「フレデリク皇太子殿下。皇帝陛下がお呼びです」
遣いの者の声がする。
(アンジェの件か)
アンジェリカが戻ってきてからは、まだ一度も顔を合わせていない。
あれだけの騒ぎになって、妹に甘い父皇が黙っているはずもないだろう。
(くそっ……)
自分の仕組んだオークションが騒ぎになっている状況下で、無策に顔を合わせたくはない。
しかしここで顔を出さなければ、自分の知らないところでどのような話がされるのかもわからない。
「今、行く」
フレデリクは渋々立ち上がると怒りのままに扉を開き、呼びに来た従者を引き連れて廊下を急いだ。
(アンジェリカをこのままにしておけない!)
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