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今日は、私にとってもうひとつの大イベント……婚約パーティー。
『花の間』と呼ばれるお城の中で一番大きくて豪華なホールには、国中の貴族が集まっていた。
王家の者専用の演壇に立つ、ユージーン王と私。
「――後に、正式に王妃となるリタ・スクライン公爵家ご令嬢とともに、この国のさらなる栄光と繁栄の道を目指し歩んでいくと、皆に誓おう」
格調高い挨拶とともに紹介を受けた私は、貴族たちへ向けて一礼する。
顔を上げて婚約者らしく微笑むと、一斉に拍手が起こった。
(すごい拍手の音……。まさか自分がこんな大勢の前に立つことになるなんて、変な感じ)
国王と結婚するというスケールの大きさを肌で感じていると、視界の隅で見知った顔を見つけた。
スクライン公爵とリタだ。
親族として、前列の目立つ場所にいるけれど……。
(何で公爵がふんぞり返って偉そうにしてるんだろう……)
リタ************************
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