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テラーノベル(Teller Novel)
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※今回はほぼいじめに関してです。苦手な人は自主規制してください

<内容>いじめ・暴力について。











連目線


この頃毎日のように悪口を言われる。面と向かってではなく、影でコソコソ言われてる程度だ。

[あいつ世界で1番自分が不幸だとでも思ってんのかなーw]

[俺の方が生きるの辛いんですけどw]

[可愛そーw][やめろってww]


俺の場合は無視をしていれば害はない。だが、俺達が先生に相談したことはそんなに軽く扱われることなのか??俺達がつらい痛い苦しいと思って最終手段として相談したのに。きっと渚の傷だらけの体を見ても可哀想程度にしか思わないのだろう。もし、可哀想だと思ったとしても所詮他人事でどうせ1年経ったら忘れる程度と事なのだろう。いや、もしかしたらアイツらの事だ。1年も経たずにして忘れるのかもしれない。

やはり、あの苦痛を分かり合えるのはやはり自分達しかいないのだ。と考えていると渚のことが頭に浮かぶ。渚は大丈夫なのだろうか。



渚目線


最近主に女子からの陰口を叩かれている。あの時からだ、先生に相談してから。あいつの性格などを考えるに至らなかった私が悪いのだ。あいつなんかに相談しなければ、、なんて今考えても遅いか。彼女達の悪口はその悪口の対象者にも聞こえる声で話すのだ。余計にタチが悪い。

[先輩から聞いたんだけど中野っていう子、そんな大事でもないのに親に暴力を振るわれてますって言ったらしいよw][あいつじゃねw??]

[いかにも私可哀想って顔してるwww]

[可愛そーな自分が可愛いとでも思ってんでしょきっしょw][絶対それじゃーんwww]

[悲劇のヒロインぶるなってw][うけるw]


悲劇のヒロイン?私が???そんなわけが無いでしょ、私がヒロインならいつ主人公は助けに来てくれるの??父に殴られ暴言を吐かれ、母には見捨てられ、それは悲劇ではなくなんていうの??

可愛そーな自分が可愛い?この傷や痣だらけの体が???


ふざけるな!!!

と言ってやりたい。そんなに軽く扱われることじゃないのが分からないのか??兄さんがどれほど辛いのか、どれだけ2人で支えあって生きてきたのか、こいつらには到底知りえないことなのだ。どうせ両親から愛されて育ってきたんだろう。だから相手の気持ちが理解できない、汲み取ることが出来ない人間がこうも沢山できてしまったのだ。

[あいつもヤバいってことは同じ家庭環境で育った兄もやばそうw]

[わかるーw][兄弟揃って変人かよww]


それを聞いた途端私は女子グループの中でもリーダー的な感じの彼女の襟を掴んでこう叫んでいた。

ふざけんじゃーねーよ!お前らにはわかんねーだろうけど、どれほど辛いのか!!しらねぇーくせに、、、

ふと我に返ると、やってしまった、と頭が真っ白になった。ずっと抑えていたものが溢れ出してしまったのだ、いつもは勝手にほざいてろ。とでも思っているのだが、昔から兄に対して悪く言われるとストッパーが外れてしまう。



それからというものクラスメイト達から私の陰で使われるあだ名が厨二病になったのだ。

陰で使われるあだ名というのに私が知っているのは少し矛盾していると感じるだろう。それもそのはずだ、『陰で』とはつけているが、授業中に私を見て[厨二病がーどうのこうのーーー]とでもいいクラスで笑いを取ろうとしてくるのだ。そして、みんなが私を見て笑う、いくら鈍感な人でもさすがに気づくであろうレベルでだ。嫌でも自分のことなんだと認めざるを得ない、他にも、授業中に4人程度でグループを作る時、[うわーーー最悪厨二病とじゃーんw]と私を見ながら言うのだ。


あの時ふざけるな!!!なんて怒鳴らなければ、、とは後悔なんてしていない。だが、面と向かって自分のことを笑っているヤツらがいるのはあまり心地よいものでは無い。


さらに最近父の暴力を振るう回数、時間、重症になるなどと、全てが多く、高くなってきていて、私は心身共に疲弊しきっている。最近はこの人生に疲れてきてしまっている。つまり、人生を終わらせようかと思うのが多くなってきたのだ。だが、まだもう少しだけ私がこの世界で生きようとしているのは、私の兄いや、蓮の存在があるからだ。

蓮の存在が私をこの世界に留めてくれる最後の砦となってくれているのだ。


そして、私達の心の傷、体の傷を受けた際の心情などをしっかりと理解しあえるのはこの世界でたった※80億人分の1人の存在だけなのだ。

私を支えてくれるこの世でたった1人の存在。いつも看病をしてくれる姿。相手のことを思いやる事が出来る優しさ。蓮の全てに私は惹かれている。


私は実の兄である蓮がどうしようもなく好きなのだ。死んでしまおうと思っていても、どんなに苦しくて辛くても、蓮の存在だけでまだ生きていたい、あと少しだけ頑張ろうという気持ちが湧いてくるほどに、私は蓮のことが大好きなのだ。





<表記の仕方について>

80億人分の1人と表記したのは自分以外の人間の中でたったひとりだけ。という意味を持たせたかったからです。自分たちの痛みを分かり合えるのは2人だけだ。という表記よりも、世界でたったの1人だということを表したくて使いました。分かりにくくてすいません。。

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