火花が散った。



一番に動いたのは、トオンだった。

一気にツキミに接近し、下から拳をあげる。

(腕、細すぎ………痛くなさそうやけど)

ツキミは、左手でトオンの拳を受けた。


ボキッ。


「……ッあ゙!?」


左手に走った激痛に、ツキミは地面に膝をつく。

うせやん………でも音から察するに、間違いない。


拳を手で受けただけで、骨が折れた。


痛みに、ぼやける視界。

…………さっきまで目の前にいた、ヒトネがいない。


ゴキッ。


「あ゙っっっ………」

今度は、右足。横から、強く蹴られた。


(コイツら………腕力と脚力、どないなっとんねん………)


ツキミは、カナタの話を思い出した。


───No.6、怪力なんだよ。ピンクは蹴りで、水色は五本の指だけで、剣を折ってくる。まじキッショ!


いや。剣だけじゃなく、人の骨まで折っちゃってますがな。



「こ、降参や………調子乗ってごめんて、もう折らんといて……」


かすれた声で苦笑するツキミを見て、二人は顔を見合わせる。

「………じゃあ、ひとつだけ、質問に答えてくれる?」

ヒトネの問いに、ツキミは頷いた。


「タヨキミの中に、キビアイと繋がってる人は、いる?正直に答えてね」

「……おらんわ、そんなクソ外道。オレたちみんな………君らを救うために、命かけてるんや」

「ふーん」

ヒトネは、興味がなさそうに適当に相槌をうつ。


「じゃあね、タヨキミのお兄さん。また戦おうね」



トオンと手を繋いだヒトネが、にっこり、ツキミを振り返った。

(……もう二度とごめんやな、キッショ…………)


やばい、掌が痛い。これ、あかんやつや。


ツキミは手をおさえながら、疲れたように、ゆっくりと目を瞑った。








続く










ツキミさあああああああん!?骨折うううううう、、、、泣泣

見てるこっちの骨が折れた、、(?)

ていうか双子かわいいね。


今回、ちょっとネタっぽかった?ですよねすみません。エビフライのくだりとか、誰が可愛いかのくだりとか。

最初のほうのルナユヅのせいで作者の情緒が不安定で、双子とツキミさんでストレス発散してしまった。

ヒトネがルカちゃとセツナちゃのこと可愛いって言いました。作者は号泣でございます。

だって!あのヒトネが!?女の子のこと可愛いって!!

ルカちゃとセツナちゃ可愛いよねぇええわかってるじゃんかぁやるねヒトネ、うへへ((

困惑しちゃう真面目兄貴も可愛い。トオン愛してるッッッ!!!!!!(クソデカボイス)


今回のMVPはルナですね。

まっじですこ。ルナ様大好きモグモグ


今回も考察したらすごいことになります。特に最初のほう、ソラさんとルナさんらへん。

待ってますわ~✨

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