蓮に連れられてやって来たのは、夜の遊園地だった。
想像していたデートとは全く異なる場所だったため、みゆは落胆する。
(遊園地って…子供のデートじゃないんだから。こんなところ私が喜ぶわけないじゃん)
みゆのテンションが下がっていることに気付かない蓮は、みゆの手を引いて楽しそうに歩き出す。
「俺こういうベタなデートが好きなんです。今日は旦那さんのことを気にせずにデートできる日なので、せっかくだから普段行けないところに行きたくて。閉園まで楽しみましょうね」
「…うん」
「じゃあ早速あのアトラクション乗りましょう!」
蓮に言われるがまま、ジェットコースターやメリーゴーランドなどのアトラクションに乗っていく。
蓮は仕事終わりに遊園地に来たとは思えないほど、アクティブに動き回っていた。
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