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このまでは耐えることが出来ていた、面と向かって悪口を言われることが、今では陰口や無視、悪口のオンパレードだ、慣れたとは思いつつも心には傷がつくのだから、大丈夫というわけでは無い。
少し様子のおかしい私に気づいたのか、父の学生の頃の友達である現在私の担任を務める先生に声をかけられた。
「渚、最近授業に集中してないし、何かあったのか??少しでも気になることがあるのならば、俺の事を頼れよ。本当に大丈夫か??」と、
「大丈夫ですよ、先生、何もなんでもないですから。」
そろそろ授業の準備をしたいからという口実で先生から離れた。
放課後
いつも通っている5時頃から割引きシールを貼ってくれる店に行った。ほぼ毎日顔を合わせており、高校生が買い物に来るということで、私に興味を持ち、レジのおば様たちとは今ではもう顔見知りだ。
河田さんのレジが空いていた、あの人はカゴに買ったものを詰めるのが上手くて、すごいなぁといつも感じている。だが、この人の話は長い。話しかけられたら長居してしまうと考えていいだろう。
「あら、渚ちゃん。久しぶりねえ、そういえば今日ねーー、、、」
あぁ捕まってしまった。長くなってしまうだろう。夕飯に間に合うだろうか、父の機嫌が悪くなければいいが、、、
話が終わった、長かったー。
「というか、渚ちゃんあなた顔色悪いわよ、どうしたのよ大丈夫??」
「大丈夫ですよ。もうすぐテストがあって、毎日夜更かししてるからだと思うので、、」
「そうなの、体に気をつけてね。」
「はい。ありがとうございます。」
話はあまり長くなることがなくて助かった。兄は家に帰ってきているだろうか、気をつけなくては。もっと気を引き締めなければ、、。
この人にバレているということは、兄にはとっくにバレていると考えていいだろう。私がどんなことをされてどんな状況にいるのかを
??「あら、渚ちゃんじゃないのよ!!最近あなたの家が、家賃払ってなくてねぇ、どうしたものか、、はぁ。」
この人はアパートの管理人いわゆる大家だ。父に家賃の請求がしずらいのだろう。だから、私にこうやって遠回しに伝えてくるのだ。
「ごめんなさい、父に言っておきますので、、」
「もう、本当に頼んだわよ!!」
「あら、渚ちゃんの顔色悪いじゃない。ちゃんと休みなさいよ!!女の子なんだから体大切にしないと、、本当に大丈夫??」
「はい、特に問題もないので。」
この人はお金のことについては少しめんどくさいが、他のことについては、私が知る限り結構、いやかなり良い人だと思う。
家に着いた。
「だだいまーーー、良かった父も兄も帰ってきてはいない。」すると、
「ただいま。」蓮だ。兄さんが帰ってきたのだ。私のことはなんでもお見通しなのだろう。現に今も私に近づいて問い詰めたそうな顔をしている。
「渚、」 嫌だ聞きたくない。認めたくない、、
兄の口から紡がれる次の言葉が私には怖かった。
「渚、、何か学校で何かあった??話せることがあったら話して欲しい。俺なら渚の力になれるから。」
あれ??なんか違和感がある。なんだ、、?
そうだ、大丈夫って聞かないの???みんなそうやって聞いてきたのに、
みんな「ダイジョウブ??」って、、
大丈夫?私は大丈夫。だイじょう、、、ブ?だ、だいジョウ、ぶ、私は大丈夫、、。
「渚、何かあったんでしょ。お兄ちゃんに話してみて、何でも聞くし、受け止めるから。」
ブアッっと、何かが込み上げてきた。目の前がはっきりとしていない。色と色の境目が混じってぼやけている。私の頬にはまた、何かが頬を伝って床に落ちていた。